年末恒例、京都の暮の風物詩!南座「顔見世興行」も後1週間となり26日(日)に千秋楽を迎えます。
昼の部4演目、夜の部5演目と分かれそれぞれ違ったものが上演されます。
夜の部「外郎売」は歌舞伎十八番の1つにも数えられますが
曽我五郎時致という男が外郎売りに身をやつし父親の敵討ちに乗り込んでいくというお話。
因みにこの中に出て来る”外郎”(ういろう)はあの有名な名古屋のお菓子ではなく小田原で売られている丸薬の事で
外郎売りが薬の由来や効能などを雄弁に述べる長~い早口の台詞は
アナウンサーや俳優さんなどの発声や発音の練習にも使われる定番の教材になっています。
一般的にもよく聞く早口言葉の”ブグバク、ブグバク、ミグバク・・・”
(武具、馬具、武具、馬具、三武具馬具、合わせて武具馬具、六武具馬具)や
キククリ、キククリ、ミキククリ・・・’(菊、栗、菊、栗、三菊栗、合わせて菊栗、六菊栗)
などもこの演目に出て来る台詞の1つというわけです。