奥嵯峨野にある天台宗「愛宕念仏寺」(おたぎねんぶつじ)、通称「愛宕寺」(あたごじ)とも呼ばれています。
仁王門をくぐると山の斜面や境内へ向かう道には表情豊かな石仏が・・・
更に境内に上りつくと見事な程に沢山の羅漢さんが並んでいます。
苔むした石仏はかなり古くからあったのではないかという歴史を感じさせますが
実はこの羅漢さん達は昭和に彫られたものなのそうです。
昭和30年以前は手を入れる人も無く荒れ放題になっていたお寺を
後に就任した先代住職さんが復興を願い”祈る気持ちさえあれば誰でも仏像を作ることができる”ということで
一般の人達に昭和の五百羅漢作りを呼びかけたそうで
東京芸大の教壇に上ることもあった仏像彫刻専門家の住職西村公朝さんの指導の下
1人1人が祈りを込め石にノミを入れ1体1体作り上げていったのがこちらの石仏です。
新緑の中で羅漢さん達が気持ちよさそうに並んでいました。