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京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




「京の冬の旅」で特別公開されている東福寺塔頭「龍吟庵」さん
東福寺第三住持(住職)大明国師の住居跡で
室町時代に建てられた現存最古の禅宗方丈建築と伝わるお寺です。
紅葉時期とは違う趣の臥雲橋から見る通天橋

橋を渡り境内に入り本堂の辺りまで来ると小さな看板が出ています。
この奥にもお寺があるとは特別公開がないとなかなかわからないかもしれません
  
庫裏の横を通り更に行くと東福寺三橋の1つ、偃月橋(えんげつきょう)が見えます。

この橋は秀吉の妻、ねねが龍吟庵を参拝する為に作られたそうで
創建時のままの姿を今に留めているため重要文化財にも指定されています。
橋を渡ってみると板の隙間から下に川が間近に見えちょっと恐い?
  
橋を渡り終わると正面に見えるのが表門(重文)

更にその奥には国宝に指定されている方丈や龍の庭(西庭)をはじめとする
重森三玲が手がけた枯山水庭園などがありますが
秋の公開は写真撮影OKなのですが冬は全面的(庭も)禁止ということで・・・
参考までにこちらはポスターの写真↓

海中から黒雲に包まれ昇天する龍を表現したものだそうで
白と黒の砂利のコントラストや龍を表した石組みが迫力ある庭です。
鞍馬の赤石を砕いたものが使われているという東庭「不離の庭」
  
重厚な建築も見所ですが、他とは違った珍しい趣の西庭と東庭が面白く
木々の枯れている冬だからこそ味わえる枯山水の美しさみたいなものが感じられる龍吟庵さんです。
因みに京の冬の旅で特別公開の寺院の回り3つスタンプを貰うと
俵屋吉冨さん本店やジュヴァンセル祇園店さんなどで抹茶やお菓子
ドリンクなどのサービスを受けることができます(1箇所につき1スタンプ)



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後白河法皇の住まい仙洞御所の一角に持仏堂として建てたとされる「長講堂」
平安末期の作と伝わる阿弥陀三尊像が安置されています。
かなり立派な美仏で穏やかな表情の観音菩薩で癒される感じです。

毎年、法皇忌のみに公開されるという後白河法皇坐像(重文)も
今回の「京の冬の旅」で特別公開されています。
  
書院では後白河法皇御真影(複製)や法皇直筆と伝わる「過去現在帳」も見ることができ
古い文字ですが簡潔に書かれているので平清盛や義経など歴史的有名人物も
すぐに見つけることができます。

玄関を入るとすぐ左にある大きな模様の拓本はインド仏教の聖地金剛宝座を
写し撮ったものだそうで、全面拓本は世界でも1つしかない貴重なものだとか・・・
1人1人丁寧に説明してくれる方がいて詳しく話しを聞くことができます。
庭などの写真は撮れないので少し残念ですがゆっくり回れて良いかもしれません。
  
地下鉄の五条駅から程近い「長講堂」ですがこの辺りはお寺が密集していて
同じような寺院が沢山あり、迷ってしまいそうな所です
近くの「蓮光寺」というお寺の門に”平清盛公発掘の『駒止地蔵尊』”と書かれていたので
横の木戸から失礼して中へ入ってみました。

  



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今朝は京都市内も雪がチラホラと降り、金閣寺の屋根も薄っすらと白くなりましたが
10時頃には溶けてしまいました 「京の冬の旅」の続き・・・
四条烏丸から程近い街中のお寺「因幡堂」(いなばどう)正式名称だと思っていましたが
「平等寺」(びょうどうじ)というのが本当のお寺の名前なのだそうです。
よく前は通るものの入るのは今回が初めて!境内に入ると雰囲気が六角堂に似ています。
  
通称”因幡薬師”とも呼ばれるそうで日本三如来のお薬師さん(後の2つは長野の善光寺と京都の清涼寺)
平安時代(1003年)創建で高倉天皇から「平等寺」という名前を賜ったそうで
重要文化財の薬師如来は頭巾をかぶった珍しいお薬師さん
火災の多い京都で火の手から守る際、移動するため傷が付かないよう
装着されたのではないかと伝わっているそうです。
収蔵庫に安置されていますがもちろん撮影は禁止なのでパンフのをちょっと
  
実物は150cm以上もあり以外と大きく、安置されている収蔵箱の裏には車輪がついていて
火災の時などいつでも移動できるように作られています。町衆の人達によって守られてきたとか・・・
他にも大黒さんの本当の姿を現したという座像がありますが、にこやかな大黒様の印象とは違い
元はヒンドゥー教のシバ神の化身であることから以外に険しいお顔しています
2つの観音様が祀られいて珍しい観音堂

少し変わった見所といえば、墨で書いたように見える軸がありますが
これが人の髪の毛を織り込んで書かれたというお経でちょっとビックリ
高倉天皇の愛人(?)小督局(こごうのつぼね)という人の髪だとかです。

因みに京都なのに何故”因幡”かというと・・・
お寺を創建した橘行平は勅使として因幡国(鳥取)にいたが
京都に戻ろうとすると体調が悪くなり寝込んでしまい
その際に夢に海の浮木を拾い上げて大切にしなさいというお告げがあり
引き上げたところ、これが薬師如来像だったそうで
因幡の国でお祀りしましたが行平が京都へ戻ると薬師如来も因幡から行平の屋敷に飛んできたそうで
自宅のあった所に安置し「平等寺」というお寺にしたそうです。
薬師如来は元々はインドの「東北療病院」という寺院のの本尊だったとか・・・
京の冬の旅の特別公開では何処へ行ってもじっくりと詳しく解説をしてくれるので
更に京都の深さを味わえるかもしれません・・・



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一昨日から昨日にかけては京都市内も雪マークで降りそうな予報でしたが
昼間チラホラと舞っただけで積もることはありませんでした今日もとにかく気温が低く寒い寒い
そんな底冷えのする京都ですが、1月7日(土)から今年も「京の冬の旅」が始まり
普段公開されないお寺や庭園、仏像、襖絵等々、3月18日(日)まで期間限定で特別公開されています。
  
妙心寺塔頭寺院の1つ「隣華院」(りんかいん)は慶長4年(1599年)創建のお寺で
桃山~江戸前期に活躍した長谷川等伯、江戸時代後期の狩野永岳
二人の絵師が手掛けた見事な障壁画が見所です。

パンフレットの表紙にもなっているのが狩野永岳の襖絵で
四季花鳥図や紅葉図など、江戸時代に描かれたとは思えない程の鮮やかな色彩で
思わず何度か修復されているのかと伺いましたが一度も手を加えられていなとか
まるで近年描かれた様なリアル感で金地と彩色が見事です。
  
重要文化財の長谷川等伯「水墨山水図」は金泥に墨で描かれた20面の迫力ある水墨画
金と墨だけの豪華な襖絵です。

中に入るとボランティアの人が1人1人丁寧に解説に付いてくれますが
室内はもちろんのことお庭等の写真等も一切撮ることはできないので
とにかく説明をじっくりと聞き、頭の中に焼き付けてくるしかないです
  
お寺の門から玄関までの間は少し撮ることができます。

玄関の辺りからちらっと見えるお庭を雰囲気だけ・・・

隣華院から三門へ移動する間にも沢山の塔頭寺院がありますが山内全てで46あるそうで
最古の塔頭「玉鳳院」も特別公開されています。
  
重要文化財の三門は朱塗りの鮮やかな建物で上の伽藍内部には
観音菩薩像や十六羅漢様などが安置され、天井や柱には天女や龍などが描かれていて
こちらも色が鮮やかに残されています。
中でも面白いのは天井に描かれた天女の中に美空ひばりさんに似た絵があり
確かに似ているような・・・?
美空ひばりさんがこの絵を見てメイクを真似たとか?そんな説もあるとか?です。

法堂の天龍図も有名ですが拝観時間は他よりも少し早く3時40分で終了なので
先に回った方が良さそうです。
玉鳳院にも竜の襖絵があるので今年は特に見所が多い妙心寺です。



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大河ドラマ「平清盛」面白くなりそうですね。子役にまえだまえだ兄弟が出ているところがちょっとウケました
「六波羅蜜寺」が通称”ろくはらさん”ならば、こちらは”ろくどうさん”といったところで「六道珍皇寺」
小野小町の祖父、小野篁(おののたかむら)が冥土とこの世を行き来したという有名な井戸がある所です。
平清盛と直接関係のあるお寺というわけではありませんが清盛が死去した後に
この辺りで荼毘に付されたのではないかと伝わっているそうです。
寺紋は源氏と同じ笹龍胆(ささりんどう)ですが清盛の祖父、正盛が寺領を借り受けていたともいわれているそうです。



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今年のNHK大河ドラマは「平清盛」ということで京都でも縁の寺社などが注目を浴びそうです。
東山の「六波羅蜜寺」は平安中期、空也により開かれた道場を由来とするお寺で通称”ろくはらさん”とも呼ばれ
平清盛の祖父、正盛が寺院の近くに邸宅を構えたことから
かつてはこの辺り一帯に5200もの平家の屋敷が建ち並んでいたそうです。
ドラマを見つつ、周辺を改めて歩いてみるのも面白いかもしれません

清盛も若い頃はこの辺りで過ごしたとされることから境内には供養等が建てられています。
(遺品などが納められていたそうですが都が移される時に持ち出されたとされ現在は塚のみ)
以前は囲いなど無く石塚だけでしたが昨年、歌舞伎役者の坂東玉三郎さんにより
お隣にある阿古屋塚と共に周辺が整備され綺麗になっています(京都新聞記事
本堂裏側にある宝物館には空也上人像立像や平清盛坐像などを所蔵
どちらも教科書などで見たことのある有名なもので重要文化財指定
実際に見てみると像は以外に小さく感じますが
お経を手にした重厚な清盛像と空也上人の口から発せられる6体の阿弥陀仏が見事!
  
境内はさほど広いというわけではなく小ぢんまりとしていますが弁天様が祀られたた弁天堂では
お正月の三元日に吉祥稲穂授与があり皇服茶(大福茶)などもふるまわれ沢山の人で賑わっていました。
奥には銭洗い弁天様もお祀りされています。

西国17番霊場ご本尊の十一面観世音菩薩、今年の御開帳は11月3日~12月5日の33日間
石の間から飛び出したような形がかわいい手水舎の龍
  



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清水寺境内北側にある、えんむすびの神様で有名な「地主神社」(じしゅじんじゃ)さん
恋愛成就にご利益があるとして、いつも沢山のカップルや若い人達で賑わっています。
  
恋うらないの石や人形お祓いなどは人気ですが本殿や拝殿の建物は重要文化財の立派なもので
境内地そのものが重文に指定され世界文化遺産にも登録されています。
今年は辰年ということでここにも龍に因んだものがあります。
石段を上り境内左手の御守り授与所の拝殿天井に描かれる狩野元信筆による見事な丸竜

音羽の水を飲むために夜ごと天井を抜け出したことが恐れられ
目を釘で打ち抜かれたという伝説もあるそうで
どの方向かも睨んで見えることから「八方にらみの竜」と言われているそうです。
京都には鳴き龍やにらみ龍などあちこちにありますが
地主神社さんのこの龍図は御守りを授与する時に
気を付けて見ないと気づかずに通り過ぎてしまいそうですので
行かれる際はちらっと天井の方も見てみて下さい。



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南禅寺の続き・・・紅葉はまだですが方丈に入ってみました。
方丈の内部は探幽筆の群虎図(重文)があることから虎の間とよばれ
大方丈前庭は「虎の子渡しの庭」と呼ばれている有名な庭で小堀遠州作とされています。
  
六道庭

庭園内のもみじも枝先の一部がやや紅葉してきたという感じ?
    



  



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「高桐院」さんに行った帰りに「龍源院」(りょうげいんいん)さんにも寄ってみました。
洛北の苔寺ともいわれ、大徳寺山内では一番古いお寺
方丈、唐門、表門は室町時代の禅宗建築として完全な形で残されている唯一のもので
見所はその建築物も貴重ですが、お庭がお勧め!
方丈を中心として東西南北に位置する趣の違う庭と庫裏の南側の「阿吽の石庭」が有名
こぢんまりとした小さいお庭ですが置かれた石と白砂の波紋が独特の世界を作っています。

聚楽第にあったものと伝わる阿吽の庭の阿の基礎石(左)と吽の基礎石(右)
  
杉苔と石組でつくられた方丈北側の「竜吟庭」

このお寺で最も有名な「東滴壺」(とうてきこ)と呼ばれる日本で最も小さいといわれる坪庭
阿吽の庭よりも更にこぢんまりとした作りですが格調高い雰囲気。右側は創建当時から残る坦雪井とよばれる野井戸
  
トップ写真の「一枝坦「(いっしだん)とよばれる方丈前庭

久ぶりに寄った龍源院さんでしたが、何度見てもここは落ち着いた雰囲気、お庭が良いです。
  



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細川忠興(三斎)が開基したお寺と伝わる大徳寺塔頭寺院のひとつ「高桐院」
遺言により忠興の遺歯が埋葬され庭園内には歴代のお墓があり細川家の菩提寺にもなっています。
墓所の一角に「春日灯籠」という美しい形の燈籠が建っていて
忠興と妻の細川ガラシャの墓搭とされています。

実際はガラシャのお墓は大阪の崇禅寺というお寺にあるそうですが
忠興がこよなく愛したという灯籠が亡き妻の魂をお祀りする墓所にもなっているようです。
お墓の前には幽斎公墓所の為の井戸も残されています。
  
書院の前のもみじが少し紅葉しかけていました。

今の時期は訪れる人もまばらで静かな庭園を散策できます。
  



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