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月あかりの予感

藤子不二雄、ミュージカル、平原綾香・・・好きなこと、好きなものを気の向くままに綴ります

エスパー魔美DVDレビュー (7) 未確認飛行少女

2006年10月02日 06時16分32秒 | エスパー魔美DVDレビュー
スタッフデータ

サブタイトル:未確認飛行少女
原作:コロコロ文庫(1) 未確認飛行物体!?の巻
脚本:富田祐弘
演出:パクキョンスン
絵コンテ:須永 司
作画監督:富永貞義
堤 規至
原画:スタジオリバティ
なかじまちゅうじ/高橋邦仁/畑 良子/高橋敏雄
声の出演:
魔美:横沢啓子高畑:柴本広之
パパ:増岡 弘ママ:榊原良子
コンポコ:小粥よう子竹長:佐々木望
番野:塩屋 翼石部:安藤 靖
幸子:江森浩子ナレーター:銀河万丈
ディレクター:山寺宏一司会者:橋本晃一
小杉:島香 裕スタッフ:梅津秀行
地上波放送日:1987年 5月 19日(藤子不二雄ワイド枠内)
関連商品:
(Amazon.co.jp)
コロコロ文庫 エスパー魔美 (1) (小学館)
エスパー魔美 DVD-BOX 上巻 (ジェネオン エンタテインメント)
※お願い: スタッフデータに誤りがある場合は、コメント欄でご指摘ください。

みどころ

なるべくストーリーは書かないようにしていますが多少のネタバレはあります

さて、唐突の再開です(^^);
このまま止めてたら、永久に再開しない気がしますので、ここいらでフンドシを締め直して気合いを入れ直して、書き始めたいと思います。でも多分、週1話くらいが限界ですので、ご容赦くださいませ~

F先生はトリックUFO写真がお好きで(笑)、ご自身でもよくそういう写真を撮ったりされています(もちろんトリック写真とことわった上で)。以前出版された「異説クラブ」という本(絶版)で実例が掲載されています。今回はそういうトリックUFO写真をめぐるお話です。
←表紙をクリックすると内容を表示します。見づらいですが

今回は軽い悪戯のつもりでトリックUFO写真を撮った石部くんが、番野(第1話でボクシング部を作ろうとした「つじなぐり」男/原作では「番長」)に見つかって取り上げられ、彼の差し金でテレビ出演させられるというお話です。そうまでしてテレビに出たいか?というツッコミは軽く流して先を急ぎます(^^);

スター*ゴールド」という映画が近日公開される・・・という設定。スチーブンス監督って・・・
この映画の予告ナレーションを担当しているのが、ペンデルトン・・・いや、銀河万丈さん(^^); 渋いお声です。「おとうちゃま」とかやってはファンが泣きます(笑)

左のイケメン(?)はUBQテレビのディレクター。なんというか、今回はテレビ局のタイアップ戦略とかヤラセの実態を垣間見るようなお話です(^^); このディレクターは山寺宏一さん。全く八面六臂のご活躍(笑)。
また、テレビに映っている歌手が、後にエンディング曲となる「不思議Angel」を歌っています。初お披露目?
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

と、このように原作にはない設定が少し付け足されているのが今回のお話です。若干くどさを感じなくもありませんが、まぁテレビ局がこういう番組を作る背景って、こんな感じなんだろうなぁと思わせるところはあります。

番野の声って、何か最近聞いたことがあるような気がしてたんですが・・・そうか、トド犬かぁ~(^^); アニメ「ビリ犬なんでも商会」に登場する、すっとぼけたケン族を演じている、塩屋翼さんが担当しています。

今回から作画監督は、富永さん、堤さんの連名になりました。が、今回の作画って、富永さんじゃないことは確かですが、堤さんかというと・・・それもまた微妙なタッチです(^^); なかじまちゅうじさんのチェックも入りつつ、堤作監って感じですかね~(謎)

さて、本筋に戻りましょう(^^);

お腹をすかした魔美は帰路を急ぎますが、例の思考波で呼び出され、学校に逆戻り。するとクラスメートが集まってUFO写真の話をしています。思考波の主は不明・・・そこには番野と石部がいました。

高畑が喜ぶだろうと思った魔美は、そのUFO写真を借りて帰り、高畑に見せます。高畑は頭からトリック写真だと思っていて、魔美はたいそうご立腹。

「残念だけど、やっぱり・・・」
「どうして?どうして!?」
「だってこの写真には、不自然なところが少なくとも3つある」
「3つ?どこよ?」
「3つの子どもでも、すぐわかるよ」
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

魔美は自分が3つの子ども以下だと言われたと思って激怒しますが、高畑くん、いくらなんでも、3つの子どもにはわかりません(笑)。ここ原作では「ひと目みりゃ わかるだろ、バカでも、アホでも。」と、少し乱暴なのですが(笑)、テレビ的にこの表現はまずかったのでしょう。

怒って帰った魔美は、ようやくメシ(カップ焼きそば)にありつけると思ったのですが、またも思考波に呼び出され・・・このへん「パーマン」でもそうなんですけど、さあメシメシ♪とか、さあ寝よう♪とか思ってたら、サーバーが落ちて呼び出される私と境遇が似ていて、涙なくしては読めません(いや、それは違う?)

ベルの発信源には、やはり石部と番野の姿。2人がテレビに出ることになったと聞き、魔美は驚くのですが、その話をしていると、やはりベルが鳴るのでありました。困った魔美は高畑に相談します。原作の高畑は、ここで速攻「ベルは、石部くんだよ。」と気付いて魔美に話すんですが、アニメの高畑は、この写真が何故トリックなのかを説明しつつ、ベルの発信源と写真の関連を、魔美に丁寧に説明するのでした。思えば「グラスワーク」って言葉、私はこの話の原作で知りましたね~(^^);

高畑は、よくパソコン(マイコン?)で、何か3Dグラフィックみたいなものを作って説明しますが、この頃のコンピュータって、どの程度のことが出来たんだろう(^^); オバQのハカセが使うマイコンでも、とてつもなくすんごいモノを作ったりしますが、コンピュータが魔法の箱か何かのようなイメージが、この頃の認識だったんでしょうか(笑)。

その夜、焼きそばのカップで遊んでいた魔美(笑)は、また思考波をキャッチ。そのベルの主は、やはり石部でした。石部が番野と電話しながら苦悩しているところへ魔美参上。
石部の口から、なんで悩んでいるのか、なんでトリック写真を撮ったかを説明され、やっとベルの原因が判明。石部は嘘をつき続けることに良心の呵責を感じていたのでした。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

ディレクターは「スター*ゴールド」の宣伝になれば、念力でUFOを呼ぶこと自体が失敗しても構わないと言っているといいます。テレビ番組の制作なんて、視聴率さえ取れればそんなもんだということが、少し垣間見えますね(笑)。そういう話をテレビで放送しても良かったんだろうか(^^);

それにしても、なんでUFO写真を撮った程度の中学生が、そんな念力まで使うことになってるのか、ちょっとよくわかりません(笑)。よほど番野がうまく出まかせを言ったのかもしれませんけどね(^^);

会話中、石部の母親が入ってきますが、同時に魔美は姿を消すのでした。ドアが開き、石部が振り向いたところで、テレポート・ガンの音だけが鳴り、気がつけば魔美がいないという演出は、ちょっとカッコ良かったです(^^)

しかし・・・前から何度も書いてる話ですが、魔美って本当に危ない橋を(^^);

石部もしっかり目が覚めた状態で話してるわけだし、翌日学校で突っ込まれたら、魔美はどうするつもりだったんでしょう。やっぱりすっとぼけるのでしょうか(^^);
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

翌朝の学校では、石部たちのテレビ出演の話題でもちきり。調子よく話す番野に対して、石部は終始浮かない顔をしています。

そんな様子を見かねた魔美は、高畑を廊下へ呼び出し。高畑にある頼み事をします。この辺の流れは全てアニメオリジナル。
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

あとの展開は原作通りですが、魔美が飛ばすUFOは焼きそばのカップではなく、高畑が作った工作です。原作そのままの展開では日清食品に怒られますか(笑)

さて、今回のサブタイトルはこの騒ぎの最中に偶然撮られた魔美の写真が由来になっています。残像で、ほとんど何だかわからない写真ですが、鳥や飛行機ではないことは確かで、これを見た魔美はタラ~ッとなるのでした。

あれだけ派手にテレポートしてりゃ、いつかこういう日も来るのが当然なのですが(^^); こういうところが、第16話「魔女・魔美?」や第20話「覗かれた魔女」に繋がっていくのです。

余談ですが、「ひこうしょうじょ」って入力すると、やはり「非行少女」になってしまうのが困ったもんです(笑)
(C) 藤子プロ/シンエイ動画・小学館

今回の絵コンテは第2話に続いて須永 司さんが担当。木々の向こう側での芝居とか、車のライトに照らされる魔美とか、夜中の石部宅から魔美が姿を消す描写とか、須永さんが作る構図って結構好きだなぁ~(^^)


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