テレ朝チャンネルの録画が溜まりに溜まってしまった「オバQ」と「パーマン」を観ております。少し前にも似たような出だしで書いたような気もしますが、まぁ、お気になさらず(^^);
ようやく3月放送分まで視聴完了。オバQが週4本、パーマンが週5本放送されているので、ちょいと気を抜いて他の作品を観たりしていると、ジャンジャカ溜まってしまいます。HDDに録画したものをDVDにムーブして行くのですが、「必ず一度は観てからムーブする」が信条なので(笑)、HDDの空きが減ってきて、慌てて観てムーブ、というパターンが多かったりします。この二つの作品は、それぞれ500話以上という、とんでもない本数なので、これまで数年かけて観てきたのですが、ついに5~6月に二作続けて最終回となります。ホッとする反面、一抹の寂しさもあったりして(^^); また第1話から見直そうかな(笑)。そしてエンドレス
今日はオバQの方を観たのですが、伸ちゃんの壊れっぷりが時々楽しいです(笑)。水島裕さんの軽妙な演技も笑えます。伸ちゃんといえば、クラスメートでP子の居候先の少女・ゆかりさんにゾッコンなのですが、彼女を「ゆっかりしゃ~ん♪」と呼ぶのが特徴的…というか私には結構ツボなんです(^^); これは、おそらく水島さんのアドリブなんでしょうね。一時期、正ちゃんもマネして「ゆっかりしゃ~ん」と呼んでいたり、ドロンパが化けたはずの伸ちゃんなのに「遅いなぁ、ゆっかりしゃ~ん」なんて口走っていたり(声は水島さんなので、ドロンパが化けてる伸ちゃんであることを一瞬勘違いしたのかも
)、とにかく「ゆかりさん」というより、アニメ版オバQにおける彼女は私の中では「ゆっかりしゃ~ん」なのです(笑)。
この「ゆっかりしゃ~ん」じゃなくて(笑)、ゆかりさんは結構面白い扱いです。原作「オバケのQ太郎」(1964~1966年「週刊少年サンデー」ほか連載/以降「旧原作」と書きます)の当時は、P子の居候先の少女・ゆかりさんとして設定されています。その経緯など詳しくは本編ではなく「オバケのP子日記」という外伝的作品(1966年「女学生の友」連載/以降「P子日記」と書きます)で描かれていて、ゆかりさんは副主人公の役割です。旧原作、P子日記ともに、伸ちゃんがゾッコンというような設定はありませんし、彼女のボーイフレンドには岩見くんという少年がいて、ちょうど彼が高畑くん的な位置づけで登場しています。岩見くんは、確か旧原作には登場していなかったはずです。(旧原作は全巻を持っていないので、確実なところは分かりません。ちゃんと買っておかんかい~(>_<)>小学生の自分)
そしてオバQブームも一段落し、最終回も描かれた5年後、その年9月からの再アニメ化(NTVで放送された「新オバケのQ太郎」)に合わせる形で、改めて「オバケのQ太郎」の連載がスタートします(1971~1974年「小学一年生」ほか連載/以降「新原作」と書きます)。この際に一部設定が改められ、ゆかりさんと別に河伊伊奈子さんという少女が新たに設定されます。クラスの男子全員からのデート申込を受け、順番待ちをさせているような、絵に描いたくらいモテモテの女の子です(^^); 伸ちゃんは、そんな彼女にメロメロになります。ちなみに新原作は、基本的にF先生が大部分を描かれているのですが、正ちゃんと伸ちゃんのみ、旧原作に引き続きA先生が描かれています(一部幼年誌などではF先生が描いていることもあります)。そのため、失恋や嫉妬に狂いまくる伸ちゃんの描写など、もうAテイスト炸裂で、かなり強烈に笑わせてくれます(^^); この新原作にも、ゆかりさんは登場するのですが、とてつもなくカゲが薄いのです。本当に「P子の居候先」という役割しか与えられていません。旧原作やP子日記のゆかりさんは、A先生が描かれていますが、新原作ではF先生が描かれていますから、顔つきや髪の色も微妙に変わっています。
※上記図版2点は、小学館てんとう虫コミックス「新オバケのQ太郎」第2巻より引用させて頂きました。
そして、さらに10年以上が過ぎた1985年、テレビ朝日系でオバQが三たびリメイクされることになります。このとき、新原作での伊奈子さんの設定がゆかりさんに統合され、伊奈子さんはアニメに登場せず、伸ちゃんがゾッコンの相手=ゆかりさんということになったのです。そして「ゆっかりしゃ~ん」が誕生します(笑)。
以前、元嫁と「オバQ」の各キャラは、F先生、A先生のどちらが描いたのか、という話になったことがありました。そのとき、QちゃんはF先生、正ちゃんはA先生、というように説明していったのですが、私は「ゆかりさんはF先生」と言ってしまったのです。言い間違えたのではなく、完全にそう思いこんでいました。原作をパラパラと眺めた彼女は「ゆかりさんってA先生じゃないの?」と言いました。私は「そんなバカな?」と思いつつ原作を見て、明らかにAキャラな顔つきに呆然となりました(^^);
この混乱の原因は、ゆかりさんというキャラの複雑な変遷でしょう。もう一度整理しますと、ゆかりさんの作画を担当されたのは、旧原作とP子日記はA先生、新原作はF先生です。そして、白黒版、NTV版のアニメは私は観ておりませんので、アニメのオバQはテレ朝版が私にとってのデフォになっております。このテレ朝版オバQでのゆかりさんは、Fタッチ風のデザインなんです。旧原作よりも、新原作とテレ朝版のアニメになじみが深かった私は、知らぬ間に「ゆかりさんを描いたのはF先生」という固定概念が頭に定着してしまっていたのでしょうね。思わぬところで赤っ恥をかいてしまったのでありました(笑)。
ようやく3月放送分まで視聴完了。オバQが週4本、パーマンが週5本放送されているので、ちょいと気を抜いて他の作品を観たりしていると、ジャンジャカ溜まってしまいます。HDDに録画したものをDVDにムーブして行くのですが、「必ず一度は観てからムーブする」が信条なので(笑)、HDDの空きが減ってきて、慌てて観てムーブ、というパターンが多かったりします。この二つの作品は、それぞれ500話以上という、とんでもない本数なので、これまで数年かけて観てきたのですが、ついに5~6月に二作続けて最終回となります。ホッとする反面、一抹の寂しさもあったりして(^^); また第1話から見直そうかな(笑)。そしてエンドレス

今日はオバQの方を観たのですが、伸ちゃんの壊れっぷりが時々楽しいです(笑)。水島裕さんの軽妙な演技も笑えます。伸ちゃんといえば、クラスメートでP子の居候先の少女・ゆかりさんにゾッコンなのですが、彼女を「ゆっかりしゃ~ん♪」と呼ぶのが特徴的…というか私には結構ツボなんです(^^); これは、おそらく水島さんのアドリブなんでしょうね。一時期、正ちゃんもマネして「ゆっかりしゃ~ん」と呼んでいたり、ドロンパが化けたはずの伸ちゃんなのに「遅いなぁ、ゆっかりしゃ~ん」なんて口走っていたり(声は水島さんなので、ドロンパが化けてる伸ちゃんであることを一瞬勘違いしたのかも

![]() | ←彼女がゆっかりしゃ~ん。だっこしてるのはQちゃんじゃなく、Qちゃんのぬいぐるみ(P子作)です。(#486「謎のオバケ影」より) |
この「ゆっかりしゃ~ん」じゃなくて(笑)、ゆかりさんは結構面白い扱いです。原作「オバケのQ太郎」(1964~1966年「週刊少年サンデー」ほか連載/以降「旧原作」と書きます)の当時は、P子の居候先の少女・ゆかりさんとして設定されています。その経緯など詳しくは本編ではなく「オバケのP子日記」という外伝的作品(1966年「女学生の友」連載/以降「P子日記」と書きます)で描かれていて、ゆかりさんは副主人公の役割です。旧原作、P子日記ともに、伸ちゃんがゾッコンというような設定はありませんし、彼女のボーイフレンドには岩見くんという少年がいて、ちょうど彼が高畑くん的な位置づけで登場しています。岩見くんは、確か旧原作には登場していなかったはずです。(旧原作は全巻を持っていないので、確実なところは分かりません。ちゃんと買っておかんかい~(>_<)>小学生の自分)
そしてオバQブームも一段落し、最終回も描かれた5年後、その年9月からの再アニメ化(NTVで放送された「新オバケのQ太郎」)に合わせる形で、改めて「オバケのQ太郎」の連載がスタートします(1971~1974年「小学一年生」ほか連載/以降「新原作」と書きます)。この際に一部設定が改められ、ゆかりさんと別に河伊伊奈子さんという少女が新たに設定されます。クラスの男子全員からのデート申込を受け、順番待ちをさせているような、絵に描いたくらいモテモテの女の子です(^^); 伸ちゃんは、そんな彼女にメロメロになります。ちなみに新原作は、基本的にF先生が大部分を描かれているのですが、正ちゃんと伸ちゃんのみ、旧原作に引き続きA先生が描かれています(一部幼年誌などではF先生が描いていることもあります)。そのため、失恋や嫉妬に狂いまくる伸ちゃんの描写など、もうAテイスト炸裂で、かなり強烈に笑わせてくれます(^^); この新原作にも、ゆかりさんは登場するのですが、とてつもなくカゲが薄いのです。本当に「P子の居候先」という役割しか与えられていません。旧原作やP子日記のゆかりさんは、A先生が描かれていますが、新原作ではF先生が描かれていますから、顔つきや髪の色も微妙に変わっています。
![]() | ←彼女が「新オバケのQ太郎」に登場するゆかりさん。Qちゃんもどことなく、よそよそしい表情&挨拶。残念ながら旧原作とP子日記が手元にないため、旧原作のゆかりさんは掲載できませんでした。 |
![]() | ←彼女は河伊伊奈子さん。受験勉強でクサクサしていて、Qちゃんとの会話を精神安定剤がわりにしています。その姿を見て嫉妬に狂う男が伸一…。 |
※上記図版2点は、小学館てんとう虫コミックス「新オバケのQ太郎」第2巻より引用させて頂きました。
そして、さらに10年以上が過ぎた1985年、テレビ朝日系でオバQが三たびリメイクされることになります。このとき、新原作での伊奈子さんの設定がゆかりさんに統合され、伊奈子さんはアニメに登場せず、伸ちゃんがゾッコンの相手=ゆかりさんということになったのです。そして「ゆっかりしゃ~ん」が誕生します(笑)。
以前、元嫁と「オバQ」の各キャラは、F先生、A先生のどちらが描いたのか、という話になったことがありました。そのとき、QちゃんはF先生、正ちゃんはA先生、というように説明していったのですが、私は「ゆかりさんはF先生」と言ってしまったのです。言い間違えたのではなく、完全にそう思いこんでいました。原作をパラパラと眺めた彼女は「ゆかりさんってA先生じゃないの?」と言いました。私は「そんなバカな?」と思いつつ原作を見て、明らかにAキャラな顔つきに呆然となりました(^^);
この混乱の原因は、ゆかりさんというキャラの複雑な変遷でしょう。もう一度整理しますと、ゆかりさんの作画を担当されたのは、旧原作とP子日記はA先生、新原作はF先生です。そして、白黒版、NTV版のアニメは私は観ておりませんので、アニメのオバQはテレ朝版が私にとってのデフォになっております。このテレ朝版オバQでのゆかりさんは、Fタッチ風のデザインなんです。旧原作よりも、新原作とテレ朝版のアニメになじみが深かった私は、知らぬ間に「ゆかりさんを描いたのはF先生」という固定概念が頭に定着してしまっていたのでしょうね。思わぬところで赤っ恥をかいてしまったのでありました(笑)。