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ベンチャービジネス社長のスタイル

2010-01-21 08:28:47 | コーチング・マネジメント

おはようございます。

 中村さんのスタイルとその20年変革周期に感服し、私は自分が変革の周期に人生の節目を迎えていると改めて強く感じました。団塊世代の人々も同じサイクルです。気が付いてみたら当たり前のこと。たったこれだけの事。あれこれ真剣に考えなければ、何も気が付かない、見えないのだと納得しました。ブログ執筆のメリットは私にあります。発想が豊かになります。

 前回、ルーゲーリックと中村さんのスタイルに似た雰囲気があると記しました。これでは片手落ち。改めて自分の文章を読み、私のほとんど同世代だったビルゲイツとスティーブジョブスの若いときのスタイルを思い出しました。ビルはアメリカ東部伝統校の学生スタイルそのまま。起業から世界一の金持ちまで押し通しました。ジョブスはカリフォルニア工科系大学生のスタイルそのままのように私は見えます。若い二人のスタイルを思い出し、起業時の逸話を思い出しました。

 ビルがIBMから仕事を受注し、会社を発展させるため、資金調達に来日しました。当時のアメリカベンチャー企業の通例でした。今も日本メーカー行脚があるのかは分かりません。ひょっとしてサムソンや台湾や中国かもしれません。当時、彼は数社周り、提携に応じたのがNECだけ。それからNEC9800シリーズの快進撃が始まったと言って過言ではありません。その旅である有名メーカーを訪問し、既存のパソコンと比較され、ケンモホロロの対応。会社を立ち去るとき、お前の会社のパソコンビジネスを成功させない、と彼が言ったとか。現実はその通りでした。

 私は若いとき、彼を好きになれませんでした。アメリカの私の知人たちが嫌いだったからです。もちろん彼の周辺で、支えている、優れた人々がたくさんいることは分かっていました。しかし、それ以上に私が良い会社、良い経営者と思ったたくさんの会社からビジネスを奪ったからです。彼に潰された、かつての彼の盟友企業はたくさんあります。マイクロフォーカスなどその最たる事例でしょう。しかし、彼は今、世界の、恵まれない子供を支援する財団の理事長です。儲けたお金は全て慈善事業に使うのでしょう。素晴らしい。

 スティーブは今世界1、2位を争う、優れた経営者だと認められています。凄いカリスマ性です。しかし、起業時は単なる西海岸の学生そのまま。やはり起業時に日本行脚をしました。有名メーカーの役員応接室で臭い靴下の足をテーブルに乗せ、打ち合わせ。臭いに反応し、お金を出した企業はメーカーにありませんでした。唯一の例外が商社としてのキャノン販売だったのでしょう。スティーブの儲けたお金の使い方は私には分かりませんが、彼の気性から、多分、自分に似たベンチャー起業者や研究者を支援しているのでしょう。

 若いときの両者に共通するのは自分の車を売ってパソコンビジネスを始める資金としたこと。すなわち無一文から、100万円程度を叩いてビジネスを始めたこと。そしてもうひとつ不遜だったこと。そしてスタイルはセーター。それで有名展示会のキーノートスピーチをしていた印象が残っています。

 アメリカのベンチャー起業成功者はその土地の学生スタイルを押し通しているのかも。でも、真似したら、日本の大企業では生き残れません。他社から良い仕事を貰えません。日本を変えろと言ってもできないことはできません。若い人はいけません。風土に合わせ、自分を変えましょう。ビルもスティーブもそうしているのかもしれません。
 
今日はここまでにします。


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