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創造性の開発 新規商品を企画しよう

新規商品企画の成功学
求むる所第一義
随時随所楽しまざるなし

ゆっくり再開

2009-06-07 15:52:09 | 小論文
こんにちは。

 前回のシリーズはフレッシュマンの就職活動でした。4月初めに再開し、5月半ばに終了しました。夏休み明けに再開したいとシリーズの終了回に書きましたが、このところ、時間に余裕が出来ました。今日から新しいテーマでまたブログを始めたいと思いたちました。できるだけ頻繁に投稿したいと思っていますが、週に2、3回になるかもしれません。

 なお、休載中に皆さんの要望を調べたのですが、よく分かりませんでしたが、兎に角、今、一番仕事に関係している小論文を題材にしたいと考えています。今日は前置きですので、まとめ方についてアドバイスを頂けたら幸甚です。基本的に今回のシリーズは、高校3年生が大学や専門学校や会社の願書に添付する志望動機書へのアドバイスにします。受験生のお子さんがいるお母さん方にも役立つ内容かもしれません。

 新規商品の企画が専門だった私が、入学願書や志望動機書のまとめ方に何故興味があるのか、私自身も最近まで不思議でした。でも、やればやるほど、各自の志望動機をマンツーマンで添削するのが面白くなり、次第に好きな理由が分かってきたように感じています。志望動機書に添付する特長や将来の希望の文章は、新規商品の仕事に一脈通じるところがあるのかもしれません。毎年、10名程度の3年生にアドバイスしています。それぞれが、個性や特長がある新規商品のように感じます。商品は世に出たら、不具合は全てメーカの責任です。大変に厳しいものです。おまけに新規商品はバグがあるのが普通かもしれません。教えている学生さんをお客様や神様とは到底思えません。お客様なら喧嘩別れもできます。理不尽なお客様なら反撃も可能です。しかし、新規商品でも弁解はできません。商品の不具合は開発したメーカに責任があります。

 私は国語の先生ではありませんし、文章の評論家でも、日本語の研究者でも、小説家でもありません。簡単に言えば、上手い文章を書く能力に欠けた人間ですので、このブログは文章の技法を書いていません。むしろ、企業勤めを長年経験してきただけの私が小論文を教えることは大変です。小論文が難しい理由はたくさんありますが、一番の理由は、小論文といっても範囲が広く、一概には上手い書き方は、私には分かりません。私は小論文の中に小説や随筆や感想文を含めていません。小学生や中学生の作文も含めていません。なおさら、詩や短歌などの情緒的な、文学的な表現の文章も小論文に含めていません。このブログの文章の中で、一般的な文章表現に関して述べているように思える表現であっても、願書に添付する小論文や自己推薦書や志望動機書に限定しているとご理解頂ければ幸甚です。

 今回のシリーズでは、生徒さんが作成した原文を、私が校正した結果を掲載しています。原文の方が、学生さんの個性に相応しいかも知れませんが、プライバシーの問題もあるでしょう。このため、私は表現を曖昧にします。なお、私が添削した文章はそのまま大学に提出はしていません。再度、各自が自分の言葉で書きなおして提出しています。言い換えれば、今回のシリーズの文章は小論文の教材であり、そのまま合否に結びついた文章ではありません。一般論で言えば、個性に相応しい文章表現や内容が受験用の資料には一番重要です。

 以下に例文を示すように、毎回ひとつずつ掲載します。今回は、3年生のとき、何か委員、例えば、クラス委員や生徒会委員をしていた人に適した文章です。担当した役割に適した、自分の個性と特徴を強調すれば、読み手に興味を持ってもらえると思います。なお、今回の例文は入社試験を受ける会社に提出した志望動機書の「私の特長」欄に記入する例です。文字制限は400字です。

「私の特徴は他人の言葉を良く聞き、本当の意見を引き出せる会話力です。私は周囲の人だけでなく、自分も間違った考え方をしている可能性があると考え、自分の考えや話し手の論旨をできるだけ素直に、筋道立てて考えることにしています。分かりやすい言葉で説明する準備をしています。親しい同級生は、「自分の考え方をいつの間にか周囲に広めている」と言ってくれます。
 学校のクラスの同級生と会話するのが好きです。中学時代の話題は好きなテレビやタレントでした。高校生になり、自分たちの恋愛に関する話題が多くなりました。私はできるだけ、友人関係に悩んでいるクラブの仲間の相談に乗ってあげています。
 貴社に入社させていただけたら、私は自分の個性を生かし、職場の人間関係を大切にして、人の意見を良く聞いて、しかも正しいと信じられることに全力を尽くし、貴社の仕事に貢献したい、と私は考えています。」

 志望動機書関連の小論文は、各欄の文字数制限の80%前後でまとめるのが基本です。今日はここまでにします。