「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

2005・05・14

2005-05-14 06:00:00 | Weblog
 今日の「お気に入り」は、松尾芭蕉(1644-1694)の「奥の細道」の書き出しの文章です。

 「月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人なり。舟の上に生涯をうかべ馬の口とらへて老をむかふる者は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。」


 若い頃から気に入っている芭蕉の俳句をいくつか。

   「旅人と我名よばれん初しぐれ」 

   「あらたふと青葉若葉の日の光」

   「明ぼのやしら魚しろきこと一寸」

   「行春を近江の人と惜しみけり」

   「世の人の見付けぬ花や軒の栗」

   「夏草や兵どもが夢の跡」

   「涼しさを我が宿にしてねまるなり」

   「象潟や雨に西施が合歓の花」

   「おもしろうてやがてかなしき鵜舟哉」

   「荒海や佐渡によこたふ天河」

   「閑さや岩にしみ入る蝉の声」

   「むざんやな甲の下のきりぎりす」

    
コメント
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