今日の「 お気に入り 」は 、村上春樹/安西水丸 著
「 日出る国の工場 」(新潮文庫)の中の「 経済動物た
ちの午後 小岩井農場 」というタイトルの付いた小
文を読んで得たミニ知識 。
この本は 、日本に存在する数々のユニークな産業分
野の企業を対象とした 「工場見学記 」で 、中には 、
「 工場としての結婚式場 松戸・玉姫殿 」なんての
もあるんだけど 、こと この「 小岩井農場 」につい
ては 、見学・取材を許した会社側を納得させ 、よろ
こばせる結果にはならなかったような気がする見学
記になっている 。
おもしろうてやがて悲しき鵜舟(うぶね)哉 ― 芭蕉
(⌒∇⌒)
引用はじめ 。
「 【小岩井農場の成りたち】
小岩井農場は明治二十四年(一八九一)に 、
当時の日本鉄道会社副社長・小野義真 、三菱
の当主・岩崎弥之助 、鉄道局長・井上勝の三
人によって設立された 。だから三人の名前か
ら一字ずつとって小岩井農場と命名されたわ
けである 。べつに井小岩農場でも 、岩小井
農場でもでもよかったのだろうけれど 、どう
して小岩井になったのかは僕にもわからない 。
年の順かもしれないし 、ただ単に語呂(ごろ)
が良かったのかもしれない 。 」
引用おわり 。
(⌒∇⌒);
( ついでながらの
筆者註:「 語呂(ごろ)の意味と語源:
意味:
言葉や文章を口にした時の調子、響き、
リズムのこと。
語源:
元々は雅楽の旋法『 律呂(りつりょ)』
または『 呂律(りょりつ、ろれつ)』に
由来します。
転じて:
言葉の調子や響きを指すようになり 、さ
らに 、ある言葉を別の言葉に置き換えて 、
覚えやすくしたり 、面白くしたりする
『 語呂合わせ 』という言葉遊びも生まれ
ました 。 」
以上 、生成AIが教えてくれた情報 。
以下は 、原作の中の一節 。昨今の「 米騒動 」
にも通じる作家の慨嘆 。
「 ・・・ 日本の農業政策というのは伝統的に弱者切
り捨てによって局面を進展させていく傾向がある 。
国の政策があっち行ったりこっち行ったりしている
から 、そのフラフラについていけない弱小農家がお
っこちていくわけである 。そしてその弱者のおっこ
ちによって結果的に農業の合理化が推進される 。
小岩井農牧の場合には酪農部が赤字でも 、最終的
には鶏や山林や観光といった他のセクションの収入
をあわせて欠損を埋めることが可能なわけだが 、五
〇頭 、六〇頭といった 、もっと小さな規模の酪農
場では事態はずっと深刻だろう 。 」 )