白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

たい君の学校

2009-11-08 03:06:54 | 子供
マー君の学校を決めるのに、難聴を最初に考慮せざるを得なかったけれど、
たい君には日本語もできるようになって欲しいと願う私。

お友達のるみ子さんに誘われて、最近バークレーにできたばかりのバイリンガルスクールを見に行ってきた。

ここは日本語・中国語・英語の私立学校。
とは言っても3ヶ国語やるわけではなく、
日本語クラスと中国語クラスに分かれるらしい。

3歳までは日本語も中国語も同じクラスで、3歳から分かれるようだ。
3歳から小学校入学までは、午前中が日本語又は中国語のみで、
午後は英語。
英語のときは、どちらのクラスの子も一緒になる。
小学校からは、午前が英語で、午後から分かれる。

校長先生の話では、
「私たちが目指すのは完全バイリンガルです。
他の多くのバイリンガルを看板にあげている学校のように、
ただ『外国語に触れさせる機会を与える』程度ではありません。
学校内で、英語のクラス以外での英語の使用は禁じています。」

だれかが、「あの学校は厳しいわよ~~~」っと言っている意味がわかった。

でも、私はそっちのほうがいい。

日本語ができるって、何をもってできると言うのか。
アメリカ人はみんな、マー君のことをバイリンガルだ、日本語ができるともてはやす。
本人も日本語ができると思っている。

でも私からみれば、マー君の日本語なんてでたらめであんなの日本語じゃない。
語彙だって英語に全然付いていってないし、
文法だってめちゃくちゃ。
読み書きどころのさわぎじゃない。

たい君だけでも日本語ができるようになって欲しい。
将来役に立つからというよりも、ただただ親子で不自由なく会話がしたいだけ。

たい君をこの学校に入れたい。

月謝は一月約$1600。
それに諸所の費用が加わって、年間約$20000。
日本円でいうと年間約200万といったところだろうか。

高いけど、無理な額じゃない。


それにお金の問題じゃない。

日本行きをあきらめたのは、日本の長い勤務時間を考えると家族の時間がなくなるから。
私たちは日本に住むという魅力よりも家族の団欒を選んだ。

だから今はお金よりも、親子の絆に不可欠な私との共通言語を選びたい。
そして心の通った会話がしたい。


夫は全面的に賛成してくれた。

ただ、、、送り迎えが問題。特に朝の送り。

バークレーと言っても、オークランドの境で車で片道15分から20分かかる。
マー君のスクールバスが来る時間や私の出勤時間を考えると、
はっきり言って毎朝送るのは無理だ。

問題は私がサンフランシスコまで電車通勤しているせいだ。
もし、たい君を降ろしてそのまま車で通勤できるんだったら問題ない。

転職・・・しますか。

辞めたい辞めたいといいながらこれまで続けてきた会計監査の仕事。
小さい子供をもつ母親がやる仕事じゃないのは百も承知で今まで無理してきた。
そろそろ潮時。

よし、転職しよう。