白杖のトライリンガル

難聴だけじゃない?網膜色素変性症を併せ持つアッシャー症候群の息子達の日常を母の目からつづります。

ワインを数えにNapaへ

2007-01-05 09:25:52 | その他
アメリカでは、ほとんどの会社が12月31日を会計年度の締めにしている。
すなわち、12月31日時点での在庫が財務諸表の資産の一部として載ることになる。
まぁ難しい話は置いといて、監査人としては在庫の数を水増しして載せてないか確認しなきゃいけないわけです。

でも12月31日にすべてのクライアントの在庫を数えることなんてできないから、その前後12月下旬から1月上旬にかけては、あっちこっちの倉庫や店舗へ出かけていって、棚卸の立会いをする。

始めの2,3回は先輩社員と行っていたけれど、最近ではどこに行くにも一人。
なれてきたとはいえ、始めていくところはやはりちょっと緊張する。


昨日はハイテクの会社に行ってきた。
ちっぽけなネジみたいなのや、ただのガラスみたいなレンズが何百ドルもする。
価値はわからんけど、とりあえず数だけは数えてきた。

今日は打って変わってワインを数えに行ってきた。
私はこの仕事を言いつけられたとき、思わず大きな樽に入ったワインを思い浮かべて、「どうやって在庫を確認するんですか?」と訊いてしまった。

いやいや、このクライアントはワインの卸売りをしている会社で、ワイナリーではない。
だからすべてボトルに入ってラベルも貼ってあり、売る準備はできているから、ボトルの数を数えればいいのだとか。
少し安心しました。

都会を離れて田舎の方に行くのはなかなか楽しい。
気分は遠足。

カリフォルニアワインで有名なNapaに着きました

大型トラックがずらりと並ぶ巨大な倉庫の列。
全部ワインの倉庫。
中は寒いよ~~~。

どさっと渡された在庫リストの中からサンプルを選んで(もちろん全部は数えません)、いざ出発。

これ↓に乗って倉庫内を移動。


私は黄色い部分に乗って、フォークリフトの兄ちゃんが運転してまわる。
「次はこのワインを数えます、連れてって」
っというと、7つある巨大倉庫の中をぐるぐると運転して連れて行ってくれる。
棚の上の方にあるものを見る時は、ギー--ンと乗っているところが高くなるの。

たっのしぃ~~
オフィスでパソコンに向かって仕事するよりこっちの方がずっと楽しい。

楽しかったんだけど、高く上がると揺れるから思わずあしをふんばってしまい、終わった時には足がフラフラでした。


帰路の途中、牛を見かけた。
「もしクライアントに牧場なんてあったら、牛を数えに行くのかしら」などと下らぬことを考えた。
そういう面白いクライアントが増えればいいのに、フフ。