金魚cafe

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三喬改メ七代目笑福亭松喬襲名披露公演

2017-10-12 17:44:41 | 落語
ヨーロッパ企画さんの舞台の後、大阪の松竹座で七代目笑福亭松喬さんの襲名披露公演に行ってきました。

おけいはんこと京阪電車と地下鉄と乗り継いで1時間半。

3時15分に終わって余裕と思っていたらかなりギリギリでした。(^_^;)



口上で東西の噺家の方々が集合されそれも楽しみの一つです。

今までの三喬さんと変わってしまうのだろうか?というさびしさと楽しみが混ざった気持ちで中に入りました。

春に歌舞伎を観て半年ぶりの松竹座。

交通のアクセスも便利でちょっとお食事するところもいっぱいで好きな劇場です。(^^)

まずお弟子さんの喬介さんの「犬の目」。
弟子入りしたら皆一番最初に稽古をつけてもらう噺だそうです。

目の調子が悪い男が眼医者に出掛けてとんでもなくありえない噺でオチが題名のごとしです。

そして兄弟弟子の生喬さんの「豊竹屋」浄瑠璃好きの人の日常まで浄瑠璃にしてしまう噺、生喬さんは声の良いかたでピッタリな噺です。

そしておめでたいのでお座敷芸の「かっぽれ」を踊られました。

噺家さんは踊りや鳴り物のお稽古は必須です。

そして東京からお越しの柳亭市馬さんの「片棒」。
どけちの大店の主が3人の息子がいますが誰が後継者に相応しいか自分の葬儀の出し方で探ります。

ここまでどけちか、能天気かの差が面白くこちらも市馬さんの気槍の声が素晴らしく良いものを見せていただきました。

お次は桂南光さんの「阿弥陀池」。
私、落語を生で観るのは初めてですが
枕で笑わせてすっと噺に入っていくところが良いなあと思いました。

そして口上、東西ずらっとそろった口上着物を着た鶴瓶さんを観たのは初めてであ~噺家さんの顔になってる~。

歌舞伎の口上は真面目な中にユーモアをしのばせたものって感じですが、噺家さんのは爆笑に次ぐ爆笑でちょっと亡くなられた先代の松喬さんの話でしんみりしたところもあり皆様に祝福されて良かったなあと。

市馬さんの相撲甚句がまた良いお声で西に来られたときは是非とも聴きに行きたいと思いました。

そして松喬さんの「三十石」。

大阪と京都を淀川で船で行き来していた頃の噺で笑福亭の豪快なカラーがよくわかる噺かなと。

川を下って6時間ぐらいの旅だそうですがその船のなかでいろんな人が乗っているから面白いこともありましてな噺です。

そういえば今日は私も京都から大阪に来たんだわと思いながら聴いておりました。

1時間半ではあんまりドラマになりそうにありませんね。(^^)

周りの方々のものすごい期待を背負われての襲名。

きっとご活躍されることと思います。