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金魚cafe

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桂よね吉独演会

2016-12-18 23:38:39 | 落語
よね吉さんの独演会が京都文化芸術会館でありました。

今日は暖かくいいお天気だったのでバス停一つ手前で降りて歩きました。

去年二十周年の独演会でもう一年経つのかと早く感じるのは年齢のせいでしょうか。^^

早めに着いたのですがもうお客様でいっぱい。

併設されているカフェで昼ごはんをと思っておりましたらみなさん同じことを考えてらっしゃったのか満員でした。^^

開場で中に入ると物販コーナーで落語のDVDなどと一緒に書籍らしきものが。

私は桂南天さんデザインの落語のネタ帳が欲しかったのですが事務所の方にお聞きしましたら完売とのことで残念。

その書籍はなんと!よね吉さんの写真集だったのです。まあ~~。

二十周年を記念に4か所で行われた独演会の写真が。

とても良い表情でゲストさんたちもにこやかなお顔をされていてこれは買わねばと。

席に着いてスタンバイ。

思いだしてみると去年もこの席の近くだったなあとなんという偶然。

開口一番は桂二葉さん。

女性の噺家さんです。

天満繁盛亭の独演会の時に案内などされておられました。

雑誌も連載コーナーを持たれていて可愛らしい文章で毎月楽しみに読ませていただいております。

ほわっとした可愛らしい方で落語を聞くのは初めてです。

つるという噺でなぜつるはつるなのか?

いかにももっともらしく説明する町内の物知りのご隠居。

それをすごいことを聞いたと勘違いするちょっと天然な男。

聞いた通りに説明できないところが面白いのです。

そしてよね吉さん登場。

後半の大ネタのためここは笑いをと。

まくらがご自身のまわりの出来事でこれが毎日面白いことなんて起こらないから考えるのが大変と。

そこは笑いのプロなので私たちが経験する日常のあるあるもよね吉さんにかかれば爆笑となります。

NHKの「大阪メロディー」で登場するあの超有名な人形「道頓堀太郎」の声を2年連続されたそうです。

え~~っそうだったの~~??

私去年は「人生は~~紙飛行機~~」のところと近藤正臣さんのトークのところしか観てなかったので気が付きませんでした。

今年も「べっぴんさん」の管野ちゃんが登場したところしか観てなくて気が付きませんでした~。

もし来年も道頓堀太郎されるなら要チェックです。

パンフレットには何をされるか書いてなかったのですが、師匠の吉朝さんから一番最初にならった「商売根問」でした。

稽古というのは一対一で師匠から口伝で3回聞いて覚えるという難しいものです。
普通3回聞いて覚えられるかどうか。無理~~。

よね吉さんもさすがに3回ではで師匠が何度も付き合ってくださったそうです。

稽古が吉朝さんとの良い思い出だったのだなあと。

町内の仕事もせずぶらぶらしている男がおりまして町内の世話役というかご隠居さんが真面目に働けよと説教しようと呼びつけるのですが、ご隠居さんが言うことにいちいちボケ倒すというとんでもない天然。

何を仕事をしているんだと話を聞くと鳥を捕まえるのだと。

雀だったり、鶯だったりでその鳥を捕まえる方法がそんなアホな~~というものでして涙が出るほど大爆笑でした。

そして中入りです。

続きはまた今度。^^


第七回三喬三昧 松竹座

2016-10-30 22:07:14 | 落語
いつもは御堂筋の御堂会館でされていた独演会。

イチョウ並木の色づくのを眺めながら歩いて行っておりました。


今回は難波駅からすぐそこにある松竹座。

なぜ?と思いましたら来年に三喬さんのお亡くなりになった師匠のお名前「笑福亭松喬」を来年襲名されるため三喬としては今回で最後だからということでした。

最初に拝見したときからもう何年経ったことでしょうか。

「あっ、この人の落語が良い」と思いせっせと通えるときは聴きに行きました。

その時は師匠の松喬さんがお若くて三喬さんとそんなにお年が離れていなかったのでこんなに早く襲名するなんて思いませんでした。

でもお亡くなりになってしまわれたのでいつかはそうなるのかなと思ったりもしました。

花道のあるところで落語を聴くというのも新鮮な感じがしました。

まず「道具屋」からまくらで師匠に弟子入りするときのきっかけになったこの話と師匠とのの思い出話がまくらでお話されました。

「道具屋」というの笑福亭一門で一番最初に教えていただくそうで若手の方が最初に出てこられたときにこのネタを聴きます。

それをされるとこんなに面白いのかと思うほど笑いました。

若手の人と何が違うのだろうなあと考えるのですがそれは腕の差ということでしょうか。

シンプルだから余計に実力がわかるということなのでしょうか。

「素徳院」これは好きな話で内容はわかっていても同じところで笑ってしまう。

ご近所でなにかあれば頼まれごとをしやすい大工の熊さんが出入り先の若旦那の名も知らぬ思い人を探すための悲喜こもごもで今ならメールでなどとすぐ連絡も取れるのですが昔はそんな便利なものがありませんから探すのは大変。

百人一首の「瀬をはやみ~~」もこれで覚えたようなものです。

最後は大ネタの「らくだ」。

これは今年の一月松竹座で愛之助さんと中車さんで歌舞伎でも演じられました。

らくだと呼ばれる男、長屋の家賃は払わない、買い物しても踏み倒すと近所の鼻つまみ者。

そんな男が自分で料理したフグにあたって亡くなりました。

そのらくだの兄貴分という「やたけたの熊」という男が通りがかった紙くず屋の久六を引っ張りこんで長屋の連中から香典や酒を持って来いと無理難題。

みんなは今まで散々迷惑をかけられたのだから当然NOといいます。

すると熊さんがらくだに「かんかんのう」を踊らせるというのです。

亡くなったらくださんを肩に担いで踊る「かんかんのう」長屋のみなさん腰をぬかして香典とお酒を届けにきます。


この場面は唄と踊りの素養がないと上手くできないのではないかと。

だから皆さん落語以外にも舞踊や鳴り物のお稽古をされるのですね。


そしてらくださんの供養にと二人で酒盛りを始めるのですがまあとんでもないことになります。

松喬さんはお酒が好きな方でしたのでこのシーンは豪快でおおらかでとても楽しそうに演じてらっしゃいました。

三喬さんはお酒は下戸とお聞きしました。

それでもこのらくださんの供養に酒盛りするシーンは師匠に似てらっしゃると思いました。

師匠からお客様の前で自然体であれと教えられたとおっしゃていた三喬さん。

来年の今頃松竹座で襲名披露が行われるそうで東京、上方の方々集合したお披露目楽しみにしております。


柳家三三独演会 たびたびさんざ ナレッジシアター

2016-10-06 00:32:30 | 落語
グランドフロント大阪ナレッジシアターで落語会なんて初めてなのかしらと。

私には駅からすぐだし、落語の後は好きなお店をのぞいたり、お茶したりとアフターの楽しみもありで大歓迎です。

ちょうどグラフロの広場でビーチバレーをやってまして見とれているとわ~~開演時間が~~とあわてて向かいました。

私が聞きに行く上方の方々はその日なにをかけるかというのをお知らせしていて、あ~~これは前に聞いたことがあるとか、今回初めてでどんなふうだろうワクワクとかそんな感じなのですが、三三さんはいつも何がでるかは聞いてからのお楽しみって感じで終わってから書きだしてあるのです。

そしていつものように細身の体をすいすいと歩いて折りたたむように座られてはじまります。

枕でやっぱりグラフロについて触れられておりました。
私が観ていたビーチバレーもなんでわざわざ砂運んできてするんだろう?

とか三三さんは甘党のかたなのでグラフロの超有名タルトのスイーツにも興味深々って感じで「茶の湯」という噺を。

お江戸のあるお店の主が一生懸命働いて財を築いて息子に譲り根岸に隠居所を構えました。

このご隠居さん、お気に入りの丁稚の定吉どんをつれてきましたが、この子がちょっとこまっしゃくれた子でご近所をあちこち見て歩いてここは風流な方々が住んでいるからご隠居さんもなにか趣味でも持たれたら?と進めます。

仕事一筋で遊んだことのないご隠居さん見よう見まねで茶の湯を始めますが、これがとんでもない大間違い、それを自分が持っている家作の店子たちにお茶をふるまうのですが誘そわれたほうは大迷惑、何とかして逃れようとしますが、ご隠居さんと定吉どんはそうはさせじとというお腹が痛くなるほど笑っちゃいました。

次がお「お血脈」というお題で、話がずっと枕でしゃべっていていつ本題に入るの?って思いつつもその面白さに惹きつけられてその先はどうなるの??

まずお釈迦さまからのスタートで日本に仏教が伝来したときは阿弥陀さまとして渡ってきたけれど当時(蘇我氏、物部氏の時代みたいでした)仏教が受け入れられずに阿弥陀さまは大阪の池に沈められてしまいますが、それを救った人が信州信濃の善光寺さまに安置されることに。

そういえば善光寺さんに公開されない秘仏があるとか聞いたことがありますが、それがその阿弥陀さまだったのかした?

と、あっちこっちに話題が飛んでやっと本題にその阿弥陀さまを盗もうと石川五右衛門がでできたりと噺について行かなくちゃいけないんですが、それはそれで面白かったです。


中入りのあと「万両婿」。

お江戸の小間物の行商をしている男が上方に商売に行こうと思いたち、半年ほど留守にするので大家さんに女房のことを何卒よろしくと頼んで旅立ちます。

その途中の小田原で追いはぎにあった人を助けて自分の着物とお金を分けてあげます。

そしてそのまま上方に旅だっていきました。

助けられた人はいろいろな苦労が祟って亡くなってしまいました。

残った身の回りのものから行商の男ではないかと間違えられてしまいます。

普通は悲劇なんですが、おっちょこちょいの大家さんのおかげで悲劇が喜劇になり、残された女房は亭主が死んだものと思い再婚までしちゃいます。

そこに何もしらぬ男が上方から戻ってまいりました。

当然もめますよね~~。

大家さんは自分で蒔いた種を上手く収めることができません。

そこで登場するのが名奉行大岡越前守忠相サマ。

超高速参勤交代から大岡サマにご縁があります。

さあどんな名裁きが下されるのでしょうか。

他の大岡政談でも良く似たような話がありまして、皆平等に損をして平等に得をするという。

三三さんの上方では聞けないお江戸の世界へと連れて行ってくれる口跡の清々しいお話、年に何度かこちらに来られるのを楽しみにしております。

枕でしきりにグラフロのスイーツを気になされていた三三さん、召し上がられたのでしょうかね~~。




白鳥 三三両極端の会

2016-09-18 17:35:54 | 落語



2回目開催となる白鳥 三三の両極端の会。
普段は古典しか聞けない三三さんの新作落語が聞けて新作ばかりの白鳥さんの古典?が聞けるというファンにとつてはお得な気分になれる落語会。

細身の体に渋い色のお着物の三三さんと某スポーツメーカーのような縦三本線のお着物に紋の代わりにswanと入れた白鳥さん。これだけでも両極端です。

口跡が清々しくてテンポ良い三三さん、話がどこへ飛んでいくのかわからない変化球の白鳥さん。

最初の博打ネタの話はお江戸の世界へと引き込まれていきました。
次の怪談話の白鳥さん、古典?を自分なりのアレンジで。

落語という枠さえ外れなければ自由なのだと。
その日の天気、時事ネタも入れながらなのですから古典といえど古い感じはしないのです。

ここでしか聞けない三三さんの新作、ベタなオチにヤダヤダと言いながらも楽しそうでした。

芝居で普段正義の味方ばかりのやっている方がたまにヒール役を演じると楽しそうに演じられてるのと同じ気持ちなのかなあと。

面白いものに江戸も上方も関係ないのですね。

最後の「任侠流山動物園」は講談も入ってすごい楽しかったです。


近くでお昼を頂いて。

デザートは兵庫県立芸術文化センターの名物チーズケーキ。

これが楽しみでもあります。