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金魚cafe

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スーパー歌舞伎Ⅱワンピース(2)

2018-04-24 23:44:42 | 芝居
松竹座がもう千秋楽というのにま二幕目の感想も書いていないとかなりサボっておりました。^^

一幕目でルフィの人柄を表現し、すごい冒険が始まるのだというとこで終了して、二幕目は温まったエンジンが全開するという感じでしょうか。

二幕目はルフィの兄さん、ポートガス・エースが海軍に捕らわれて処刑されるまでインペルダウンの監獄に入れられてしまいます。

エースを助けるためにルフィはハンコックの助けを借りて潜入します。

ここで原作を読んでいるとつながりはわかりやすいのですが、ルフィたち麦わらの一味は航海の途中でアラバスタ―王国というところで大暴れしたのです。


インペルダウンの監獄にはその時に戦った相手が収容されていました。


昨日の敵は今日の友、お互いの利害が一致して脱獄を図ることになります。

澤瀉屋の皆様の囚人クロコダイル、バギー、アバロ・ピサロ(寿猿さんお元気です^^)のなり切ったクオリティのすごさ、そして海軍側の監獄署長マゼラン、副署長のハンニャバル、サディちゃん(右近さんとはまたタイプのちがう新悟さん素敵でした。^^)忘れてならない巳之助さんのボンちゃんは本当にアニメのワンピースから飛び出してきたような。

チョッパー役の市川猿くんが背が伸びてびっくりです。

とここまでは前回の松竹座で観た通りですが、ルフィが監獄署長マゼランに毒を吹きかけられて生命の危機、そのルフィを救ったのがニューカマ―ランドのエンポリオ・イワンコフ。

私が前回の松竹座で観たのは浅野さんのイワンコフだったのですが、今回は下村青さんとダブルキャストで私は下村さんのイワンコフのを観ました。

下村さんは私は観るまで存じ上げなかったのですが、劇団四季に在籍をされていてバトンも世界で3位になられた方です。

声が低音で響く美声で歌も踊りもパワフルで圧倒されました。

私もお隣でご覧になってらっしゃった方もただただうわ~~~すごいと拍手の嵐、ダンスも下村イワンコフに合わせて前回と変わっていたような。

イワンコフの治療のおかげで助かったルフィはエースを救うべく海軍本部に向かいます。

ここでゆずさんのTETOTEが流れ、ファーファータイムと呼ばれるお時間がやってきます。

2年前は手拍子だけだったのが、今回は専用のタンバリンを皆で鳴らして楽しめます。

海軍本部に行くのにクジラに乗って行くというので大きなクジラが現れます、前は席が遠くてクジラが見えなかったのですが、今回はクジラの大きさを実感できました。

ファーファータイムでいつもすごいなあと思うのはカマ―ランドの皆様が一階席はもちろんハイタッチで回ってこられるのですが、2階席にもハイタッチで来られます。

これを1日2回、25日間ずっとされるのです、すごい体力にいつも感心いたします。

思いだしながらやっと二幕目終了です。


黒井戸殺し

2018-04-15 23:40:58 | 大泉洋さん
14日に放送された三谷幸喜さん脚本のドラマ「黒井戸殺し」。

「オリエント急行殺人事件」も舞台が日本なのに原作と変わらず再現されていたので今回もと楽しみにしていました。

大泉洋さんが出演されるというのがまた嬉しく、萬斎さんと共演されたことあるのかしら?

大泉洋さん私は洋ちゃんと呼ばせていただいておりますが、共演者が無茶ぶりなほうが洋ちゃんの良さが出るのでこの風変わりな勝呂と絡んで振りまわされてきっと面白いだろうと。

ストーリーは舞台をイギリスの片田舎から日本の片田舎に移しておりますが、ほぼ原作通りに進んでいるなあと。

私は原作読んでおりましてアガサ・クリスティの「オリエント急行殺人事件」と「アクロイド殺し」と他にも「そして誰もいなくなった」はすごく驚きを感じてしまい、その時はまだ学生だったので推理小説ってこうことがOKなのと悩みました。

もう一度注意深く読み直してみたらちゃんとヒントらしきものがあったのかな?だからこれは推理小説なのだろうなと思いました。

原作が「アクロイド」という資産家で地元の名士を「黒井戸」として登場させていて他の登場人物たちも原作の名前からちゃんとつけられているなあと。

とある日本の片田舎がすんなりクリスティの世界になったのは三谷さんなのか監督の方なのかその世界を再現させていたからだろうと思いました。

時代を終戦直後にしたのも良かったと思います。

萬斎さんが勝呂をポワロに近づけているのが良かったです。

ポワロのかぼちゃ栽培が有名なのになかなか映像では再現されてなかったのをポワロが正方形を好むというところまでちゃんと正方形のかぼちゃを栽培するところを見せてくれたのが三谷さん本当にクリスティ読んでおられるのだなあと。

日本なのにちゃんとティータイムのシーンもあって紅茶と共にここでも正方形の好きな勝呂のために正方形のクッキーをそえてあったりと。

クリスティ好きな人にはたまらないと思います。

3時間は長いかなあと思いましたがクリスティの世界を再現するにはやっぱりこれぐらいの時間は必要かと思います。

そういえばBSでのポワロも短編集のなかからドラマ化したので90分でまとめられますが、「そして誰もいなくなった」は3回になっていました。

「オリエント急行殺人事件」では主役は探偵勝呂ですが、この「黒井戸殺し」は萬斎さんが主役であるのでしょうが私は主役は洋ちゃんのように観ていました。

いつもの相手役に振りまわされながらも相手のどこに飛んで行くかもわからないボールを確実に受け止めるような演技、そして別の表情を見せる洋ちゃん。

三谷さん洋ちゃんのために書いたのかなあと思わせます。

本格ミステリーですので原作の方もぜひオススメいたします。





スーパー歌舞伎Ⅱワンピース

2018-04-12 14:45:30 | 芝居
大阪難波の松竹座にスーパー歌舞伎Ⅱワンピース観に行ってきました。





開場前に大勢の人だかりで私もその中に入ってひたすら写真を。

今回は残念ながら1度しか観れないのでしっかりと観るぞ~~と。((o( ̄ー ̄)o))

今回キャストが変わっているのでどんな感じかなとワクワク。

始まったらもう冒険の世界へ。

右近さんのルフィが元気いっぱいでインペルダウンに編よりも海賊王になると海に出たばかりの頃の初々しいルフィみたいだなぁと。

ナミが河合雪之丞さんから坂東新吾さんに替わっています。

雪之丞さんのナミが気っ風の良いお姉さま的な感じでそれもまた笑也さんのニコ・ロビンと並ぶと美しすぎて好きだったんですが原作によせてきてる新吾さんのナミさん、良いです。

ストーリーは前回のシャボンディーで天上人をぶん殴って海軍とやりあってからのと同じですが細かいところはいろいろ替わっています。

これは前回と同じでなくまた新たなワンピースだなぁと。

そしてこれって歌舞伎なの~~!!
と言いたくなる別の劇団みたいなミュージカルみたいな女性だけ男性禁止のアマゾン・リリーの国。

二ョン婆役の笑三郎さん、可愛らしくて包容力があってと素敵な方。(^^)

そこへ女王ハンコック登場。

これはルフィとハンコックは一人二役で演じます。

右近さんのハンコック、美しすぎる~~。

猿之助さんのハンコックが可憐でオーラ半端ないハンコックならば右近さんは原作のハンコックの妖艶さを出してきてるなあと。
出演者の方々若い方は皆さん原作を読んだり、アニメを観たりされていると思うのでよせてきてますね。


右近さんのルフィはとにかく元気、まだ見ぬ世界へ好奇心に溢れて何でも楽しもうとするそのパワーに元気もらえます。

そして二幕目へ。

御子柴くんの甘味と捜査 、御子柴くんと遠距離バディ

2018-04-10 09:35:27 | 読んだ本


若竹七海著 中公文庫。

短編集です。

ミステリーと甘味をコラボさせた小説は多くありますが長野に限定したスイーツが多く登場するのはこの小説だけかなと思います。

御子柴くんというのは別のシリーズで歩けば災難に当たる探偵の葉村晶と絡んだりしています。

この小説でも誰がゲスト?で登場したりで重いストーリーを軽いタッチで描かれていてどんでん返しで私たちの足元をヒョイッとすくいます。

長野県警に所属の刑事御子柴くんが
長野で起こった犯罪の被害者、加害者が東京にいるので警視庁との連絡係という感じで出向しているのですが、主な仕事は東京の名物を買い長野に送る
、協力してもらった警視庁に長野のスイーツを渡すという刑事らしからぬ仕事でちょっとがっかりしていました。

御子柴くんなかなか有能で警視庁にもお仲間ができて事件を解決?していきます。

これを読むまで長野県がスイーツ王国とは知りませんでした。

そば、味噌、七味、野沢菜、寒天など美味しいものがあるのは知っておりますがスイーツもっと宣伝しても良いかも。

写真は長野県のではありません。

警視庁に熊本県警から犯罪者を追いかけて刑事が警視庁に出張してきます。

本当かどうなのかは別として警察の中に縄張り意識というのがあって熊本で起こった犯罪は熊本で解決する、一応東京で場所をお借りしますみたいなやり取りがありました。

横の連携ないんですかね~~。

熊本からやって来た刑事がご挨拶にと警視庁に配った熊本銘菓のお菓子が警視庁の刑事たちをうっとりさせて一転協力的になります。

協力のお陰で事件は?

そこは若竹ワールドなので。(^^)

たまたま九州フェアを開催されてて買えました。

美味しいお茶と一緒にいただくと小説の通りにうっとりいたしました。(^^)


春爛漫茂山狂言会

2018-04-06 00:18:50 | 古典芸能
遅ればせながら4月1日に兵庫県立芸術文化センターに「春爛漫茂山狂言会」を観に行ってきました。

電車から見える景色は満開の桜。

途中下車したくなりました。

そんな日だったので公演前の解説で茂山茂さんが登場され本来ならばまだ桜は満開ではないだろうと思っていましたのに満開で狂言を観るどころではないところをお越しくださいまして~~という感じでつかみはOK。

茂さんの解説を聞くたびにトーク上手くなってる~~といつも思うのです。

つかみがOKだけでなくわかりやすく説明してくださいます。

最初に「察化」さっかと読みます。

登場人物は主と主に仕える太郎冠者、そしてすっぱと呼ばれる詐欺師の3人。

パンフレットには連歌の初心講(連歌とは五七五七七の和歌を上の句下の句と分けて2人以上で重ねていくものだそうです。初心講は初心者ということだそうです。)の集まりで頭となった主が都に住む叔父に師匠になってもらおうと太郎冠者を使いに出します。

ところが太郎冠者は叔父が都のどこに住んでいるかどのような人なのか主に聞かずに都に来てしまい主の叔父はいらっしゃるかと都を訪ね歩きます。

広い都を大声で探すなんてまあなんと無謀なとおもいますがこの面白さが狂言なのです。

そこにいいカモが来たとすっぱが自分が叔父だと太郎冠者をだまして主のところまで連れて行かせます。

主はもちろん叔父ではないとわかっていますが、この事を荒立てたくない主は太郎冠者にもてなしをしろと言いつけます。
え~~~っ普通そんなことする~~?

納得いかない太郎冠者のトンチンカンなおもてなしが面白いのです。

狂言では詐欺師や盗人が出てきても基本根っからの悪人ではなくどことなく憎めないそんな人たちなので捕まえて役人につきだすということにはいたしません。

勧善懲悪でないところが笑いを誘うのかなあと。

そして本日のメインエベントが「唐相撲」。

これは茂山家の専売特許と言われる狂言で私も前回観たのが四~五年前だったかと。

登場人物の多さと普段シンプルな舞台がいろいろ道具が多いです。

ストーリーは簡単で中国の皇帝のお抱えの日本人力士が祖国に帰りたいと皇帝に願い出ます。

昔は高貴な方、天上人と言われる方は直接はお話になりません。

日本人力士(茂山千五郎さんピッタリ^^)と通訳(あきらさん前回もそうでした。)の怪しい中国語のやり取り。

このシーンでもう爆笑。

皇帝は帰る前にもう一度相撲が観たいと言い、相撲を取れと通訳に伝えます。

皇帝の後ろに控える唐人役の皆様約40名。

この中には茂山家以外に兵庫県立芸術文化センターで「唐相撲」に出演される方(演技、ダンス、アクロバットの経験がある)を募集していました。

これは前説で茂さんが唐相撲はケレンの動きが要求されるので我々アラフォーになってしまってアクロバティックな動きが大変になってきたので募集しましたと。

一人ずつ日本人力士と相撲を取る唐人たち、投げ飛ばされるときにトンボを切ったりブレイクダンスをしたりで爆笑に次ぐ爆笑。

アドリブが多いのも唐相撲の特徴でもありまして。

時事ネタが入ってまた爆笑。

古いけど新しい、それはキッチリ古典ができるからこそなんでも応用ができるという奥の深さ。

言葉遣いとか古くてわかりにくいところもありますが何度も足を運びますとなんとな~~くこういうことを言ってるのかなとわかるようになってきますし、わからないところがあっても面白いです。

劇場にマイクなしで響く声そして軸がぶれないピンと隅々まで伸ばしている背筋が素晴らしいです。

茂山家8月にも「真夏の狂言大作戦」というのでまた兵庫県立芸術文化センターに来られます。

これも絶対爆笑の渦となるはずです。