金魚cafe

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笑えシャイロック

2020-10-13 14:40:13 | 読んだ本
中山七里著 角川書店。

ドラマの半沢直樹が終わったばかりですが題名を見て面白そうと図書館で借りてきました。

中山七里先生と言えば刑事物のミステリーが多く失敗をしない渡瀬さんや女性の嘘を見抜けない犬養さんなどですが銀行関係の殺人事件で謎を追うの銀行員の結城。

彼の師匠とも言うべき先輩の山賀。彼らは銀行が貸し付けたお金を回収する渉外部で働いていました。

先輩の山賀は職場のエースと呼ばれる存在。
それだけ回収の仕方がないえげつなかったわけで容疑者は数えきれません。

結城は山賀を最初は金のためなら何でもするのかと一緒に仕事をするのはちょっと嫌だったのかもしれませんでした。

山賀には自分なりにまっとうに回収するというポリシーがありそこは尊敬するようになったばかりの時に山賀が殺されてしまいました。

山賀が残した債権回収を引き継いだ結城は債権を回収しながら真実に近づけるのか?


半沢さんだとドラマを見ていてお金の流れが私には複雑過ぎてそこはスルーでスカッとするところだけを楽しんでいたような。

小説では債権者がどういう理由でお金を借りなぜ返せなくなったのかが分かりやすかったのでサクサク読めました。

殺人事件なので警察も登場します。諏訪と刑事がなかなか切れ者で渡瀬さんといい勝負してるかもと思いました。

お金というものに振り回されると大変なことになるなとなるべくならお金は借りたくないなと思うような小説でした。

中山七里先生なのですんなりと事件が解決しないところが面白いと思いました。

リンドグレーンの1939~1945戦争日記

2020-09-01 15:10:11 | 読んだ本
アスリッド・リンドグレーン著
石井登志子訳
岩波書店



夏休みの読書感想文を書くのに相応しいような題名。

アスリッド・リンドグレーンといえば「長靴下のピッピ」を読んだだけでした。

第2次世界大戦が始まる前、1939年にドイツがポーランドに侵攻した日から1945年の終戦まで戦争に関することの自分の思いや新聞の切りぬきを貼ったり家族の日常や2人の子供の母であったリンドグレーンは子供たちのために買い物をしたもの、日用品、食料の値段などを細かく記録していました。

まだ小説を世に出す前で彼女は国が設置した郵便の中身を検閲するパートタイムの仕事をしていました。

夫も働いていたのと両親からの食料の援助もあったりで日本の戦時中のことを考えればとても豊かだったと思えます。

中立国だったスウェーデンは戦争の被害はなかったけれどドイツやロシアとの緊張感はあったようでノルウェーやフィンランドともそんなに仲が良さそうではない感じが日記から感じてしまいました。

中立国だから大丈夫だったのかヒトラーやムッソリーニについて辛辣に書かれていたし家族間でも話をされていた様子でした。

これが戦時中の日本なら非国民と呼ばれて非難されるだろうなと思いました。

ここまで突っ込んで日記に書けたりするというのは切りぬきの新聞記事もきちんと報道されていたからだろうと思いました。

そんな深刻な話ばかりではなく家族でピクニックに行った。夏は別荘に避暑に出かけた。冬はスキーに行ったと日常を楽しめているのにバターは買い置きしなくていいだろうかコーヒーも配給になるだろうし砂糖も確保しなくちゃと。

戦時中とは思えない豊かさが書かれていました。

「長靴下のピッピ」は戦時中に娘さんに聞かせていた話を小説にしたもので日記を書きつつ片方でこんな小説を書いていたなんてとリンドグレーンという人の知らなかったことがわかるとまたピッピや名探偵カッレくん、やかまし村の子供たちを読みたくなりました。



LIFE~夢のカタチ~お酢で京都・丹後を“美食の街”にしたい!斬新な試みを仕掛ける老舗醸造店五代目

2020-06-24 21:04:42 | 佐々木蔵之介さん
土曜日の楽しみ「LIFE~夢のカタチ~」5月は蔵之介さんが選んだ夢を追いかけている方たちでした。紹介されたその後の活躍を紹介されていてコロナでいろいろ変わったのだなあと思いながら観ていました。
6月に入ってから赤穂のガラス作家さん、作品が綺麗でずっと見ていたいなあと思う作品ばかりでした。

京都の丹後の老舗のお酢を作っている五代目飯尾さん、米から発酵させて作るものなので実家が日本酒を作っている蔵之介さんのナレーションに思い入れを感じました。

五代目の飯尾さんはお酢の香りを学ぶため蔵之介さんが入学した東京農大(この後神戸大学に再度入学)に入られたので自分に重ねられているのかなあとかんじてしまいました。

今は良いものを作っていかにそれを発信し知っていただくか、自分が自信を持って作ったもので何かできないか?地元と連携できないか?

それができなければ商いは厳しいのかなと。

京都の丹後という農産物、海の産物に恵まれた土地でお寿司屋さんをするというのは絶対美味しいはずです。

ただ丹後に来てくれる寿司職人の方が見つからなかったことで3年も待っていたとか。

やっと職人さんが見つかりオープンというときにコロナで延びてしまいました。

無事オープンされて良かったです。(*^^*)

このナレーションを蔵之介さんがされているということは舞台は残念なことでしたがお仕事再開したのだなあと安心しました。。

チルドレン

2020-06-16 00:55:58 | 芝居
6月も半ばを過ぎすっかりご無沙汰しておりました。

いろんなことがあり私の周りも今までと変わりました。

好きな映画も観に行けなかったし、もし観に行けたとしても観たい映画は延期になってしまったり本当は蔵之介さんの舞台も観に行こうと思っていたのですがそれもかなわぬことになりました。

他にも観たい舞台はあったのですがすべて観に行けませんでした。

その間本を読んだり録画していたものを観たりして過ごしていました。

その中で観たのが「チルドレン」でした。

他の舞台を観に行ったときにポスターが貼ってあったのですがそれを見てある出来事を想像してしまいました。


原作はアメリカのルーシー・カークウッドという方で私がチケット取りたかったけど取れず泣く泣く諦めた「チャイメリカ」もこの方の作品だったのです。

ストーリーは海辺のそばに原子力発電所があるコテージです。

日本であった出来事だとすぐわかります。

出演者はその原子力発電所で働いていた物理学者のロビンとヘイゼル夫婦とその友人で同じく物理学者のローズの3名。

ロビン、へイゼル夫妻は仕事を引退した60代です。ある出来事の後も避難せず原子力発電所が見えるところで農業をしながら住んでいます。

そこでの暮らしは空気や水、採れた作物も神経を使わなければなりません。

そんなところに昔の友人のローズが30年ぶりに訪ねてきたところから始まります。

何か含むところがある3名の関係懐かしいわ~と言いつつもこんなところに訪ねてきたローズに心を開いてないようなヘイゼルを高畑淳子さんが素晴らしかったです。

最後の最後までなぜ訪ねてきた目的を隠すローズを若村麻由美さんが高畑さんと本当に30年いろいろあったんだろうなあととても自然でした。


そんな2人に挟まれているようなちょっと優柔不断っぽいロビン役の鶴見辰吾さん。

3人が会わなかった30年の間にいろいろありすぎてもっと若いときなら許せないことも許すまではいかなくても受け入れられるのはそういう年齢になったからなのかなあと。

観ている私もいい大人なのですがこんな大人になれるだろうか?チルドレンの意味がすごく重くて
まだ終わってないのだなあと思いました。






お誕生日おめでとうございます。

2020-02-04 23:05:30 | 佐々木蔵之介さん


蔵之介さん、お誕生日おめでとうございます。♪

蔵之介さんのお誕生日は和菓子でお祝いしたいなと蔵之介さんが好きだと言われる桜餅でお祝い。

記憶屋観に行ってきました。

蔵之介さんの高原弁護士が温かく頭が切れてこんな人に弁護を頼んだら安心。

高原先生ばかりを観ておりました。

なので美しくて温かくて余計に切ないなぁと。

嘘八百も始まり出遅れておりますが蔵之介さんを追いかける1年が始まりました。