昆布が美味い

羅臼の昆布漁を見た時にスタートしたblogです。昆布のダシのように、人生の旅にも味付けをしたい。旅を中心に纏めています。

世界民族学博物館04(大和棟)

2016-02-09 | 歴史・文化遺産
ここ大和盆地にだけ見られる住宅の形が見られます。
盆地の平野にあって、田畑で生きる人たちは、城郭のような家を建てて生活をしていました。
 特にこのような大屋根を持ち、作業するための空き地と、立派な前栽には実りの樹木もありました。



屋根の上には更に大屋根があり、勾配を付け、屋根裏部屋も重要な倉庫部屋になったことでしょう。



蔵の倉庫も多くあり、多くの人も共同して、収穫をした。外からの侵入者からも守れます。




現在でも残る大和棟の住宅が多く見られます。



これは瓦でなく、茅葺屋根の大和棟。火に弱かったかも。



ちょっとした城郭の構えですね。



現在でも多く見られる大和棟集落です。野盗などからも守る。



ここ奈良盆地には、このような集落が多く残っています。
左端は大阪湾です。大和川は奈良盆地の各地から、川が集まってきて、大阪湾にそそぎます。
淀川は琵琶湖から流れてきます。

古代の住民の勢力範囲も、この分布図からも判る。

※ 図中大和川と名がつき、やや太い線で描かれているが、これは人造川である。
   奈良時代以前は、この大和川の流れは、地図で線の細い川筋の途切れたところから、北に流れて、
    今の大阪城辺りで迂回して、梅田を通って大阪湾に注いでいたと言う。
     したがって、遣唐使船などは大阪方面に迂回していたし、
      沖合から天王寺の五重塔が遙かに見えていたりした。

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4 コメント

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おはよう(^o^)丿 (アガリ)
2016-02-10 05:03:22
一軒一軒の家がこんなに厳重に周りを囲んでるというのは凄いですね
それに大屋根の形が面白いなぁ
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アガリさんこんにちは (tetu)
2016-02-10 12:58:34
 古代からの知恵ですね。
 領土争いとか、盗賊とか、勢力争いとかで侵略されるのを、予防する仕掛けでしょうね。最近はやりの抑止力でしょうね。
 実際にこれを利用して戦った話は、あまり耳に聞こえてきません。戦国時代に、筒井順慶らは豪族の一人だと思いますが…。
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みんぱく (Yuki)
2016-02-11 21:01:44
民俗学や民藝は、人々の生活に基づいているので、興味深いです。
特にアステカ文明は、ワクワクします。
みんぱくは、楽しくて楽しくて、1日では足りませんね。
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Yukiさんへ (tetu)
2016-02-12 00:22:05
 何回訪れても、人類の生活に纏わりついているハートが詰まっていますね。
 喜怒哀楽の心中の感情が、そのままむき出しで、揺さぶられてしまいます。
 今回、撮った写真のアップはいつになると終わるのかと、自分で呆れています。
 当blogの中にアンコで入れていきます。最も2時間ほどの滞在だったので、手抜きとか、意味の見当がつかない物などまでは、出直しですが。
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