じゅんこの部屋 

自分探しから始まった幸せへの道・・いくつになっても旬な女性で生きるカギ☆

羽生名人に見る必要なもの

2009-07-20 06:37:23 | 芸能
羽生善治。もとより将棋棋士。通算タイトル獲得数は、大山康晴に次いで歴代2位。
全7タイトル戦のうち6つで永世称号の資格を保持し、将棋史上最強格の棋士の一人に挙げられる。

今まで対戦したすべての対局を覚えているそうだ。
天才、とはこのような人を言うのだろう。

その彼が、今年4月の名人戦で対局中、観戦記者から、扇子へのサインを求められるという珍事があった。

真剣勝負の中、どんな厳しい態度を取っても当然のところ、彼は依頼に応じ、扇子にサインをした。

後で「驚きましたが、10~15秒で済むことでしたから」・・・。

これは、余程、余裕がないとできない言動である。が、大人物には欠かせない要素、と教えられる。

宮本武蔵がスキだらけの構えで敵に臨んだ、剣法の極意にあるように、相手を知り、己を知る人が、余裕を持ち、
スキを作ることができると言う。

気を張り詰めて、スキの見られない人は、息が詰まるようで、なかなかうちとけられないもの。

最強、天才と言われ、一見近寄りがたいイメージがありながら、羽生氏に魅力を感じるのは、こんなところから
くるのだろう。

小学生の頃からのライバルであった森内俊之は、
「羽生の凄さは、周りのレベルも上げつつ、自分のレベルも上げるところにある。勝負の世界にいながら、
周りとの差を広げることだけにこだわっていない。」と語り、称讃している。

その森内との昨年第66期名人戦第3局では、誰もが森内の勝ちと判断して検討を打ち切った後、羽生は敗勢から
驚異的な粘りを見せて、最後の最後で森内のミスを誘い、大逆転勝利を挙げた。

その時のことを、「ずっと不利を感じて気持ちが萎えていたが、ひたすら最善手を続けた結果が、勝利を引き寄せた
のではないか」と語っている。

その凄まじさは「50年に1度の大逆転」と言われるそうだ。

ぴんと張り詰めた糸は切れる。
しなやかだが、弾力性のある糸は強い。

苦しみにあった時、いったん深呼吸して離れて見る余裕を持ってみる。
そして、最後まであきらめず、ひたすら最善を尽くす。

どんなに行く手に難があっても、明るい未来を見失うことなく、心して歩んでゆきたいと思う☆
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