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ともやの映画大好きっ!

鑑賞した映画の感想やサウンドトラックなどの紹介、懸賞や日々の戯れ言などをのほほんと綴っていこうと思っています。

カンフーくん

2008年03月22日 | 映画(か行)
【2007年・日本】試写で鑑賞(★★★★☆)

子供たちを洗脳して日本を支配しようとする黒文部省と戦う、カンフー少年の活躍を描いたファミリー・アクション・ムービー。

中国・少林寺で修行に励み、強くなるために三十六房の試練に挑むカンフーくん(チャン・チュワン)。あと少しで免許皆伝までこぎ着けたカンフーくんは、師匠からが最後の試練を言い渡される。『遠い国・日本へ行き、最強の敵を倒せ』と。師匠の気で日本に飛ばされたカンフーくんは、中華料理屋「ニュー幸楽」を営む太極拳の達人・泉ちゃん(泉ピン子)と出会う。泉ちゃんと孫娘のレイコ(藤本七海)に気に入られたカンフーくんは、「ニュー幸楽」に住みこんで最強の敵を探すことになる。そんなある日、日本の支配を目論む黒文部大臣(西村雅彦)がレイコの通う学校に現れ、レイコをさらっていってしまう。カンフーくんは仲間たちと一緒にレイコを助け出すため、黒文部省に戦いを挑んでいく…。



2000人の中から中から選ばれ、実際に武術学校で中国拳法を学んでいるチャン・チュワンくん初主演映画。
もうそのチンチクリンな可愛さは、リアル「ドラゴンボール」のクリリンみたいです~!



泉ピン子が中華料理屋「ニュー幸楽」�を営んでいたり、しかも太極拳の達人!
子供向け映画ながら、大人でも楽しめる小ネタが満載の面白さ。
実は脚本を手がけているのが、大地丙太郎なんですよね。
「おじゃる丸」「十兵衛ちゃん」「フルーツバスケット」などを手がける、アニメ畑ではコアなファンも多い神のような存在。
キャラクターの設定がアニメのようにシッカリしていているので、非常に分かりやすくて面白いのだ。



そしてキャスティングがまた面白いのよね。
矢口真里が演じるのは、レイコちゃんの同級生さゆりちゃん。
25歳なのに小学生役を演じても違和感のない微妙な世界(笑)。
まぁ、さゆりちゃんにはいろいろ秘密があるんですが…。
途中、顔を見せずに身体だけの出演も多く、『あ~、スケジュールが合わなくて代役を使ってるのね』なんて大人の事情も垣間見えたりして…(苦笑)。



黒文部省の面々もすごいです。
黒文部大臣に西村雅彦。
黒女教師に佐田真由美。
黒文部省の手下に武田真治、金剛地武志、桜塚やっくん、笹野高史など。

中でも佐田真由美のヒールっぷり(壊れっぷり)が、かなりツボに入りました。
「天使の牙 B.T.A.」でも派手なアクションを見せてくれましたが、この作品でも矢口と壮絶なバトルを展開してくれます。
でもこの2人の戦いはもうちょっと観たかったな。
DVDとかの特典映像でモリモリ入ってるとウレシス。

子供向け作品ながら、アクション監督を務めるのは、「笑う大天使(ミカエル)」や「マスター・オブ・サンダー 決戦!! 封魔龍虎伝」などの谷垣健治。
この人、ドニー・イエンとよく組んで仕事をよくする本格派。

多分「笑う大天使(ミカエル)」繋がりだと思うんだけど、上野樹里もゲスト出演してます。
『フェッフェッフェッフェッ』(←あっ、これは作品が違うね・笑)

監督は小田一生。
アクション監督は谷垣健治。

2008年3月29日公開
公式HP:カンフーくん


カンフーくん スペシャル・エディション

角川エンタテインメント

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吉祥三宝(映画「カンフーくん」主題歌)
吉祥三宝,布仁巴雅爾,王宝,奏万民等
FOR LIFE MUSIC ENTERTAINMENT,INC(PC)(M)

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烏 カラス

2007年12月22日 | 映画(か行)
(原題:KAW)
【2007年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★☆☆)


知能の高いカラスが人間を襲う恐怖を描いた動物パニック映画。

アメリカの小さな田舎町。ある農場で牧場主の死体が発見される。保安官のウェイン・ヘイボーン(ショーン・パトリック・フラナリー)と部下のスタン(グレイ・パウエル)、検死官のドク(ロッド・テイラー)は現場に駆けつける。何かに襲われた原因不明の死体。やがて別の通報で町に向かったウェインは、スクールバスの運転手クライド(スティーヴン・マクハティ)からカラスに襲われたコトを告げられる。そしてウェイン自身も普段は群を作らないワタリガラスの大群を目撃し、ただならぬ雰囲気を察する。一方、ウェインの妻シンシア(クリスティン・ブース)は、メノナイトであるオスカー(ジョン・ラルストン)の娘グレッチェン(メガン・パーク)の元に向かい、そこでカラスが凶暴化した驚愕の事実を知ってしまう…。



1963年の作られたヒッチコックの「鳥」にオマージュを捧げられた本作。
「鳥」で主人公ミッチを演じていたロッド・テイラーが、検死官役で出ているのも往年ファンにはニヤリですね。



主演はショーン・パトリック・フラナリー。
ともやが愛してやまない映画「処刑人」のショーン・パトリック・フラナリーですわん。
意外と豪華なキャスティング。

まぁ、そんなにお金がかけられている作品ではないので、合成部分とかすぐ分かるんだけど…。
ということは、逆にリアルなカラスを使っての撮影部分も分かるんですよね。
それを思うと、どうやって撮影したんだろう…っていうシーンがいっぱいあります。
動きとか教え込んだカラスとか使ってるのかなぁ。
夜間にスクールバスを襲うカラスのシーンは結構ゾクリと来ましたよん。

カラスが何故人を襲うようになったか?
作品中でその原因が語られますが、個人的には無くてもよかったかな。
こういうのは理不尽だから、怖くていいのです。



そして今回の収穫は、グレッチェンを演じるメガン・パーク。
いい雰囲気を持っている、透明感のある女優さんです。
ホラー映画なんかにピッタリハマりそう。
今後に注目ですわん。

監督はシェルドン・ウィルソン。�




ジェネオン エンタテインメント

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■鳥が人間を襲うパニック映画の金字塔といえば

鳥 [DVD]

ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン

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鳥―デュ・モーリア傑作集 (創元推理文庫)
ダフネ デュ・モーリア
東京創元社

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グミ・チョコレート・パイン

2007年12月15日 | 映画(か行)
【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★★☆)

大槻ケンヂの同名小説を映像化した青春映画。

2007年、東京。会社をクビになり実家へ帰ってきた大橋賢三(大森南朋)。そこで賢三は昨年届けられていた山口美甘子から手紙を発見する。そこに書かれていたのは、『あなたのせいなのだから』という謎の一文。そして女優として活躍していた美甘子が、一年前に病気を苦に自殺していたことを知る。賢三は美甘子と知り合った21年前の高校時代を思い出す。
1986年、東京。高校2年生の賢三(石田卓也)は、親友のカワボン(森岡龍)、タクオ(金井勇太)と共に、悶々とした日々を送っていた。国生さゆりの曲をかけながら自慰行為にふけり、夜な夜な3人で集まっては、タコ酎ハイを飲み、アンダーグラウンドなロックを聴く…というような毎日を送っていた。お昼代を節約して趣味の名画座巡りをしていた賢三は、学校一の人気者で同級生の美甘子(黒川芽以)と出会う。ずっと恋焦がれていた美甘子に今まで話しかけることもできなかった賢三は、美甘子としどろもどろな会話を交わすことに成功する。ジョン・カーペンターが好きという美甘子に、親近感を感じる賢三。しかし、学校では相変わらず美甘子に近づくことさえできない賢三だった。いつものように夜な夜な酒を酌み交わしていた賢三たちは、周囲の人間を見返すためにノイズバンドを結成する。雑誌のメンバー募集を見て加わった同級生の山之上(柄本佑)と共に、夢の初ライヴへ向けて始動するが…。




主人公たちが17歳だった1986年。
ともやはもう17歳ではなかったけれど、大槻ケンヂはともやの一個上。
同年代を生きてきているということで、時代背景はバッチリ。
この頃のともやは何の曲を聴いていたんだろう?
ZELDA、PSY・S、パパイヤ・パラノイヤ、レピッシュ、ナーヴ・カッツェ、有頂天、筋肉少女隊、空手バカボン…などなど。
まぁ、普通に吉川晃司やTM NETWORK、チェッカーズも好きでしたけどね。
この作品の中での賢三たちのように『俺たちは普通の他のヤツらとは違う』という感覚ではなく、『何でオイラは普通の人が知らないような作品ばかり好きになってしまうのだろう…』という感覚だった。



青春と言うだけあって、とにかく青臭いです。
ドロ臭いです、バタ臭いです。
でもね、こういう青春は大好きだなぁ。

エンドロールで電気グルーヴの新曲『少年ヤング』が流れ出した途端に、ともやは泣き始めてしまいました。
そのサウンド。
その旋律。
そのノイズ。
そのビート。
そのメロディ。
その音感。
そのウェーヴ。
どういう言い方をしてもいいのだが、それらの音の塊が、ともやの泣きスイッチを入れまくっていくのです。
もちろん、速攻で着うたフルでダウンロード。
いいなぁ、電気グルーヴはやっぱり。

監督はケラリーノ・サンドロヴィッチ。

追伸。
上映後には電気グルーヴの『少年ヤング』のPVを上映。
当時のアイドルPVやジャケット写真などのパロディ満載。
半分以上元ネタが分かっちゃうんですけど…。

追伸2。
舞台挨拶があるという告知はなかったけど、上映前に黒川芽以、石田卓也、ケラリーノ・サンドロヴィッチが登場。
いろいろと撮影秘話を語ってくれた。
プロデューサーから賢三を石田卓也で…と打診を受けたケラリーノ。
「グミチョコ」でジュノン・ボーイは無いだろうと…すぐさま断りの電話を石田本人に入れたという。
そして撮影前に8キロ、撮影中に4キロ、計12キロの増量で撮影に臨んだ石田卓也。
その心意気はいいんだけど、元が細いだけに12キロ太っても全然普通で格好良いんだよね。
(ちょっと吉川晃司っぽい?)
撮影が終わった後に、すぐ12キロ落としたって言うのもスゴイ。
デ・ニーロを目指してるのか?
そして、生黒川芽以は、「学校の階段」の試写会以来2回目です。
この娘は映画の画面よりも、実物の方が断然可愛いです。
今回は舞台挨拶の司会進行も兼ねていましたが、「学校の階段」の時よりもしゃべるしゃべる!
何だかめっちゃ生き生きしておりました。

2007年12月22日公開
公式HP:グミ・チョコレート・パイン


グミ・チョコレート・パイン限定版

CCRE

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グミ・チョコレート・パイン通常版

CCRE

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少年ヤング(映画「グミ・チョコレート・パイン」テーマ曲)
電気グルーヴ,石野卓球,ピエール瀧
キューンレコード

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グミ・チョコレート・パイン グミ編 (角川文庫)
大槻 ケンヂ
角川書店

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グミ・チョコレート・パイン チョコ編 (角川文庫)
大槻 ケンヂ
角川書店

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グミ・チョコレート・パイン パイン編 (角川文庫)
大槻 ケンヂ
角川書店

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ケーブル・ガイ

2007年12月12日 | 映画(か行)
(原題:THE CABLE GUY)
【1996年・アメリカ】TVで鑑賞(★★★☆☆)


ストーカーまがいのケーブル・ガイ=ケーブルテレビ設置工につきまとわれる青年の悪夢を描いたブラック・コメディ。

不動産会社に勤めるスティーブン・コヴァックス(マシュー・ブロデリック)は、同居していた彼女のロビン(レスリー・マン)と喧嘩をして、新しいアパートで暮らすことになった。早速ケーブルTVの申込みをしたのだが、なかなかケーブル・ガイがやってこない。4時間後にやってきたケーブル・ガイ(ジム・キャリー)は、妙に馴れ馴れしい態度の変わり者だった。根がお人好しのスティーブンは、そのケーブル・ガイの好意を無下にできないと受け入れるが、留守電にびっしりメッセージを吹き込んだり、スティーブンのバスケットチームに乱入するなど、常識を逸脱した行動が続いていく。やがて、友情の印にと、大画面テレビ付きカラオケセットを勝手に彼の部屋に持ち込む始末。不信に思ったスティーブンは、親友のリック(ジャック・ブラック)にケーブル・ガイの素性を調べてもらうように頼み込む。スティーブン宅で開かれたカラオケ・パーティで娼婦をあてがわれたことにスティーブンは激怒し、ケーブル・ガイと絶縁を図ろうとするが…。



ジム・キャリー。
「ブルース・オールマイティ」以降の作品は好き(年齢を重ねてウザさがマイルドになってきたから?)なんだけど、この頃の彼の作品は苦手。
「マスク」や「バットマン フォーエバー」など、コミック的な作品ならいいんだろうけど、現代劇であのキャラクターはちょっとウザいんですよね。



ともや自身も大人になったし、観ても大丈夫かな? 
…と思っていましたが、やっぱりこの頃の彼は苦手。



それにしてもこの作品、キャストが今では信じられないような豪華さ。
監督が、ともやの大好きなベン・スティラー。
彼は劇中で、双子殺人事件の容疑者として何度も登場。
そして共演にジャック・ブラックとオーウェン・ウィルソン。
ジム・キャリー!
ジャック・ブラック!
ベン・スティラー!
オーウェン・ウィルソン!
わお!
これを豪華と言わずして何と言おう。

監督はベン・スティラー。


ケーブルガイ

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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The Cable Guy(「ケーブル・ガイ」輸入盤サントラ)

Sony

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グラスハウス

2007年10月28日 | 映画(か行)
(原題:THE GLASS HOUSE)
【2001年・アメリカ】TVで鑑賞(★★★☆☆)


両親の交通事故死により、知り合いの夫妻に引き取られることになった姉弟に降りかかる恐怖を描いたサスペンス映画。

女子高校生のルビー・ベイカー(リリー・ソビエスキー)と10歳になるレット(トレヴァー・モーガン)の姉弟は、両親の交通事故死によって天涯孤独の身となってしまう。両親の遺言に従って、昔ベイカー家の隣人だったテリー・グラス(ステラン・スカルスゲールド)とエリン(ダイアン・レイン)夫婦が後見人として、2人が成人するまでの面倒を見ることになる。姉弟は住み慣れた家を離れ、美しいマリブ・ビーチにあるガラス張りの美しいグラス夫妻の豪邸へとやってくる。ルビーとレットは、親切なグラス夫妻の心遣いで恵まれた環境の下、新しい生活を始めるのだったが…。



グラスハウス…ちょっと格好良いタイトルですが、【グラス】は人の名字。
つまり【グラス家】っていうのが直訳になるのかな。
日本でいうなら【山田家】みたいな感じ?(格好悪い~!)



主演のルビー・ベイカーを演じるのはリリー・ソビエスキー。
調べてみると、「ディープ・インパクト」「アイズ ワイド シャット」「25年目のキス」「ロードキラー」「ウィッカーマン」と、割と有名な作品にちょこちょこ出ている模様。
これから…の女優さんですね。



本作では死んだ母親の弟が登場するんですが、遺言の指示通りに親戚よりも赤の他人に子供を引き取らせる。
日本ではピンと来ないけど、こういう国なんですね、アメリカって。

どことなくテリーの行動を怪しいと思っていたルビー。
やがて両親が残してくれた遺産が4000万ドルあること、両親が交通事故にあった車はテリーの会社の名義だったこと、テリーは借金でお金に困っているらしいこと、さまざまな事実が判明し、自分たち姉弟に身の危険が迫っていることを察知する。

割と普通に楽しめるサスペンス映画でしたわん。

監督はダニエル・サックハイム。


グラスハウス [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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The Glass House(「グラスハウス」輸入盤サントラ)

Varese Sarabande

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■原題が全然違うから別モノだと思うけど、続編もあるのね。

グラスハウス2

ソニー・ピクチャーズエンタテイメント

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クワイエットルームにようこそ

2007年10月21日 | 映画(か行)
【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★☆☆)

劇団「大人計画」を主宰。その他にも演出家、劇作家、俳優、コラムニスト、エッセイスト、小説家など、さまざまなジャンルで活躍する松尾スズキが、自身の同名小説を自ら脚本・監督を手掛けて映画化した異色ドラマ。

フリーライターをしている28歳バツイチの佐倉明日香(内田有紀)は、ある日、目が醒めると【クワイエットルーム】と呼ばれる女性だけの閉鎖病棟に軟禁されていた。事情も分からずに混乱する明日香。そこへやってきた松原医師(庵野秀明)とナースの江口(りょう)と山岸(平岩紙)。どうやら自分は自殺願望がある患者としてここに連れてこられたらしい。やがて面会でやってきた恋人の鉄雄(宮藤官九郎)から、800文字のコラムが書けずに睡眠薬とアルコールを大量摂取して、ここに運び込まれたことを告げられる。自分には自殺願望など無いし、締め切りを控えた原稿も残っている。ここから出るには鉄雄の同意書と、白井医師(徳井優=声:伊勢志摩)との面談で問題がないこと理解してもらうしかない。かくして明日香は暫くの間、この閉鎖病棟で生活をするハメになってしまった。食べたくても物を食べることが出来ないミキ(蒼井優)、元AV女優で過食症の西野さん(大竹しのぶ)、拒食症の女の子サエちゃん(高橋真唯)、病棟を脱走しようと何度も試しみる金原さん(筒井真理子)、西野さんに精神的に追いつめられているチリチリ(馬渕英俚可)、さまざまな人たちがこの病棟に入院していた。明日香は彼女たちと折り合いをつけながら生活し、自分が何でここに運ばれてきたかを段々と思い出していく…。



非日常の中に放り込まれてしまった女性が、この未知なる不条理世界を少しずつ理解しつつ、失われた記憶を取り戻していく物語。
主演は9年振りに長編映画主演に挑む内田有紀。
もう昔っから好きでございましたよ。



【絶望と再生の物語】
【わたしはここで生まれ変わる】
…というコピーから、心を病んだ主人公が患者たちと触れ合っていくうちに、新しい人生を掴んでいくコメディタッチのヒューマンドラマかと思っていました。

明日香は本当に生まれ変わっている?
明日香は本当に再生したのだろうか?

その辺の解釈は置いておいて、物語的にはかなり面白かったです。
ボサボサ髪の内田有紀が可愛い。
最近では「特急田中3号」にも出ていた平岩紙が面白い!
この人も大人計画所属の舞台女優さんだったんですね。

病棟の中にいる人と外にいる人は、いったい何が違うのだろうか?
多かれ少なかれ、誰でも心に病は持っているもの。
そんなことをチョッピリ考えてしまいました。



何気においしかったのが、患者役として出演していたハリセンボンの箕輪はるか�。
台詞もほとんどなく、画面の隅にチラチラ映るだけなのだが、その違和感の無さ&存在感。
お笑いよりも舞台女優の方が活躍できるんじゃないかしらん?
ハリセンボンの近藤春菜�もどこかに出ていたらしいのだが、この濃いメンツばかりが出演する本作では、まったく輝きを見せず。
つまりどこにいるか分かりませんでした(笑)。

監督は松尾スズキ。

2007年10月20日公開
公式HP:クワイエットルームにようこそ


クワイエットルームにようこそ 特別版 (初回限定生産2枚組)

角川エンタテインメント

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Naked Me
松原毅,LOVES.,LOVES.×クワイエットルームにようこそ Original Soundtrack,日暮愛葉,サントラ
キューンレコード

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クワイエットルームにようこそ シナリオ&アーツBOOK
松尾スズキ
ぴあ

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クワイエットルームにようこそ (文春文庫 ま 17-3)
松尾 スズキ
文藝春秋

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クワイエットルームにようこそ (クイーンズコミックス)
松尾 スズキ,上野 愛
集英社

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恐怖!キノコ男

2007年10月11日 | 映画(か行)
(原題:FUNGICIDE)
【2005年・アメリカ】DVDで鑑賞(★☆☆☆☆)


謎の液体によって生まれた巨大キノコが人間に襲い掛かるモンスターホラー。

人里離れた場所にあるペンション"山の隠れ家"。そこは自然愛好家のジェイド・ムーン(メアリー・ワスカヴェッジ)が営む、自然溢れる綺麗な場所だった。そこへ宿泊客としてやってきたのは、自称科学者の引きこもり青年サイラス・パーセル(デヴィッド・ウェルドン)。人気レスラーのタイタス(デイヴ・ボナヴィータ)。不動産業を営むジャクソン(デイヴ・ワスカヴェッジ)。サイラスが宿に着いた時に階段に足を取られ転倒してしまい、鞄に入れていた謎の液体をこぼしてしまう。その液体は軒下に生えていたマッシュルームに降り注がれてしまう。やがて宿のアリの駆除に来ていた男が、牙の生えた巨大なキノコに襲われてしまう。キノコたちと戦うジェイドたち。やがてTVの撮影で近くに来ていたワン少佐(ウェス・ミラー)も仲間に加わり、人間と殺人キノコとの死闘が始まる…。



ともやはB級映画が大好きです。
…。
…。
でも、素人が撮った自主制作作品は勘弁して欲しいなぁ。

ちょっとした大学の映画同好会でも、もっとマシな作品を作るよ、きっと。



4~5分のダイジェストなら『わはは!』で済むんだろうけど、これが80分以上は拷問でした。
ここで襲いかかってくるキノコ男は、着ぐるみと言うのも失礼に当たるような布っ切れと、スーパーファミコン以下のクオリティのCG。

クレジットを見ると凄いんですよね。
監督:デイヴ・ワスカヴェッジ
製作:デイヴ・ワスカヴェッジ
製作総指揮:メアリー・ワスカヴェッジ
脚本:デイヴ・ワスカヴェッジ
   メアリー・ワスカヴェッジ
撮影:デイヴ・ワスカヴェッジ
音楽:デイヴ・ワスカヴェッジ
出演:デイヴ・ボナヴィータ
   ウェス・ミラー
   デイヴ・ワスカヴェッジ
   エドワード・ワスカヴェッジ
   ロレッタ・ワスカヴェッジ
   デヴィッド・ウェルドン

たぶん映画が大好きなワスカヴェッジ一家が、友だちを集めてハンディカムで撮影したんだろうね。
こういうのは個人で楽しんでください。
頼みます!



ちなみに日本版のパッケージがこれなんだけど、こんなにもつまらない作品をここまで面白そうにパッケージングした日本の販売会社が、逆に素晴らしい!
普段は内容と違う日本版パッケージをあれこれ言っているともやですが、これはホントに素晴らしい。
ワンダホー!
エクセレント!

監督はデイヴ・ワスカヴェッジ。

クローズド・ノート

2007年10月02日 | 映画(か行)
【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★★☆)

携帯サイトで連載されていた雫井脩介原作の同名小説を映像化。
1冊のノートを介して展開する人間模様を描いた物語。

母親ができちゃった再婚をしたために一人暮らしをすることになった女子大生の堀井香恵(沢尻エリカ)。引越し先のアパートで、前の住人が忘れていった1冊のノートを発見する。人の物は見てはいけない。香恵はノートを元あった戸棚にしまいこむ。ある日、香恵がアルバイトをしている万年筆屋に、画家をしている石飛リュウ(伊勢谷友介)がやってくる。風変わりな石飛に心引かれていく香恵。そんなコトを相談しようにも、親友の池内ハナ(サエコ)は海外留学中でなかなか連絡が取れない。そんな中、サイコの恋人・鹿島(田中哲司)から愛の告発をされてしまう始末。香恵は何気なくノートのことを思い出し、そのノートに書かれた日記を読み始める。そこには初めて4年生を受け持つことになった新人教師・真野伊吹(竹内結子)の日常が綴られていた。小学校の教師になることを目指している香恵は、子供たちを【太陽の子】と称し接していく伊吹先生の姿に憧れを抱きつつ、日記を読み進めていく。登校拒否の女の子・水谷君代(山口愛)のことで悩んだり、図書館でバッタリ合った隆(代役:黄川田将也)との展開に自分を重ね合わせてみたり…。しかし、香恵はそのノートに隠されていた真実を知ってしまう…。



行定勲監督は、ともやが無条件に大好きな日本人監督のひとり。
期待を裏切りません。
ともやが大っ嫌いなベタベタな恋愛モノでない部分も好感触。



今はTVでいろいろ言われていますが、沢尻エリカの演技はすごいですよ。
エリカ様の片鱗はこれぽっちも感じさせず、スクリーンにいるのが香恵にしか思えない。
そんな沢尻エリカの演技が良すぎるために、冒頭で出てきたサエコの演技が下手くそに感じること感じること。
しかも香恵との会話の中で『できちゃった婚、格好いいじゃん!』なんてタイムリーな発言。
みんなのブログとか見るとその辺にまったく触れてないんだけど、ともやは心の中で大爆笑!
(ええ、ともやはそういう子なんです)



ノートの中で語られていく伊吹先生の奮戦記。
物語自体に仕掛けられたギミックは、そう大したモノではありません。
脳内変換で、伊吹先生の恋人役を、香恵が心酔するVシネの俳優・夏目涼(黄川田将也)が演じていますが、普通に考えれば一目瞭然の結果しか考えられません。
でもそんなのは物語のオカズ程度しかないので、いいんです。
伊吹先生の【心の力】を信じて子供たちに接していく姿。
ロケーションの素晴らしさを味わいましょう。



「CASSHERN」「伝染歌」「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」と、あんまり普通の役を演じているのを見たことがない伊勢谷友介。
行定監督曰く『同年代の普通の役者だと、沢尻に呑まれてしまう』という理由でのキャスティングらしいですが、ギリですね。
この伊勢谷友介でさえ、沢尻エリカに呑まれかけてました。

風景や情景、物語がすごく綺麗な作品でした。
そして女の子を可愛く撮らせたら、右に出る者はいない行定監督。
ガールズムービーではないけれど、やっぱりいいねぇ。

監督は行定勲。

2007年9月29日公開
公式HP:クローズド・ノート


クローズド・ノート スペシャル・エディション(2枚組)

東宝

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クローズド・ノート スタンダード・エディション

東宝

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LOVE&TRUTH(DVD付)(映画「クローズド・ノート」主題歌)
YUI
ソニーミュージックエンタテインメント

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LOVE&TRUTH(映画「クローズド・ノート」主題歌)
YUI
ソニーミュージックエンタテインメント

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映画「クローズド・ノート」Music Movie with YUI

ソニー・ミュージックレコーズ

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クローズド・ノート (角川文庫 (し37-1))
雫井 脩介
角川グループパブリッシング

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クローズド・ノート―コミック
雫井 脩介
角川書店

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「Enjoy Movie」♯1 映画「クローズド・ノート」特集
SDP
SDP

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鬘-かつら-

2007年09月03日 | 映画(か行)
(英題:GABAL)
【2005年・韓国】DVDで鑑賞(★★★☆☆)


ある呪いの記憶が刻み込まれていた鬘(かつら)が2人の姉妹を恐怖に陥れていくホラー映画。

白血病に冒されているスヒョン(チェ・ミンソ)は、化学治療のせいですべての髪の毛を失ってしまった。余命わずかな妹と残りの時間を過ごすために、姉のジヒョン(ユ・ソン)は、スヒョンを退院させて綺麗な黒髪のかつらをプレゼントする。その美しさに喜ぶスヒョン。不思議にそのかつらを付けている間は、病気が回復したかのように生き生きとした様子を見せていた。ある日、ジヒョンの知り合いのギョンジュが、黙ってスヒョンのかつらを借りていってしまう。その次の日、ギョンジュは変死体で発見され、かつらは何もなかったかのようにスヒョンの元へと戻っていた。やがてスヒョンは、ジヒョンの元恋人であったギソク(パン・ムンス)まで誘惑しようとし始める。妹の豹変振りに戸惑うジヒョン。かつらに何か秘密があるのでは? とジヒョンはそのかつらが製造された店を調べ始める…。



ともやの中で秘かに開催されている髪の毛ホラー祭の第1弾。



韓国ホラーは割と怖さのツボが日本と似通っているので、表現方法などかなり怖いんです。
でも韓国ホラーって、怖さ以上に哀しいが上回ってしまうんですよね。
哀しい過去。
やりきれない状況。

観終わった後は、『怖かった~』って想いより『哀しいなぁ~』って気分になってしまうのです。
その辺は国民性の違いなのかな?
オチもやりきれないほど哀しいし。



まぁ、ホラー映画ですけど、怖い描写は控えめです。
(これで?)

一番お気に入り…というか、ゾクッと来たのは、事故で喋ることができない姉のジヒョン。
そのジヒョンの事故の改装シーン。
あれは怖いです。
鉄棒がフロントガラスを突き抜けて…。
いや、怖い。

ちなみに主演のチェ・ミンソは、この役のために髪の毛をすべて剃ってしまったとのこと。
役のためにここまでできるのは本当すごいです。
「亡国のイージス」に出ていた人なんですね。
あの喋れない人。

監督はウォン・シニョン。


鬘 かつら コレクターズ・エディション [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテイメント

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河童のクゥと夏休み

2007年07月26日 | 映画(か行)
【2007年・日本】試写会で鑑賞(★★★★☆)

木暮正夫原作の児童文学「かっぱ大さわぎ」「かっぱびっくり旅」を映像化したアニメ作品。
不思議な力を秘めた河童のクゥと出会った少年のひと夏の冒険を、家族の絆や友情の大切さをさわやかに描いたジュブナイル・ストーリー。

江戸時代。住んでいる沼の干拓を止めさせるために、お侍の元に向かった河童の親子。しかし必死の願いも空しく、河童の父親(声:なぎら健壱)は侍によって斬り殺されてしまう。その刃が子供の河童(声:冨沢風斗)に向けられた時、巨大な地震が発生。子供の河童は深く口を開いた地割れに飲み込まれてしまう。時は流れ、現代の日本。夏休みを目前に控えたある日、小学校の帰り道に上原康一(声:横川貴大)は大きな石を見つける。2つに割れたその石には、不思議な生き物の化石が埋め込まれていた。早速それを家に持ち帰った康一は、その石を水で洗い始めるが、そこから河童の子供が出現する。その出来事にビックリする康一、妹の瞳(声:松元環季)、母親の友佳里(声:西田尚美)。母親からの連絡に飛んで会社から帰ってくる父親の保雄(声:田中直樹(ココリコ))。康一は河童の子供をクゥと名付け、近所に内緒でクゥを育てることにする。長い間石に閉じこめられていたために弱っていたクゥだが、瞬く間に体力を取り戻し、康一との友情を深めていった。康一はクゥに外の世界を教えるために、クゥをリュックサックに入れて外出するが、あまりにも変わり果てた日本にクゥはビックリするばかり。かつて仲間と暮らしていた沼も無くなり、落胆するクゥ。そこで康一は夏休みを利用して、河童伝説の残る遠野へクゥの仲間を捜す旅に出る。しかし、河童に出会うことはできなかった。遠野から家に帰る途中、家の近所で週刊誌のカメラマンにクゥの姿を撮られてしまう…。



劇場版の「クレヨンしんちゃん」シリーズ、「嵐を呼ぶモーレツ! オトナ帝国の逆襲」「嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦」の原恵一監督作品だけに楽しみにしておりました。
子供向きアニメなのに2時間18分という長さはどうなの?って懸念しておりましたが、そんな心配も吹き飛ぶくらいのいいジュブナイル映画でした。





少年が異形の者と出会って…というのは、怪獣映画などでもよくあるシチュエーション。
やがてクゥの存在がマスコミに知れてしまい、マスコミと家族の対決を描く物語かと思っていたら、いい意味で裏切られてしまいました。



それにしてもクゥが可愛いのである。
そして水の描写が際立って良かったですね。
河のシーンなどでは、そこだけ実写で取り込んでる?って思うほどのリアル感。

遠野の河でクゥが泳ぐ場面の音楽はいいですねぇ。
ガムランの音色。
「AKIRA」なんかでも多用して使われていた楽器だけど、この旋律好きなんですよね。
サントラに入ってるかなぁ?



上原家の飼い犬オッサンとの交流も良かったです。
この作品は子供向けながらも【別れ】というキーワードが満載なんですよね。
クゥと父親との死別。
康一と親友たちとの別れ。
オッサンとの別れ。
仲良くなった菊池紗代子(声:植松夏希)さんとの別れ。
そして康一とクゥの別れ。
もうこれ以上はないってくらい、切なさに満ちた映画になっています。

監督は原恵一。

追伸。
夏休みに入っての試写会だけあって、会場は子供だらけ。
河童のオナラで笑うのは鉄板としても、あんなシーンで子供は笑うんだなって、いろんな発見がありました。
映画の長さで騒ぎ出す子供もいないし、それだけ物語に入り込んでいたんだね。

2007年7月28日公開
公式HP:河童のクゥと夏休み


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河童のクゥと夏休み オリジナル・サウンドトラック
サントラ
Aniplex Inc.(SME)(M)

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夏のしずく(映画「河童のクゥと夏休み」主題歌)
大山百合香
ソニーミュージックエンタテインメント

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河童のクゥと夏休み
木暮 正夫
岩崎書店

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クゥと河童大王
木暮 正夫
岩崎書店

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河童のクゥと夏休み 絵コンテ集
原恵一
バジリコ

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原恵一と「河童」の長い旅河童のクゥと夏休み公式ガイドブック

角川書店

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映画 河童のクゥと夏休み (小学館のアニメ絵本)
原 恵一
小学館

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ケイヴ・フィアー

2007年07月22日 | 映画(か行)
(原題:ABOMINABLE)
【2006年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★☆☆)


2006年カルガリー国際映画祭・正式上映作品。
2006年ファンタスティック・フェスティバル正式上映作品。
深い森林に生息する未確認生物=UMAが人々を襲うサスペンスホラー。

プレストン・ロジャース(マット・マッコイ)は、半年前にロッククライミングの落下事故で最愛の妻を亡くし、自らも下半身不随の車イス生活となってしまった。リハビリ治療のためにブレストンは看護士オーティス(クリスティン・ティンズレイ)と共に、フラットウッズにある別荘へとやってきた。それと同じくして、隣接する別荘に5人の女性たちがバカンスに訪れていた。結婚を間近に控えたミッシェル(ナタリー・コンパグノ)。カレン(アシュレー・ハートマン)。トレーシー(ティファニー・シープス)。CJ(カリン・アンナ・シェング)。アマンダ(ハーレイ・ジョエル)。気晴らしに双眼鏡で景色を眺めていたブレストンは、携帯で彼氏に電話をするために外にいたカレンが、怪しげな怪物に襲われる場面を目撃してしまう。電話が通じなくなり孤立した山荘。ブレストンはメールを使い警察署に通報し、オーティスにもこのコトを告げるが、誰もブレストンの話を真面目に取り上げるモノはいなかった。一方、山中では家畜を殺されたビリーがモンスターを仕留めようと、ハンターのジーグラー(ランス・ヘンリクセン)たちと捜索を行っていた。しかし、彼らも凶暴なモンスターにあっけなく襲われてしまう。やがて腹を空かせたモンスターは、別荘にいる女性たちを襲い始める。ブレストンは何とかこの危機を彼女たちに教えようとするが…。



昨年から洞窟モノが大ブームだすなぁ。
しかもともやの大好きなランス・ヘンリクセンが出ているではないですか。
これは観ておかないとね。

…。
洞窟関係なかったです。
完全に便乗作品でした。



これは日本語版のパッケージですけど、これからして「ディセント」のパクリですもんね。
パッケージのパクリ&改変は日本の伝統文化。
今に始まったことじゃないですけどね。





物語自体はヒッチコック監督の「裏窓」っぽい感じ。
車イスで自由に動けない主人公が、双眼鏡で周りの状況を確認しながら、危機を乗り越えようとしていく。
ちなみにこの作品で使われている劇中音楽&効果音の使い方がものすごく70年代テイスト。
後から2006年の作品と知ってビックリざます。

チューバッカのようなモンスターも、よく見るとちょっとカワユス。



ああ、それにしてもランス・ヘンリクセンは格好良いですわ。
こんなに大物なのに、あんなちょい役で終わってしまうなんて。
さすがはアメリカの大杉漣ざます。

まぁ、B級テイストたっぷりなんですけど、ああいう終わり方は嫌いじゃないぞ!

監督はライアン・シフリン。


Abominable(「ケイヴ・フィアー」輸入盤サントラ)
Lalo Schifrin,Czech National Symphony Orchestra
Aleph

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クルーエル・インテンションズ

2007年07月10日 | 映画(か行)
(原題:CRUEL INTENTIONS)
【1999年・アメリカ】TVで鑑賞(★★★★☆)


コデルロス・ド・ラクロの有名小説「危険な関係」を映画化。
「危険な関係」(1959年)、「危険な関係」(1988年)に次いで、3度目の映像化作品。
リメイクにあたり主人公を現代のティーンエイジャーに置き換えて、危うい恋の駆け引きを楽しむ高校生の姿を描いたサスペンス映画。

名門マンチェスター高校に通うキャスリン(サラ・ミシェル・ゲラー)とセバスチャン(ライアン・フィリップ)は、それぞれの父親と母親が再婚した義理の姉弟。2人はマンハッタンにある豪邸で暮らしながら、競って他人を陥れる快楽に耽っていた。ある夏休み、2人はある賭けをすることになる。それは、夏休み明けに転入してくる生真面目な少女アネット(リース・ウィザースプーン)の処女を奪えるかどうかというもの。セバスチャンが勝てばキャスリンを抱く権利を与え、キャスリンが勝てばセバスチャンの愛車・56年型ジャガーを頂くということで賭けは成立する。しかし、キャスリンの真の狙いは、自分から新入生セシル(セルマ・ブレア)に乗り換えた男への復讐だった。彼女はセシルを操ってセバスチャンから性の手ほどきをさせる一方、セシルと恋におちた黒人のチェロ教師ロナルド(ショーン・パトリック・トマス)を誘惑する。しかし、ゲームとしてアネットに接していたセバスチャンは、アネットに対して本当の愛を感じ始めてしまう…。



系統としては若者の計略を描く「ワイルドシングス」のようなサスペンス映画。
ただしこの作品で描かれているのは犯罪ではなく恋愛。







この血の繋がっていない姉弟は、人の心を弄ぶのが大好き。

キャスリンを演じるサラ・ミシェル・ゲラー。
ハリウッド版「呪怨」や「スクービー・ドゥ」に出演するも、日本ではなかなかブレイクしません(何でだろう)。
アメリカでは第7シーズンまで作られた海外TVドラマ「聖少女バフィ」(原題:Buffy the Vampire Slayer)の主役を演じた超有名女優なのに。
年代的には丁度「聖少女バフィ」の第3シーズンの頃ですね。
サラ・ミシェル・ゲラーって、あまりセクシー路線を売りにした作品に出てないし、悪役なんてほとんど演じていないから、結構貴重な作品なのかも?



この作品で共演したライアン・フィリップとリース・ウィザースプーンは、その後結婚しましたね。
遊びの恋が本気の恋に…というわりとベタなストーリー。
あくまでもダークな終わり方も嫌いじゃないです。

しかもこの映画、劇中曲が素晴らしいです。
ラストシーンで流れるTHE VERVEの『BITTER SWEET SYMPHONY』が素晴らしいUKサウンド。
思わず背筋がゾクゾク~って来ちゃいました!
これは、サントラ必聴ですね。

監督はロジャー・カンブル。


クルーエル・インテンションズ (Blu-ray Disc)

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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クルーエル・インテンションズ [DVD]

ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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Cruel Intentions(「クルーエル・インテンションズ」輸入盤サントラ)

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■「クルーエル・インテンションズ」シリーズはこちら

クルーエル・インテンションズ 2

ジェネオン エンタテインメント

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緊急逃亡

2007年07月04日 | 映画(か行)
(原題:PRESSURE)
【2001年・アメリカ】TVで鑑賞(★★★☆☆)


悪徳警官によって凶悪犯人に仕立て上げられてしまった医大生の逃亡劇を描いたアクションサスペンス。

医学生のスティーヴ・J・ヒルトン(カー・スミス)とパトリック(ロックリン・マンロー)は、医学会からの帰り道に小さな町のバーに立ち寄る。そこでスティーヴは、美女アンバー(アンジェラ・フェザーストーン)に出会い、誘われるままに外へ連れ出される。そこにはアンバーの恋人であるポー(エイドリアン・ドーバル)が待ちかまえており、ポーに暴行を加えられる。ステーヴはポーに殺されそうになるが、ポーは拳銃を誤発射し、自らの股間を打ち抜いてしまう。必死の体で逃げ出そうとするスティーヴ。そんなスティーヴを見て、ポーは無銭で警察の応援を要請する。ポーは警察官だったのだ。スティーヴはパトリックを連れて逃げ出すが、彼らは警官を撃ち、バーの主人を射殺した凶悪犯として指名手配されてしまう。ポーの父親であるクーパー保安官(ドネリー・ローズ)は、すべてを知った上で、身内を守るために彼らを殺そうと追跡を始める…。



う~ん、可もなく不可もないサスペンス。
何となく展開が海外TVドラマっぽかったですね。



主演のカー・スミスは、海外TVドラマ「ドーソンズ・クリーク」に出ていた人なのね。
ともやのツボにハマる部分がありませんでしたが、まぁ普通に観られる作品でした。
うん。

監督はリチャード・ゲイル。


緊急逃亡

アミューズソフトエンタテインメント

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下弦の月~ラスト・クォーター

2007年05月07日 | 映画(か行)
【2004年・日本】TVで鑑賞(★★★☆☆)

矢沢あいの同名コミックを映画化したミステリアス・ラブ・ファンタジー。

女子大生の望月美月(栗山千明)は、19歳の誕生日パーティの夜に、親友と二股をかけていた恋人の安西知己(成宮寛貴)と別れることになる。夜の町に飛び出した美月は、あるメロディに誘われて古びた洋館に入り込んでいく。そこでミュージシャンのアダム(HYDE)と衝撃的な出会いを果たす。その1週間後。空に下弦の月(ラスト・クォーター)が輝く2004年10月のある夜に、美月はトラックに跳ねられ意識不明の昏睡状態に陥ってしまう。同じ時刻。飼い猫のシベールを探している内に、車に跳ねられてしまった中学生の白石蛍(黒川智花)。美月と蛍は廃墟となった古い洋館で出会うが、一緒に付いてきた同級生の三浦正輝(落合扶樹)には美月の姿は見えていない。蛍は美月が幽霊であることを知る。しかし、美月は名前すら思い出せない記憶喪失の状態で、アダムという恋人がいたことだけを覚えていた。蛍は彼女をイヴと呼ぶことにし、彼女が一体何者なのかを調べ始めることに…。



生まれ変わりを題材にした幽霊奇譚。
美月と知己。
蛍と正輝。
アダムとさやか(伊藤歩)。
19年に一度しか現れないラスト・クォーターの元で真実の愛に目覚めていく。

幻想的な映像がちょっといい感じ。



それにしても栗山千明は綺麗だなぁ。
あの凛とした透明感は独特ですね。
現在「田中特急3号」では、コメディにチャレンジしてますが、アクション作品なんかにも果敢に挑戦していってほしいですね。

監督は二階健。


下弦の月 ~ラスト・クォーター プラチナBOX

松竹

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下弦の月 ラスト・クォーター

松竹

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MAKING・OF・下弦の月

松竹

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下弦の月 ~ラスト・クォーター オリジナル・サウンドトラック
サントラ
KRE

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下弦の月―Last quarter (上)

集英社

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下弦の月―Last quarter (下)

集英社

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下弦の月―ラスト・クォーター

集英社

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キャノンボール2

2007年04月17日 | 映画(か行)
(原題:CANNONBALL RUN II)
【1983年・アメリカ/香港】TVで鑑賞(★★★☆☆)


1981年に公開された「キャノンボール」の続編。
交通規則無視の大陸横断自動車レースを描いたアクション・コメディ。

前回のキャノンボールで優勝できなかったアラブの王子シーク(ジェミー・ファー)は、自らがキャノンボールを主催する事を決める。優勝賞金100万ドルにひかれて、多くのキャノンボーラーたちが再びカルフォルニアに集結する。人間爆弾のスタント・ショーをやっていたJJ(バート・レイノルズ)とビクター(ドム・デ・ルイズ)。プレイボーイのブレイク(ディーン・マーティン)とフェンダーバウム(サミー・ディビス・ジュニア)。セクシー美女のジル(スーザン・アントン)とマーシー(キャサリン・バック)。中国語しか喋らないジャッキー(ジャッキー・チェン)と大男のアーノルド(リチャード・キール)。そして、シークと専門医であるドク(ジャック・イーラム)。一方、「サウンド・オブ・ミュージック」に尼僧役で出演していた女優のベロニカ(シャーリー・マクレーン)とベティ(メリル・ヘナー)は、役に嫌気がさしており、ブロードウェイに行くためにJJの車に同乗することになる。かくしてカルフォルニアからコネチカットまでの壮絶なキャノンボールが再び開催される。そんな中、マフィアから多額の借金をしているフェンダーバウムは、キャノンボールのことをドンドンに教えてしまう。マフィアのボスであるハイミー(テリーサバラス)から借金の取り立てに窮していたドンドンは、シークが持っているキャノンボールの優勝賞金を狙ってレースレースの妨害を始めるが…。



もう笑っちゃうくらいの豪華スターが総出演です。
フランク・シナトラまで実名の役で登場してるんですもの。
「オーシャンズ11」みたいに豪華スターが集う映画は今も多いですが、こういうテイストの映画って最近無くなっちゃいましたよね。



前作で登場したファラ・フォーセットが出てないのがちょっと残念ですが、ほぼ前作と同じキャスティング。
前回マイケル・ホイと組んでいたジャッキーは、007でジョーズ役を演じていたリチャード・キールとタッグを組んでます。
この意外性もナイス(乗っている車は意外性のない、お馴染みの三菱ですけど)!

「チキチキマシン猛レース」を実写化したような、ドタバタレースが展開します。
こういう脳天気な映画っていいなぁ。

冒頭から流れる『キャノンボールのテーマ』がワクワクさせるんですよね。
昔ラジオからエアチェックしてよく聞いてましたが、サントラ出てないのね(しくしく)。

監督はハル・ニーダム。


キャノンボール2

ワーナー・ホーム・ビデオ

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■シリーズ前作はこちら

キャノンボール

ハピネット

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