(原題:THE FLOCK)
【2007年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★★☆)
「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ監督によるハリウッド・デビュー作。
性犯罪歴の登録とその公開という性犯罪の件数が多いアメリカ特有の制度を背景にした社会派サスペンス映画。
18年間、性犯罪登録者の監察を続けてきた公共安全局のエロル・バベッジ(リチャード・ギア)は、退職を間近に控え、後任となるアリスン・ラウリー(クレア・デインズ)の指導を任される。エロルはアリスンを従えて、自分が担当する性犯罪者たち…エドマンド・グルームス(ラッセル・サムズ)、ビオラ・フライ(ケイディー・ストリックランド)など…を訪れる。規定を越えた行動をとるバベッジに反感を覚えるアリスン。一方、世間では17歳の少女ハリエット・ウェルズ(クリスティーナ・シスコ)が行方不明になり、新聞を賑わせていた。ある日バベッジの前に少女誘拐が1面に載った新聞が置かれており、バベッジは自分が監視している登録者が犯人であると確信する。2人は被害者のハイエットの近くにいる40人以上の性犯罪登録者を、シラミつぶしに調査していく…。

アメリカでは性犯罪者が登録され、出所した人間がどこに住んでいるかといった情報がネットに公開されている。
全米で登録されている性犯罪者は50万人以上。
一口に性犯罪者といっても、覗き、強姦、痴漢、フェチ、小児愛者、動物愛者、殺人によって性的興奮を覚える殺人犯などなど、さまざまな種類が存在している。
1人の監察官が監視する性犯罪登録者はおよそ1000人。

この制度がいいのか悪いのか、非常に難しい問題ですよね。
性犯罪者は再犯率が高いとはいうけれど、本当に真面目になって新しい人生を歩んでいる人もいる。
…でも、そうでない人間も確実にいる。
主人公のバベッジは、過去に起きた少女誘拐事件を救えなかったことをトラウマに持っており、常に"自分はまだ何かできたんじゃないか"という、性犯罪者に対する"将来の危険"を危惧している。
映像特典のインタビューでリチャード・ギアは、"人間はすべて善良である"という性善説を持っていたが、演じるにあたっていろんな取材を経て、その考えが揺らいでいると語っていた。
映画自体は継承されていく信念…師弟関係を描いた物語だけど、いろいろと考えさせられる作品です。

ちなみにこの映画、公開当時はアヴリル・ラヴィーンの映画デビュー作としても話題に。
でも演技らしい演技もせずに、冒頭ちょっとの出演でお終い。
(ラストに変わり果てた姿で再登場するけれどね)

ちなみにこれは日本版のポスター。
最初は誘拐されたアヴリルを探す男の映画かと思っていたら、アヴリルはまったく関係無し。
探しもしません。
こんなシーンまったくないのに作ったのかな?
本当に凄いです、日本の映画宣伝の詐称能力って。
監督はアンドリュー・ラウ。
【2007年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★★☆)
「インファナル・アフェア」シリーズのアンドリュー・ラウ監督によるハリウッド・デビュー作。
性犯罪歴の登録とその公開という性犯罪の件数が多いアメリカ特有の制度を背景にした社会派サスペンス映画。
18年間、性犯罪登録者の監察を続けてきた公共安全局のエロル・バベッジ(リチャード・ギア)は、退職を間近に控え、後任となるアリスン・ラウリー(クレア・デインズ)の指導を任される。エロルはアリスンを従えて、自分が担当する性犯罪者たち…エドマンド・グルームス(ラッセル・サムズ)、ビオラ・フライ(ケイディー・ストリックランド)など…を訪れる。規定を越えた行動をとるバベッジに反感を覚えるアリスン。一方、世間では17歳の少女ハリエット・ウェルズ(クリスティーナ・シスコ)が行方不明になり、新聞を賑わせていた。ある日バベッジの前に少女誘拐が1面に載った新聞が置かれており、バベッジは自分が監視している登録者が犯人であると確信する。2人は被害者のハイエットの近くにいる40人以上の性犯罪登録者を、シラミつぶしに調査していく…。

アメリカでは性犯罪者が登録され、出所した人間がどこに住んでいるかといった情報がネットに公開されている。
全米で登録されている性犯罪者は50万人以上。
一口に性犯罪者といっても、覗き、強姦、痴漢、フェチ、小児愛者、動物愛者、殺人によって性的興奮を覚える殺人犯などなど、さまざまな種類が存在している。
1人の監察官が監視する性犯罪登録者はおよそ1000人。

この制度がいいのか悪いのか、非常に難しい問題ですよね。
性犯罪者は再犯率が高いとはいうけれど、本当に真面目になって新しい人生を歩んでいる人もいる。
…でも、そうでない人間も確実にいる。
主人公のバベッジは、過去に起きた少女誘拐事件を救えなかったことをトラウマに持っており、常に"自分はまだ何かできたんじゃないか"という、性犯罪者に対する"将来の危険"を危惧している。
映像特典のインタビューでリチャード・ギアは、"人間はすべて善良である"という性善説を持っていたが、演じるにあたっていろんな取材を経て、その考えが揺らいでいると語っていた。
映画自体は継承されていく信念…師弟関係を描いた物語だけど、いろいろと考えさせられる作品です。

ちなみにこの映画、公開当時はアヴリル・ラヴィーンの映画デビュー作としても話題に。
でも演技らしい演技もせずに、冒頭ちょっとの出演でお終い。
(ラストに変わり果てた姿で再登場するけれどね)

ちなみにこれは日本版のポスター。
最初は誘拐されたアヴリルを探す男の映画かと思っていたら、アヴリルはまったく関係無し。
探しもしません。
こんなシーンまったくないのに作ったのかな?
本当に凄いです、日本の映画宣伝の詐称能力って。
監督はアンドリュー・ラウ。
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