能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

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栄えある大英帝国も衰退の道? ユーロ離脱により英国は分裂の危機 ブレグジット・ショック

2016年06月27日 | 日記・エッセイ・コラム
 
大英博物館展 東京都美術館in上野 世界の歴史は巡る・・・国家覇権は回る・・・
今日は、久々の土曜日フリータイムということで、念願の美術館巡りに出発!東京都美術館の「大英博物館展」は6月28日まで、国立新美術館の「マグリッド展」は6月29日まで・・・と......
 

七つの海を支配した大英帝国

先週の国民投票で、ユーロ離脱派が勝利。

ユーロ離脱が鮮明になりました。

「Brexit(ブレグジット)」という造語も生まれました。

BritishとExitを合体させた新語です。

スコットランドの独立やチェコスロヴァキアなどの離脱の可能性が出始め、

「スコジット」や「チェコジット」といったコトバが出てくるかもしれません。


S&Pもイギリスの格付けを2段階下げ、AAに。


国民に課題を丸投げして炎上したキャメロン首相は、首相の座を降り、次は、ユーロ離脱派の首相が誕生しそうです。

二度の世界大戦の後、石炭をはじめとする地下資源の共同管理、原子力を共同管理するユーロトム、そして、経済の共同体であるEC・・・そして、これらを統合し、ユーロの誕生。

エマニュエル・カントが提唱した世界国家、世界の平和のための機関が生れたのでした。

移民問題や主権問題で、イギリス国民・・・特に労働者階級が、ユーロ離脱を支持。

鉄の宰相サッチャー首相のもと、国境を飛び越えたウィンブルドン方式で、世界の金融機関として、英国病を乗り越え、大きく飛躍しました。

ロンドンのシティ・・・英国を支える国際的な金融市場・・・。

ユーロ離脱により、今後は、ドイツ・フランクフルトやニューヨークあたりへ移っていくと思います。

そして、ユーロ離脱を支持したイギリスの労働者階級は、賃金の伸び悩みや下落などにより、今より、かなり厳しい状況に置かれることになると思います。

武士は食わねど高楊枝・・・。

それを、いつまで続けることが出来るのか・・・ちょっと心配です。

 

ここ数十年・・・思いっきり、グローバルに舵を切った先進主要国。

その揺り戻しが来ているのだと思います。

 

米国でも、共和党のトランプ氏が台頭。

国内重視・・・以前のモンロー主義のような縮こまりの主張もされています。

 

ここ数十年、進んできたグローバルから再びローカルへ・・・。

今、その反動が来ているのではないでしょうか?

 

英国経済は、かなり厳しくなることが予測されます。

年収が下がっても、税金が上がっても、プライドと過去の栄光で、生きていく・・・。

それは、それで、正しい選択だと思います。

グローバル or ローカル。

2つを合わせた、グローカルという言葉もあります。


今回のイギリスの国民投票は、日本も無視できない様々なファクターがあると思います。


グローバルか、ローカルか?

若者と老人・・・シルバーデモクラシーをどうするか?

大都市と地方・・・格差をどうするか?

金持ちと庶民・・・。


ポピュリズム、衆愚政治・・・日本の国民にも問われている大きな課題です。

 

ヨーロッパが、アメリカが、そして日本が今後どのような方向性を示していくのか?

かなり不透明で、不確実な状況が続くと思います。

株価や為替も、ジグザグに進んでいくことでしょう。

今できること・・・参院選の投票に行きましょう!

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