能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

VANジャケット設立者の石津謙介さんがアイビー、トラッドを教えてくれました・・・老害のない素敵な爺さんになりたいなあと思う今日この頃です

2024年06月02日 | マーケティング

はじめてお洒落を気にし始めたのが高校生の頃・・・。

中学では剣道をやっていたため、丸坊主・・・着るものなど何でもよかった時代でした(笑)。

高校時代、友人が着ていたボタンダウンシャツがカッコよくて、思わず買ったところから始まりました。

その白いボタンダウンシャツは、VANジャケットの製品。

ちょっと高価でしたが、流行に乗れたような気がしたことを覚えています。


それ以来、ワイシャツは礼装以外は全てボタンダウンで通しています。

お気に入りは、レジメンタルタイにJプレスの紺ブレ、オフィシャルの時はブルックスの紺のスーツです。

迷わなくていいですし、多少高くても長持ちします。

学校を出て就職した広告代理店。

どこの会社もスーツ着用が義務付けられていた時代でした。

が、入社した広告代理店は、紺ブレOK、社名入りの紙封筒を自慢げに持って、肩で風を切って銀座通りを歩いていました・・・若かったんですねえ(笑)。

紺ブレは、小職の戦闘服であり、作業服でした。


その頃から給料も増え始め、石津謙介さんのマニュアルに従い、ワードローブをそろえていきました。

石津さんは、1911年、岡山県でのお生まれ。

レナウン研究所を経てVANジャケットを設立・・・アイビー、トラッドを日本に定着させた凄い人です。

2005年に94歳でお亡くなりになるまでアパレルの世界で活躍されました。


石津理論にハマりました。
冠婚葬祭では礼服ではなくディレクターズスーツを着用、パーティや合コンに備えたタキシードにカマーバンドにブラックタイ・・・実にバブルでした(笑)。

タキシードを持っているというだけで、ガラコンサートやパーティに誘われたことも多々ありました。

当時のタキシードは、チャンスカードのようなものだったと思います。

冬には、トレンチコートやPコート・・・ビジネスパースンの鎧です。

 

時々、街なかでお洒落なお爺さんを見かけることがあります。

暑くても、白い帽子に白いスーツを着て背筋を伸ばして歩いています。

映画のワンシーンのような、なかなか素敵な光景です。

あんな爺さんになりたいなあと思う今日この頃です。


VANのロゴには、「若者と若い心を持った人のために」と書いてあります(最近気づきました・・・)。

石津謙介さんは、時代の先の先を読んでいた凄いアーティストでした。

晩年の石津さんの写真を見ると、アイビー、トラッドで決めた、実にお洒落で、素敵なお爺様でした。

その思想は、生涯変わることはありませんでした。

合掌!


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする