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伊坂幸太郎「魔王」

2009-07-17 | 小説
会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語 不思議な力(腹話術)を身につけた男が大衆を扇動する政治家と対決する「魔王」~安藤兄が語り手。 静謐な感動をよぶ「呼 . . . 本文を読む