銀右衛門文庫の経済動向

昨今の経済動向をピックアップします



勧誘や営利目的ではありません
あくまで個人の趣向の範囲とご理解下さい

9月4日

2014-09-04 | 経済動向
東京市場は反落が予想される。きのうの円安とは違い、ドル円相場が寄り付きからの買い材料にはなりづらい。日銀金融政策決定会合の結果が前引け後あたりに発表される可能性が高いことや、ECB理事会、あすの米雇用統計など手控え材料には事欠かない。再び売買代金の減少が予想され、中小型株物色が鮮明となる一日となりそうだ。
 原油価格が反発し資源関連株への買い戻しが予想される一方、アップル株の大幅安の連想から、直近上昇が目立った電子部品株などに売りが波及する展開が予想される。

日経平均株価の予想レンジは15630円-15740円。RSI(9日)は50%水準からの切り返しが鈍い。7/31の取引時間中に付けた高値(15759円)を上回ったことで、次のターゲットは昨年5月高値(15942円)となる。ただ、目先的には25日線(15401円)の上昇の鈍さなどが、上値を抑える要因となる公算が大きい。25日線が再び上昇基調を強める来週あたりまではもみ合いが予想される。
 週足では26週線や52週線が集中する水準で下げ止まり、反発が続いている。12/30高値を起点とした上値抵抗線と、2013年6月安値を起点に4月安値13885円を通る下値支持線とで形成されるもち合い相場を強く上放れていけるかが焦点となる。

3日のNY市場でダウ平均は前日比10.72ドル高の17078.28ドルで終了した。ロシアとウクライナの大統領が停戦に向けて大筋合意したとの報道が好感された。ただ、合意に対する不透明感も高く、買い一巡後はECB理事会や米雇用統計を意識し様子見ムードに。特にアップルが4%を超える下落となったことが影響し、全般的に上値が重くなった。NASDAQは前日比25.62ポイント安の4572.57ポイント、S&P500は前日比1.56ポイント安の2000.72ポイントで終了した。
 
円建てのCME225先物は大阪日中終値と比べ10円高の15710円、ドル建ては15円高の15715円で終えた。

8月3日

2014-09-03 | 経済動向
東京市場は円安進行を受けて強含む展開か。前日の大幅高や米国市場の伸び悩みでアジア株安が上値を重くする要因となるが、序盤はドル円相場が1ドル105円台に乗せたことで、先物買いが継続する公算が大きい。一方、内閣改造は織り込んでおり新規材料にはなりづらいこと、ECB理事会や米雇用統計などのイベントを控えており、後場あたりからは上昇一服感が広がる展開か。東証2部指数の連騰記録のストップや、東証一部の売買代金が2兆円を超えられるかに注目したい。
なお、きょうから日銀金融政策決定会合が開催される。前回の会合から大幅に円安が進んでおり、会合結果や総裁の発言内容には期待できないだろう。

日経平均株価の予想レンジは15760円-15850円。26週線や52週線が集中する水準で下げ止まり反発が続いている。12/30高値を起点とした上値抵抗線と、13年6月安値を起点に4月安値を通る下値支持線とで形成されるもち合い相場を強く上放れていけるかが焦点となる。

2日のNY株式市場でダウ平均は前日比30.89ドル安の17067.56ドルで終了した。米ISM製造業景況指数は59.0と市場予想(57.0)を上回ったものの、ECB理事会や米雇用統計といった主要なイベントを控えて利益確定売りが強まった。S&P500などが直近で高値を更新していたこともこうした動きを促した。原油先物価格が3%あまり下落したことを受けて、エネルギーセクターが大幅安となった一方で、米長期金利の上昇が金融セクターのアウトパフォームにつながった。NASDAQは前営業日比17.92ポイント高の4598.19ポイント、S&P500は前営業日比1.09ポイント安の2002.28ポイントで終了した。
 
円建てのCME225先物は大阪日中終値と比べ95円高の15765円、ドル建ては100円高の15770円で終えた。

9月2日

2014-09-02 | 経済動向
米国市場が休場で手掛かり難のスタートか。欧州株は堅調ながらも、今の閑散相場では材料視されにくい。連休明けの米国市場を前に手控えムードが続く公算が大きく、ドル円相場の円安バイアスを支えに下値の底堅さは維持できそうだ。内閣改造やECB理事会、米雇用統計などのイベントを控えており、中小型株物色に一段と広がりがみられる展開か。一方、東証2部指数は14連騰で高値警戒感が強く、取引時間中の値動きの荒さが目立ってくるタイミングであろう。
 大手百貨店5社の8月の販売実績がそろって前年比でプラスに回復した。足元軟調に推移している主力小売株の下支え要因になるかが注目される。

日経平均株価の予想レンジは15460円-15520円。5日線(15483円)を超える場面がありながらも、小幅な動きで上ヒゲを形成するイメージだろう。25日線(15395円)がやや下げに転じていることも上値を抑える要因となる。それゆえに前日比マイナスで寄り付いた場合は25日線まで突っ込む展開なども想定しておきたい。
 一目均衡表では転換線(15492円)を早期に上回り、同線の下落転換を阻止するぐらいの反発力が必要な局面である。一方、下方では抵抗帯(雲)がサポートになりやすいほか、基準線(15256円)までは十分な距離がある。週末には基準線が一時的に下落に転じるが、9月中旬ごろの同線の上昇転換までの間、6/9高値15206円処を維持できるかがポイントだ。6/9高値を維持できれば、基準線上昇のタイミングからの株価の動意に期待が持てる。