本を読もう!!VIVA読書!

【絵本から専門書まで】 塾講師が、生徒やご父母におすすめする書籍のご紹介です。

神奈川県立高校入試:英語講評

2007年02月22日 | 高校受験【情報など】


神奈川県の中学3年受験生のみんな、あ~やっと終わった。英語できたかな。相変わらず問題自体は難しくないから、“点を取る” というより “間違えない” ことが重要になって来るような感じ。

例えば

問2: answered って過去形にできたかどうか

    languages って忘れずに複数形にできたかどうか、


そういうところがポイントだね。まぁいずれ結果が出るんだから、ゆっくりしてくれ。


さて、高校受験から遠く離れてしまって人にも、どんなレベルかご覧いただきましょう。簡単でびっくりしますよ。


問3 適語選択

 (ア) (        ) you tell me the way to the station?

   1. Could     2. Were     3. Have     4. When

 (イ) The new student from Canada (        ) faster than I.

  1. as    2. more    3. swim    4. swims

 (ウ) I have a (        ) friends in Australia.

  1. every    2. some    3. much    4. few

 (エ) Do you know the name of that bird (        ) in the trees?

  1. is singing    2. singing    3. sings    4. sing

 

 正解は順番に 1 ・ 4 ・ 4 ・ 2 ですね。


■ 長文以外で一番難しいと思われる問題は以下の(ア)ようなものです。

 次の対話文が完成するように、(    )内の五つの語の中から三つを選んで正しい順番に並べかえなさい。

(ア)A:Don't you think this movie is very exciting?

      B:Yes. It is very exciting. I want (1. be   2. everyone   3. see   4. to   5. seen) it.

(イ)A:What were (1. how   2. doing    3. when   4. you   5. to) I went to your house?

    B:I was listening to music then.

(ウ)A:Did you eat breakfast today?

      B:Yes, I did. It is important (1. we   2. to   3. for   4. our   5. us) eat breakfast every morning.

(エ)A:Where are you going to go during the summer vacation?

    B:I'll go to Kyoto with my brother. He and I (1. to   2. saw   3. see   4. goes   5. like) Japanese old buildings there.

 

正解は
(ア)2・4・3  (イ)4・2・3  (ウ)3・5・2  (エ)5・1・3 です。

問題は載せませんが、解答は

5 ア:2  イ:1  ウ:4  エ:3

6 ア:4  イ:3  ウ:1  エ:1  オ:3

7 ア:3  イ:4  ウ:2  エ:2  オ:make  です。 

長文も決して難しいわけではないので、トップレベルは50点中45点以上の勝負になりそう。


ただし今年は社会が、少し難化したということですが…。

社会に関しては、genio先生が解説しています。ご覧下さい。


   ⇒ 【試験に出る!時事ネタ日記!】 



まぁ、なんにしても終わった、合格発表まで落ち着かないだろうけど、結果はもうどうしようもないから、とりあえずのんびりするなり、遊びまくるなり…。

一息ついたら高校の勉強始めるんだから、今は好きなことをしておこう。

 

■■■ ごくろうさん!■■■

中3生に、合格祈願のクリック、よろしくお願いします。
 

↓            ↓

人気blogランキングへ  にほんブログ村 本ブログ  


↓              ↓

ブログランキング         


http://tokkun.net/jump.htm 【当教室HPへ】

 

 


『知識ゼロからの 現代史入門(アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年)』青木裕司

2007年02月22日 | 大学受験【国語・社会】情報・参考書


知ッゼロからの現代史入門.jpg


ことばはちからダ!』は受験用参考書ですが、すばらしい一冊で一般の方に薦めたいと申し上げました。

本書は逆に、一般書籍ですが、受験生が読んでも非常に理解しやすいのではないでしょうか。ただし受験や暗記のための “まとめ” などの配慮はありませんが…。

私は英語講師ですから、国語や社会の参考書を受験という観点からは評価しにくいのですが、現代史に関しては良い参考書がないとよく聞きますので、探しておられる方は一度手にとってみたらどうでしょう。


当教室の生徒が持っていたのを、『おもしろそうだ、貸してくれ』 とひったくるようにして読み始めたので、気付きませんでしたが、本書の著者は河合塾の人気講師じゃないですか。その代表的な参考書、 NEW 青木世界史B 講義の実況中継 (1)ー(4) を、genio先生の解説で、このブログでも取り上げました。読みやすいはずです。


genio
先生のブログ→  『入試に出る!時事ネタ日記 


共通一次試験(現センター試験)が導入されて以来、世界史を履修する人の割合が激減し(今年が約50万人中9万人)、大学では授業がやりにくいそうです。

受験生が世界史を敬遠する原因は明白。暗記量が他の科目に比べて多いからですね。未履修問題で世界史が突出しているのを見てもわかります。覚えにくいカタカナの名前だけでなく、中国の難しい漢字まで書かなければならないんですからね。

その上、学校の授業では、人類の出現、4大文明からやっていますと、だいたい現代史は学年の終わりになっても到達しない(笑)。日本中に現代史知らずが増える背景ですね。


さて、その内容ですが、知識ゼロからと言ってもかなり細かなことまで、丁寧に詳しく説明してくれています。実況中継が人気なのもうなずけます。現代史といえば第二次世界大戦以降のことを普通指します。

大恐慌がきっかけとなって第二次大戦に入った経緯を簡単に触れるところから始まります。日本では幸い、それ以降、直接戦争には巻き込まれていませんが、世界中ではいまだに戦争がなくなりません。“戦争はなぜ起こる?” というのが本書のもう一つのテーマでもあります。

20世紀は戦争の世紀と言われますが、21世紀は大丈夫だと言えるでしょうか。筆者は、『世界に貧困と「一方的な正義」がある限りテロは供給され続ける』、『暴力は暴力しか生まない』という歴史認識を示し、超大国を批判すると同時に、ビンラディンに対してもそのメッセージを最後に残しています。


ただし、政治的な偏りのある本ではありません。世界史の教科書には伏せられている、中国の経済失政が招いた大飢餓についても詳しく書いてあります。これが欠けると中国の近代化の遅れやその後の権力闘争の流れは理解できないはずです。


またユダヤ人武装テログループが、イスラエル建国前に、アラブ人住人を襲ったデイル・ヤシーンの虐殺など、教科書や用語集には書かれていない情報もあり、やはり中東問題の理解を助けてくれます。


こうして現代史だけ切り取って、青木氏の主張に耳を傾けますと、日本史でいえば、戦後60年は平和で経済成長一筋の時代ですが、それとは対照的に世界中は相変わらず、大国によって、絶え間のない戦争が繰り広げられている時代だと感じます。


よい意味でも悪い意味でも、“日本の常識は世界の非常識” といわれる時代背景が痛感できました。お薦めの一冊です。 

知識ゼロからの現代史入門―アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年

幻冬舎

詳細



 ■■■ ランキング ■■■

最後までお読みいただきありがとうございます。
応援の1クリック(できましたら4クリック)していただけるとありがたいです。


↓                 ↓

人気blogランキングへ   にほんブログ村 本ブログ 

ブログランキング      


http://tokkun.net/jump.htm 

(当教室HPへ)

 

『知識ゼロからの 現代史入門(アメリカ・ロシア・中国・パレスチナの60年)』青木裕司
幻冬舎:253P:1365円