降って来るもの

写真と散文とぽえむ

2024-09-04 21:59:07 | 詩 31

     汝

 

ときどき、自分の居所が分らなくなる

ときどき、自分が誰なのか解らなくなる

Homo sapiens

一筋縄ではいかない

それで

ご先祖たちは、生き残ってきた

そのDNAで

汝も君も貴方も僕も

束の間の、inochiを営む

 

数多の月日を重ねて

数多の感情を醗酵し

数多の苦楽を

 血肉に沁み込ませてきたけれど

 

今になっても

己と汝の境界を掴めないのだ

自分と他人の境涯が定まらないのだ

 打ち寄せる漣に

 潮目が残らないのと同じように

それだから、今も

汝が我で、我が汝で

anataが汝で、汝がkimiで・・

 

想いの海で、溺れそうになる

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