降って来るもの

写真と散文とぽえむ

ANATAeⅣ

2019-05-17 11:24:13 | 詩17

          ANATAeⅣ「僕が傍に居なくても」


僕が傍に居なくても

anataはもう悠々と

anataの時間と

anataの空間と

anataの道程を

狂いなく歩き始めた


anataの周囲を浮遊するbokuの気配が

若しかしたら

ひとつの違和感になっているかも知れない


僕は心棒を支える一つの杭だと

勝手に想い乍ら傍にいたけれど

anataはどんどん成長して

もう足元の手助けなど不必要になった


僕が傍に居なくても

anataには何の危惧もなくなった

それだから

僕は今から他人に戻ろう


触れ合った記憶を一本の横糸にして

僕の曼陀羅に編み込み・・

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