丹沢のはなし「丹沢宮ヶ瀬・長者屋敷」

「丹沢宮ヶ瀬・長者屋敷」

【概略】
 中津川のほとりに「長者屋敷」という所があります。ここは南北
朝時代、南朝方の家臣・矢口信吉は丹沢山中の宮ヶ瀬の奥地に逃れ
てきて館を築いたところ。

 一族は狩猟や魚、砂金を取りひそかに鎌倉と交易、富を蓄えてい
ました。

 ある日、宮ヶ瀬の若者が中津川に浮いている漆塗りの立派なお椀
を見つけました。「誰も住んでいるはずがねエ河上から…」 川をの
ぼって行くとそこには金銀を散りばめたように輝くりっぱな屋敷が
建っています。

 村へ帰った若者は村人と竹槍や鍬、鎌などを用意、深夜闇にまぎ
れて館を襲いました。不意をつかれ信吉一族は右往左往、とうとう
全員殺されてしまいました。

 村人は館に火をつけ、財宝を運び出し分配したという。 付近に
信吉が戦った所といわれる「勝負沢」、六百両を分配した「六百沢」、
その財宝を持ちきれず捨てた「ころがし沢」などの伝説にちなむ地
名が残っています。
・神奈川県清川村

▼「イラスト」と説明文は下記からどうぞ。
http://toki.moo.jp/merumaga/tanzawa/tanzawa03.html

 


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★おわり
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