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腕時計修理専門店・トゥールビヨン店主のブログです
腕時計の修理の詳細や腕時計のトリビア、店主の個人的な趣味の話などを気の向くままに書いております。
 



昨日の休日のお昼過ぎ、午前中の大雨が嘘の様に晴れてきて、窓やドアを全開にして空気を入れ替え、あまりにも気持ちがいいのでベッドに寝転がってウトウトしていたら、1本の電話で起されました。

以前、店主がお世話になっていた岸和田の時計修理店のTさんが先週の土曜日から連絡がつかない!と共通の友人からの電話。

Tさんはよく冬場などは“研修”と称してスキー旅行に行かれたり、カニ食べに行ったりされるので「どうせまた“研修”じゃないんですかぁ?(笑)」と寝ぼけ半分で返事してたのですが、土曜日となると5日目。そんなに長く休みをとるのもおかしいし...

段々心配になってきて、お店を覗きに行ってきました。
ら、普通に営業されておりましたよ。(心配して損した)

当人に事情を説明すると「え~っ?携帯つながらんって?誰からもかかってきてないよ~。」

久々にお邪魔したので、色々情報交換して帰りました。
再来週の水曜日に皆で串カツ食べに行くことになりました。


で、そんな休日明けのトゥールビヨンですが、本日修理が仕上がってきた中にちょっと珍しい時計があります。

こちら↓
 レイモンド・ウィル アマデウス200 クロノグラフ 自動巻き

東京都板橋区在住のM様所有。

分解掃除、パッキン交換、防水検査しております。

こちらが裏側↓


こちらがケースサイド。↓
 結構肉厚です。

レイモンド・ウィルはスイスの時計メーカーです。あまりメジャーではありませんが、決して無名というわけでもありません。

しかし、このアマデウス200に関して色々調べましたが、殆んど資料らしきものが見当たりませんでした。

キャリバーはバルジューの7750。この時計は1998~2000年製造のモデル。
モデル名のアマデウス200からアマデウス没後200年を記念して作られたモデルのようです。(ちなみにヴォルフガング・アマデウス・モーツアルトは1756年1月27日生まれで1791年12月5日死去)
ということは1991年が没後200年ということになりますなぁ。

まぁ、レイモンド・ウィルはこのクロノグラフだけではなく、アマデウス200シリーズとして色々なモデルを発表しているようです。

このM様の時計、大きすぎず、小さすぎず、程よい大きさのクロノグラフで、ムーブメントも非常に安定した名機です。スイスを代表するクロノムーブと言っても過言ではありません。100万オーバーから10数万円と幅広く使われているのがこのムーブ。メンテナンスもしやすい構造になっていますので、今後も安心してお使いいただけます。


『研修の為三日間お休みさせていただきます』と張り紙して真っ黒に日焼けして帰ってくるかもしれない腕時計修理専門店トゥールビヨン店主。
ダメ?

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