リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

木曽まで出張

2013年02月19日 | Weblog
先日、木曽まで出張してきました。
明科駅から電車にのり、松本で乗り換え「特急しなの」に乗りました。
木曽路を走る中央西線は揺れて酔いますが、木曽福島駅は特急が全て停まっていいですね・・。
思ったより早くつきました。
出張に行っている佐久より全然近いですね。

車だと伊那まで高速でいきそこから権兵衛トンネルで木曽へ抜けられるようになりました。
その日は雪のために高速道路は一時閉鎖されていたみたいで電車で行ってよかったですが・・。



一つ目の仕事は自閉症+強迫、パニックと退行あり特定のスタッフを質問攻めにして離さないケースの相談です。
県立木曽病院でパートで外来をやっている先生からの紹介です。

長年一人で木曽の精神医療を支えてこられた金松先生が引退されて常勤医が不在になりました。
木曽の支援者からすると常勤がいないとなかなかできる事も限られているということが悩みのようでした。
県立木曽病院の精神科の外来はトンネルができて、同じく県立病院でもある「こころの医療センター駒ヶ根」からの方が近いようにも思いますが大学病院や村井病院からパートで交代で来ているようです。

訪ねてみると、その施設はわりと騒がしかったり、環境や関わり方の構造化が不十分でありご本人にとってストレスが多くかつて出来ていたこともできなくなってきているようでした。
薬物療法とともに構造化の方法とフィードバックのかけ方など行動療法的な関わり方をスタッフと検討しました。

その後、二つ目の仕事として木曽町役場で行政職員対象にメンタルヘルスの講演会をおこないました。

スライドはこちら

木曽町は木曽福島町、日義村、開田村、三岳村が合併した長野県で一番面積が大きい町だそうです。
合併後の庁舎は工場の居抜き物件でシンプルな建物でした。



質問も多く出て、部下やメンタルの問題で休職した同僚への対応などとっても温かいものを感じました。
一般論として役場の庁舎の豪華さと行政の内容は逆相関することを考えるとよい行政組織なのではないかと思いました。


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