リカバリー志向でいこう !  

精神科医師のブログ。
弱さを絆に地域を紡ぎ、コンヴィヴィアルな社会をつくりましょう。

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定額給付とベーシックインカム

2008年11月24日 | Weblog
政府は経済政策の目玉として国民一人当たり12000円の露骨な定額給付というとてつもない政策を検討しているらしい。
これが1200000円/年だったらベーシックインカムなのだが・・。惜しいね。


麻生首相は3年後の消費税を増税して穴埋めするからバラマキではないと豪語しているそうだが・・。

小学生でももっとましな小遣いの使い方するんじゃないだろうか?これで政治と言えるのか?
所得の再分配にもならないし、押し付けられる自治体の手続きは大変だし、選挙を目前にした露骨な人気取りの大規模な買収にしか見えない。
国民をバカにするのもいい加減にしてほしい。

こういうのをうれしいと感じる人がいるとすれば、多くの被雇用者は税金も給料から天引きで、手取りが問題で、税金としてどれだけ国や自治体にあづけているという感覚がうすいのからなのだろう。
(権力者にとって、うまい制度設計をしたものだ。)

それにしても年金や税金に関しても、なんであんなにややこしいのだろうか。
もっとシンプルにすれば事務手続きにかかるコストもずいぶんへるだろうし、いつのまにかどこかへ消えるお金も減るだろうに。

本質的な仕事量にかかわらず、公務員の数は増え続ける。というパーキンソンの法則というのもあるから、制度は屋上屋を架すようなもののほうが雇用がうまれてOKってか?

福祉に関しては貯蓄のできないエコマネーでのベーシックインカム制度(サービスも自由に選べる)の導入が個人的には目指す政策だとおもう。
フリーライダーが一定の割合でるのは仕方がない。
働きバチの法則というのもあるし。
仕事は天からの授かりものだから、本気で働きたくない人は、そんなにいないはず。

医療に関しても中途半端に市場原理を導入するくらいなら、現場を信頼して完全に公的なものにしたほうがどれだけよいか・・。
医療資源のトリアージのために医師という国家資格があるのだから。