救われているのに蔑む男たち

　売春婦とかＡＶ女優。

　一体、どういう種類の人たちなのだろう。

　とにかく、社会的には蔑まれ、身分は低いと見做されている。

　お金を貰っているとはいえ、男たちの悶悶とした性欲の処理を手伝ってくれるのだから、本当はありがたい存在なのだが、「ビッチ（あばずれ女）」とか呼ばれたりする。

　高度な精神性とか高尚な理想を思い描いている男たちに現実というものを思い知らせる（「お前たちは神ではないよ」「ただの動物だよ」）という事実が、男たちをして彼女たちを憎ませる動機となるのだろう。

　負けたのは自分なのに、他人のせいにするという構造だ。

　「お前たちさえいなければ、この世（僕の世界）は清浄だったはずなのに・・・」というわけである。

　ああ、男たちは身勝手だなあ、ずるいなあ。

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