西洋人の悪魔観では悪魔は神の恐るべき敵対者であるが、ユダヤ人の悪魔観はそれとは少し違うようだ。
ユダヤ人は「悪魔も神のために働く」という。
要するに悪魔を神より下に見ているのである。
これは「否定の否定」である弁証法的な物事のとらえ方だと思う。
ユダヤ人は本当に賢い民族だと思う。
ところで僕は悪魔というものを見たことがない。
これは悪魔のものに違いないと思われる幻声を聴いただけである。
だから、悪魔がどういう姿をしているか、本当のところは知らない(絵は見たことがあるけど)。
けれども、長年生きてきて、悪魔的な人物に出会ったことならある。
どうしてそう思うかというと、その人からは邪悪な波動を感じたからである。
話をしていると、僕の額と背中に嫌な脂汗が流れたからである。
言葉に嫌味があって、僕の不幸を喜ぶような感じが垣間見えたからである。
ユダヤ人によると、「悪魔は正しいことと間違ったことを混ぜて話す(もちろんわざと)」らしいから気をつけよう。
以前はそういう人でも友好的な態度を崩してはいけないと思っていたが、今は違う。
そういう人とはなるべく係らないようにしている。
根性の悪さは簡単には変えられないし、他人が変えようと思ってもいけない。
つまり、放っておくのが、一番いい。
彼らも何らかの使命があるから生かされているのだろう。