精神障碍者たちのニーズって一体何だろう。
行政側がそれを把握できたとして果たしてそれに応えられるのだろうか。
生存権や国の社会的使命は憲法25条で保障されているけど、僕の苦悩はそういうことでは解消されないような気がするのです。
だいたい僕は貧困が原因で精神病になったわけではないのです。
当時の日本は社会全体がバブル景気に沸いていて国民の意識も軽躁気味で将来についても楽観的だったのです。
でも、個人的には苦しかった。
容姿や能力についての劣等感と自己の存在そのものに関する無価値観がありました。
こういう人間が行政のサービス(奉仕)を受けたとしてもどれほど効果があるでしょうか。
行政が外側から一方的に尽くすからと言って自分のことを王様あるいは乞食と勘違いする精神障碍者はいないと思うからこそ、本人が抱える問題はそのまま残ると思うのです。
それに政治の言葉は論理的だから精神的な問題を抱えている人の胸には響かないと思うのです。
健康で文化的な最低限度の生活を営む権利って言うけど、僕にはいま一つ分からないのです。
とにかくヒトのこころは割り切れないから悪い部分だけ取り除いて新しいものに変えるというようなわけにはいかないのです。
本人が生かされているありがたみに少しずつ気づいていくしかないのです。
自分の人生を楽にするのは己の気づきなのです。
これを肯定的に捉えてもらいたいです。
偉そうに言ってすまん。