プシコの架空世界

ホレホレ触るとはじけるゾ。
理性がなければ狂いません(妄想の形成にも理性の助けがいる)。

許し

2010年05月02日 06時45分54秒 | インポート

 僕は物事に優先順位をつけて生きることが苦手です。何事もオール・オア・ナッシングで、中間にも価値があるということを認めたくない傾向があります。

 たぶん僕は絶対的なものに捕らわれ過ぎているのでしょう。

 具体的な例を挙げると、結婚する相手は処女でなければならないという思いもその一つです。処女こそ価値があって、それ以外の女性は問題外とする僕の態度です。

 いちいち処女を失うに至った経緯など想像もしたくないのです。

 こういうことが僕の誇り高いけれども偏狭な人間性を象徴しているような気がします。

 自覚的に生きるということは大変なことです。何かを統合することは他を排除することですし、何かを内とすることは他を外とすることですし・・・。自覚的に生きるということは絶えずこれらの作業を繰り返すことだからです。かつて僕はそういうふうにあろうとしました。そして努力していない人を軽蔑しました。でも結局、精神病になって挫折しました。

 人間はこの世には絶対的な真理があると知っているのに、自ら目をつぶり過ちを犯してしまいます。僕にはそれは孤独を恐れる己の弱さと怠惰に原因があると思われます。僕はそれが嫌だった。

 でも人間は間違います。そして己の絶対的な良心に照らして間違いを修正しながら生きます。不幸にも今の日本の中で間違いを修正できずに破滅してしまう人は多いけど。

 間違いを犯さないで生きることに越したことはないけれども間違ってももっとお互い許しあうことができたなら少しは生きるのも楽になるでしょうか。

 今の僕は『主の祈り』の中で「わたしたちの罪をおゆるしください」に続いて「わたしたちも人をゆるします」と言わねばならない人の切羽詰った気持ちがよく分かります。

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