ミミガタテンナンショウ 2016.3.21
テンナンショウとは聞きなれない名前ですが、天南星と書きます。中国語です。なぜこういうかは知りませんが、なんとなく夢がありそうです。かわった花ですが、これを仏炎苞といいます。仏像の立派なものは背後に炎のような形の背景がありますが、それを仏炎といいます。この中に花序があり、それを包んでいます。この形がなんとなくヘビみたいだというので、この仲間はマムシグサとも呼ばれます。この仲間は小さいうちはオスで、何年もかけて少しずつ大きくなり、ある大きさに達するとメスになります。性転換をするわけです。仏炎苞は一枚の紙を巻いたような作りになっていますが、オスではその合わさった部分に隙間があります。ハエの仲間が受粉しますが、雄花に入ったハエは花粉まみれになってその穴から出て、今度はメスの花に行って授粉をしますが、メスの花には穴がなく、かといって狭い筒なので上に飛び出ることもできず、雌花の下のほうで死んでいるのがみられます。
この花は隙間があるオスでした。開いてみなさんに見せたかったのですが、2本しか咲いていなかったので、そっとしておきました。みなさん、とても興味をもって聞いてくださいました。
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