玉川上水の自然を生物多様性の観点でとらえ、そのよりよいあり方を模索し、発信します
カマツカ 2016.11.30
カマツカは玉川上水にわりあいよくある木ですが、花をつける個体は多くありません。小さくかわいらしいいかにもバラ科という花を咲かせ、いかにもバラ科という果実をつけます。小さいですが、食べてみるとリンゴの香りがします。
ケヤキ 2016.11.30
街路樹でも、公園などでもよくみかける木で、関東地方では一番見慣れた木かもしれません。でも、改めて見てください。このはの淵のギザギザ(鋸歯という)はほかのものと違い、大きめで、独特のカーブを描き、先端がチョンと尖っています。そのリズム感が全体として端正な印象を与えます。もちろん木の幹のなめらかさや、木ヘンに掌と書くように、胸を張りながら両手を挙げたように、枝を美しく開きます。またケヤキの黄葉は1本ずつ色合いやタイミングが違うので、それを見るのも楽しみなものです。
コマユミ 2016.11.30
コマユミも玉川上水に比較的多い低木です。枝に翼があり、ニシキギと呼ばれるものもあるので、あるいは園芸品が逸出しているのかもしれません。葉もきれいに紅葉しますが、その頃に朱色の果実をつけます。これもツルウメモドキのように仮種皮です。果皮の濃紫色とのコントラストも気が利いています。