気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

私の年賀状は一年日記です。

2015-04-29 09:44:43 | エッセイ

丁度、いまから20年前の平成7年の年賀状から「過ごした一年間の日記」を、賀状にしてきた。 

 文字数で約600字前後のエッセイ風に纏めたものになっている。 これで私の昨年過ごした一年間の大筋が分かる。 

生活記録手帳のようなものだ。 大きな動きは、ここに記録されてるので便利でとうとう20年もの永きに続いたものだ。

一番最初の平成7年の賀状には・・・このように書いていた。

 賀 正 この一年間 戌は赤いセーターを着せられ ひた走りに走った。 土浦から ここ つくばに仮寓を移して2年。この地ほど 自然の移り行く素晴らしいドラマを見せて呉れる街はない。 春に 京都で「甘糖の 素通り出来ぬ 二年坂」の木札をみつけ くず切りを食味。 雨の中 神戸で小磯記念美術館を訪ね 夜に老女の弾くシャンソンで友とひと時を過ごす。 夏には娘と共にオハイオ州立大の広大なキャンパスを散策したり1825年建築のAn Early American Innの歴史を語る木造りのTheWorthngton Innを見つけ一夜オハイオ開拓時代の夢をまどるむ。 フロリダの片田舎ココア海岸で観た夕陽に映える大西洋の広大な水平線とワニのブロックミートの味は忘れられない。 秋には諏訪湖畔の北沢美術館でアールヌーボオのガラス工芸品に触れ 更に 新発田の蕗谷虹児記念館で昔懐かしい童謡「花嫁人形」などの詩画集の数々にも触れ 大正ロマンを知る。こうして心を和ませて呉れた想い出は越年と共に記憶の隅に押しやってしまう。 今年は どのような想い出作りになるか楽しみです。 本年もどうぞよろしく おねがい申しあげます。

  平成7年 元旦 

 

 こうのような自分自身の一年間に歩いた日々が整理された風変りな年賀状になってしまいました。

後、何年続けられるか余り気にせず続けようと思います。

 時折、この過ぎし古き賀状を読み返すのは、振り返り振り返り、遠ざかる昔日を懐かしむようなものですね。

 読み返し、そして、この賀状の文面から思い起こすのは・・・

「当時、私は還暦を迎え、春に京都を訪ねた折、足を伸ばし神戸で友と旧交を温めていたのだ。その友ももういない。初夏には娘の卒業式に参列。帰路に大西洋の海岸で・・。二つの大学も・・よく頑張ったものだ。拍手!!いまは亡き先輩と共に訪れた諏訪湖畔、会議の帰路に立ち寄った大正ロマンの虹児記念館にはもう訪れる機会はない。時間を作り訪れて良かった。この一年間の想い出も記憶と言う隅に追いやり、また、新しい記憶が始まるのだ。楽しみだ。」

と、読みくだいている。

これから、残り19枚の賀状を読もうかと思う。

終わり 


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