気ままな旅


自分好みの歩みと共に・・

引き揚げ船に乗る時、聴いた歌は・・・

2016-06-07 22:03:43 | エッセイ

 昨晩は深夜の午前2時過ぎまで、いつもの通りイヤホーンで、眼を休ませる手段として古い昔の歌を聴いていた。 だが、余りに遅すぎた。反省。 

 自動で聴いていて、田端義男さんの「帰り船」の前奏が流れ、ナレーションが「・・・ここは日本です。お帰りなさい。・・・」と語り掛けていた。 この歌は外地に残る軍人、軍属そして一般市民の同胞60万人の帰りを待つ歌で昭和21年に大ヒットとなったことを知った。そして、あの時に耳にした歌はどちらだったのかと思った。 それで床に就くのが遅くなった。 

 引き揚げのピークは正にヒットをしたその年であった。私たち家族7人も昭和21年5月に小雨降る中を、背にリュックサックを背負い無蓋車から引き揚げ船に一枚の板の上を渡りきろうとした時、船橋から聞こえてきた歌があった。        そして、船上にいた船員が引き揚げ者のひとり一人に肩に手を掛け「ここは日本ですよ」と何度も声をかけていた。 

 船橋から流れていたのは懐かしさを追憶する歌が流れていたように記憶していた。これまで歌は「誰か 故郷を思わざる」ではなかったかなと思っていた。 昨年脱稿した「自分史」には記憶に自信がなく題名には触れなかった。 この歌が、帰る祖国が迎える歌なら船橋から流れて来た歌は「帰り船」であったと信じざるをえない。 

 しかし、この歌を外地にいて聴くことが物理的にできたかは疑問である。更に、大ヒットした時期と帰国時期とが同じ年である。  引き揚げ同胞は日常の生活に困窮していて歌どころでない筈。 でも、歌は「帰り船」であったと思いたい。      かりに記憶違いであってもいい。 自分史はあくまで自分の記憶が軸であるから・・。

 ブログを始めた間もない頃の平成27年(2015)2月22日に「祖国への引き揚げ列車」と題し投稿している。 これで船橋から流れてきた歌は「帰り船」と追記ができた。

終わり


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
帰り船 (yamashita)
2016-06-08 18:48:08
早速YouTubeで、若い田端さんがギターをかかえて歌う「帰り船」を聴きました。懐かしいですね。
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はじめまして (ふき)
2016-06-09 22:13:44
読者登録をして頂きありがとうございます
今 さわりを拝読させて頂きました
自分のブログが稚拙で恥ずかしいです
ダメ主婦のつぶやきにすぎませんが
よろしくお願いします
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