金曜日からの大雨で全国各地で災害が起こりましたが、トレイルカッターのある長野県伊那もそのひとつでした。
ツアー開催前日の土曜日の早朝にトレイルカッターのボス、マーシーから連絡が。
(ツアーの)搬送路が災害により通行止めになるかも、と。搬送路が使えなくなるとツアーが開催できません。
あと、山全体から水があふれている状態でこれからトレイルのチェックに出かけて状況を連絡します、と。
道路交通情報を見ると茅野市から伊那に抜ける「杖突峠」が災害通行止めとなっていてドキドキ。
夕方ようやくマーシーから電話があり、搬送路の通行止めは避けられたけれど、トレイルは多くの箇所で水がわいていて、とくに林道部分は川のようになっている。水の影響が少ないルート限定で、水がわいているところや軟弱な箇所はスローダウン、もしくは降りてクリアということで了解願います。とのことだったのでもちろん承諾。
日曜日の早朝に東京から向かうと、まずどの川も濁流となっていてドキドキ。杖突峠の峠道も所々山肌から水がわいていて道路が水浸しになっています。峠を超えふもとの集落に入ると、一番低い場所の道路がどうやら土砂で埋まったらしく道路の左右に片づけられた土砂が山になっていました。昨日の通行止めの原因はたぶんここだったんだろうと推測。
トレイルカッターの脇にある美和ダムの放流量もはんぱなかった。あんなに勢いよく噴き出しているの初めて見ました。
そんなドキドキにつつまれながら到着したトレイルカッターの頭上の空は快晴。6月上旬らしいさわやかな気候。今日だけみたら「超サイコー!」な日。
ツアー前にマーシーからトレイルでの注意事項や現在の山の状況などのお話が。みなさんリピーターですが熱心に聞いています。日陰に隠れてヘタレですが。。
そんなこんだでドキドキツアーのスタート。
1本目はロングトレイルに向かいます。
トレイルの入口までちょっとの間林道を走るのですがなるほど川になっている。タイヤからはねた水でお尻が冷たい。今日は一日こんな感じかなあ。。
と思いきや、トレイルに入ってしまうとあれ?思ったほど湿ってない、というかめちゃグリップする!、ホコリもたたずに快適!。もちろん何か所か水が横断したあとがあったりしましたが、まったく気にならないぐらい。むしろ走りやすい。さすが完璧なトレイルビルド&整備を行っているトレイルカッターのトレイルはこういう大雨にも強いです。
結局ほぼいつもと同じようなペースでのライドで、トレイルの中ではまったく汚れもせずに1本目からウヒョー!でドキドキなライドを堪能できました。
ランチをはさんで午後はミドルレングスのトレイルを2本。
午後になると気温と風でトレイルはさらに乾き、ウヒョヒョー!なライド三昧。もうみんな笑いが止まりません。
テクニカルだったり、ローラーコースターのようなトレイルだったり、バリエーションが豊かなトレイルが1つの山に走り切れないほど存在するのがすごい。
何度も言いますが、ガイド(付き)ツアーは、初めて行く場所、初めて行く山、整備されたトレイル、万が一のアクシデントの対応、などなど気軽に手軽に余計なことを考えなくてマウンテンバイキングに専念できます。
ただバイクを車でスタート地点まで搬送してガイドしながら走るという行為の背景に、その場所の利用許可を取ったり、トレイルを造成、維持管理、マナーの周知、緊急事態の対応などなど、膨大な働きをしてくれている。自分じゃとうていできません。
トレイルカッターをはじめ、全国のガイドツアーに行くと「こんな広大な規模のトレイルをよく整備しているなあ」と感心します。
そんなわけで昨日はドキドキがいっぱいでしたが、結局マウンテンバイキングに専念して思いっきり楽しめた1日となりました。
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