広島で芝居を楽しむためのブログ

広島での観劇レビューや日々思うこと徒然と。芝居で生の驚き、生の迫力、生の感動を多くの人に知ってもらいたい。

舞台から映画へ

2005年04月29日 | 舞台について
現在上映中の「阿修羅城の瞳」
ご存じの通り劇団新感線の舞台がもとですね。

おもしろいのでしょうか。
ちゃんと映画になっているのでしょうか。

舞台と映画って全くの別物なんです。
学生時代映画撮ってた人間が言うのですから間違いありません。
また、テレビと映画も全くの別物です。

まずキャストから演じ方、脚本、カメラワーク。
もう画作りから違います。
ぼ~っと見てもたぶんわかると思います。

さて、舞台がもとの映画ですが、
舞台を忘れ完全映画化にしていれば
おもしろいだろうけれども
そうなるとなんで舞台からの進出理由が完全にぼやけるし
舞台を引きずったままでは
映画、舞台ともどっちつかずのお話になることは必至です。

よくある原作付きの映画が持つジレンマと似ている。
過去ありました小説バトルロワイヤルは結構おもしろかったのに
某監督の映画になった瞬間そのチープさとえげつなさが
より強調され見事な・・・映画となったことは記憶に新しい。
それは小説の持つ見せ方と映画の持つ見せ方の違いを
完全にはき違え小説は確かになかなかの作品でしたが
目新しさとテンポが良かっただけなのにそれを過大評価して
映像化しようとした時すでに負けは決まっていたのだと思います。
同様に漫画もアレになっちゃって落としどころがわからず
迷走しちゃっている感じが楽しいですが。

そんな恐ろしさを持っているメディアミックス戦法です。
某角川文庫が仕掛けた
「見てから読むか、読んでから見るか」というやつですね。

個人的にはどっちかが好きなら、片方だけ楽しめというのが持論です。
だって両方良かったなんて事例がほとんどありませんから

こんなことを書いている現在
未だ見ていないので詳しくはわかりませんが。