シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

出雲路センチュリーライド2009参走記 その5

2009-09-29 01:51:23 | 自転車百哩走大王
 AS4を出発すると、彼女のチームメイトの若い女性と一緒になりました。ここから先は島根半島を越えて海沿いのアップダウンを走る事になります。経験の違いなのか、彼女のチームメイトさんは登りになるとうつむき加減になってしまいます。彼女もあれこれアドバイスをしながら走っているようです。僕も老婆心ながら一言アドバイスをしました。何を言ったかというと、「坂道は常に一定ではないので、斜度に合わせてギアを選択して走る事が必要。とっかかりの斜度や、一番きついところの斜度にこだわりを持ってしまうと、精神的にも脚にもつらいよ」というような内容です。「斜度計っていうのがあるから試してみて」
 晴れていればとてもきれいな北浦の集落や日本海を眺めながら、ひたすらペダルを回していきます。雨が降っていなければとっても奇麗なんだけどなぁ・・・(T_T)
 いくつかのアップダウンを越えて、AS5には16時52分着。脚きり8分前でした。あっぶねぇ~(;^^) ちなみにこのAS、一番速い人は12時30分ごろに駆け抜けていったそうですが・・・。僕らには関係のない世界の事ですね(^^) 最後のエイドステーションは「マリンゲートしまね」です。なんと、参加3年目にしてようやくありつけたもの、それは「サザエご飯」(^○^) やったぁ~、初めてだぁ~。スタッフの方によると同じように感激されていた方が多々おられたそうです。みんな考えることはおんなじなんだ(^^) カジメ汁という海草のお味噌汁があったかくってとっても美味しい。体が温もるぅ~。おかわりもらっちゃいました。 いちじくもおいしいよぉ~。
 そこへO氏到着。もうここまでくれば完走したも同然です。大きな峠もないし、距離も24㌔でゴールですから。「完走できるかなぁ」などと弱気な感想のO氏を行きましょうと強引に誘って出発。ところが、まぁたあの悪い病気が出てしまいました。右脚の痛みです。今回クリートの位置調整をして改善していたはずだったのが、やはり出た。ちょっぴりショックでした。でもペダルを回すぶんには何の不自由もないのが不思議なところ。発進・加速の際の痛み程度で今のところは治まっています。とりあえず最後まで保ってほしいところです。
 島根半島の山脈を越えて北講武、そこから恵曇港をへて佐陀に入る道です。恵曇を回っているときに右脚にズキンという痛みが右脚全体に広がりました。やったかぁ~(x_x) ついに来てしまったかと思いましたが、不思議とまだ脚は回ります。そして回している分には痛みがありません。なんとか佐陀への坂道も越えることができました。ところが、体が冷えたからかおトイレに行きたくなって・・・。最後まで保ちそうにないので、佐陀神社のおトイレを借りる事にしました。トイレを済ませて出てくると、かなりな数のサイクリストが僕を追い抜いていったようです。途中何度か追いつ追われつしたTTディスクをつけたバイクもいました。とにかく今はゴールを急ぎましょう。冷えた体を温める事が必要です。

 最後の道案内。スタッフのモト・ライダーが二人「あと二㌔です、頑張って。」と声をかけてくれます。要所要所で誘導してくれたスタッフもいます。同じ顔を何度かみているので、順に次のポイント次のポイントと先回りしてくれたんでしょう。雨に濡れながらの歩哨、本当にありがとう。道案内をしてもらうたびに「ありがとう」と声をかけてきましたが、寒くて冷たい雨の中の160㌔を走りおえる今、達成感はひとしおです。そしてその達成感の分だけ彼らスタッフへの感謝の念も強まっていました。「ありがとう。お疲れさま。」の声をかけながら最後のゴールゲートへと向かいます。
 Finish!カメラマンさんがシャッターを切ってくれます。僕としてもスタンドアップ&両手でのビクトリーサインで、この達成感を表したいところです。

 こうして今年の出雲路センチュリーランが終わりました。距離167.6㌔(宿から出発地までの距離を含む)。平均時速21.2㌔、最高速56.0㌔。所要時間10時間(休憩時間含む)救援活動2件(^^)
 すべての大会スタッフの皆さん、ボランティアの皆さん、そして一緒に走ってくれたイベント参加者の皆さんに感謝しつつ、出雲路センチュリーライド2009参走記の筆を置きたいと思います。来年もきっと会いましょうね!