シクロクロスで旅のレポート

ロードでもなくMTBでもなく、シクロクロスは「旅」のできる自転車です。そんなシクロで旅したレポートお届けします。

09年NCA_琵琶湖一周参走記 その2

2009-09-15 20:09:23 | 自転車百哩走大王
 さて、CP1をでますと湖西で一番気持ちのいいルートを走ることになります。あ~、ただこの評価は人によってかなり違いがあるようでして、変化が乏しくてつまらないといった声も聞かれるところですが、僕個人としてはこののんびりとした湖国の表情は好きです。本当ならCP1のかなり手前の八所神社から湖岸におりてサイクリングロードを走りたいところでありますが、この大会のルートには設定されておりません。R161から風車街道というのが公式ルートです。近江舞子をでますと白鬚神社をへてこの風車街道に入っていきます。この風車街道も実にのんびりした田園地帯でありまして、牛やニワトリなどの存在を独特の匂いで察知することができます。そののんびりしたところを僕はなぜかあくせく走っております。というのも大きな声では言えませんが、おトイレに行きたくなっていたのでありますよ(;^^) さすがに田園地帯なので、そこいらには人家やコンビニもなくてですね、こっそり用を足すには一面の農地で隠れるところもなく、したがってこの区間ほぼ唯一の休憩場所である新旭風車村(道の駅)に辿りつかねばならないわけです。いやいや、あせりました。そんな訳で皆さんからちょこっと遅れて今津のCP2へ到着したのは9時22分でした。
 この区間ではお日さまが差していたのに雨が降りました。俗に言う狐の嫁入りと言うやつですな。朝はとても涼しかったので、てっきり今日は走り易いに違いないと思っていたのですが、なんのなんの。こんな雨が心地良く感じられるようなお天気であります。
 
 さて、今津を出るとここからは奥琵琶湖の景色を眺めながらのサイクリングです。海津大崎を走りまして、とても気持ちよく走ります。右手には並木越しに湖、左手には山というロケーションがいいですね。海津大崎を走りきると大浦の分岐点です。ここから右手に行くと奥琵琶湖パークウェイ、左手に行くと岩熊トンネルを抜けてショートカットです。当然ショートカットコースでしょう!朝の開会式で初参加の女性にも「奥琵琶湖パークウェイを上らないといけないんですか?」と聞かれた僕は、「どちらでもいいですよ。当然僕も登りませんし」と自信をもって答えましたからね(^^) 
 と・こ・ろ・が、何と大浦の分岐点には主催者のNCA会長がおられまして、「ぜひ奥琵琶湖パークウェイを走ってくださいね」と、参加者に猛烈アピール(;^^) 特に信号待ちをしている集団の中で、僕に向かってだけ「200メートルくらいしかない登りですから、ね、ね。」とのたまう。「いや、今日の予定にはないですから」と二度ほどお断りしたのですが、ぜひにとのたまう・・・(T_T) 大王ジャージを着てなきゃ断りきったのですが、さすがに大王ジャージを着ている者が主催者の期待に応えないというのはいかがなものかと・・・(ーー;) 結局右折信号を出して初めての奥琵琶湖パークウェイに挑むことになってしまいました。

 奥琵琶湖パークウェイはすぐに始まるのかと思いきやそうではなくて、結構湖岸を走ってからいきなり峠にかかるという感じです。入り口にはドライブインのような設備がありまして、ここで一休みしてから登りにかかることにしました。糖分補給のために名物の草餅を一つ頂きます。奥琵琶湖パークウェイは、何年も前に落石がありまして一時期通行止になっていましたが、現在のところ片側一車線の一方通行で運用されています。おそらく日本で一番長い一方通行ではないかと思うのですが、どうでしょう。
 その一方通行の道を登りはじめるとすぐに観光バスに追いついてしまいました。この表現は間違いじゃないですよ。ほんと「追いついて」しまったのです。片側一車線の幅が狭いので、カーブを曲がれないでいたのでありますなぁ(^^) こんなところで足留めにあうとはねぇ~。ま、登りそのものはたいした登りじゃないとは思うのですが、実はここの所右足の調子がよろしくないのです。5月の列島横断のあの時以来、どうも右膝外側に痛みが出るようになってしまいました。実はこの日も海津大崎を回っているときから違和感が出てきてはいたのです。でこの上りでそれが吹き出してしまったということですなぁ。この日はこれ以後この痛みとの戦いがメインテーマになってしまいました。
 奥琵琶湖パークウェイの九十九折れ展望台では先行していた仲間と合流。坂馬鹿隊長は「登らない」といっていた僕が登ってきたのでずいぶんと喜んでくれていましたが、誤解しないでよね、今日だけなんだから!
 展望台を出ますとさらに道は登りまして、アップダウンを繰り返しつつ最後の下りにかかります。対向車線から車が上がってくる心配がないので、道幅を目一杯使ってのダウンヒルです。ただし、朝に降った雨で濡れた落ち葉が右側車線の一面に張りついておりまして、とてもスリッピー。落車の香りがぷんぷんと漂ってまいりますことよ(^^)
 無事おりきって、CP3水の駅到着は11時24分です。