ホリデイ現役添乗員日記

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ローマの楽しさは、「意外性」と「雑居性」

2011-03-07 06:36:13 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんです。最近、古い映画のタイトルを話題にしても、20代~30代の若い人がなかなか反応しない、一言でいえば、「古い」から「知られていない」のですね。ヨーロッパの古典的名画は、今でも、DVDになってたくさん出回っているのに、もったいないですね、知られずにいるのは。でも何故か、オードリー・ヘプバーンと「ローマの休日」だけは、10代~80代まで良く知られているわけ。それは何故か?詮索しようと思うと長くなるので避けます。でも、「ローマの休日」に出て来た場所や場面は観光客(日本人ばかりではない)にとっての「聖地」であり、日本人観光客もみな、ローマの街では、その「聖地」に行けるのかどうか、やっきになっています。

       

スペイン階段からみたスペイン広場です。本当は広場ごしに階段を見上げるようにとると映画に近くなるので良いんですけどね。オードリー・ヘプバーンが、アイスクリームなめながら下りて来たことから、他の都市では、無関心な観光客もみんな、ローマでは
ジェラート!ジェラート!って騒ぐもんね

       

階段で寝そべっていたネコも全く同感だそうです。わがはいの日向ぼっこの邪魔はしないでほしいそうですが。

       

コインを後ろ向きに投げると、再びローマに帰ってこれるトレヴィの泉も「聖地」ですね。

       

ローマっ子に言わせれば、コンスタンティヌスの凱旋門がオリジナルの凱旋門であって、パリのはローマのコピーですって。

       

グラディエーターと猛獣、奴隷が闘ったコロッセオ(円形闘技場)ですが、この近くに凱旋門がちゃんと見えますよ。

       

これは、イタリア統一記念堂という堂々たるモニュメントですが、こういう立派な建物ばかりではなく、ローマの街はもっと庶民的ですよ。古いものと新しいものが同居しているし、また、高尚なものと世俗的なものも同居しています。なんの変哲もない、市街地を歩いているかと思うと、突然目をみはる!素晴らしい古代ローマ時代の遺跡や建物が出てくるわけ。

       

       

       

バスで回っても、歩いて回っても、こういう魅力的な古い史跡とはしょっちゅう出会うわけです。この「未知との遭遇」みたいな魅力がありますね、ローマには。

       

落ち着き払った建物ばかりでなく、屋台や物売りや、何やら怪しげな場所ですら、雑居ビルのように、ローマの街に溶け込んでいます。ちょっとお腹すいたら、美味しいパスタやピザ屋さんには事欠かないし、普通に散策していて、時々とても好みにあった雑貨や皮製品、ファッションなどに出会うわけ。そんな楽しい街が人気スポットでないわけがありませんよね。

       

そのイタリアの代表ともいえるローマと国境を接していながら、一線を引いているのが、ミニ国家のバチカン市国ですし、サンピエトロ寺院でしょう。ローマ法王の本拠地であり、カトリックの総本山です。

       

広場へ一歩入ればイタリアからバチカンに出た、国境を越したことになります。

       

そして、サンピエトロ寺院がそびえ立っています。

       

この中は、入るのに飛行場のような手荷物検査があります。爆発物なんか持って入られたら大変です。世界遺産ですから。

       

衛兵も、昔から法王の信頼あついスイス兵です。

       

中のピエタ像は一見の価値があります。聖母マリアが処刑されて亡くなったわが子イエス・キリストをひざに抱いて嘆き悲しむ姿は、聖母マリア崇拝を大切にするカトリック教徒全体の表情でもあります。

       

みなさん、古くて新しいローマへ、「ローマの休日」の背景と変わっていない街なみへ、貴重な紀元前の史跡と高い芸術に触れられるローマへ、美味しいものや美味しいジェラートを食べられ、意外性ある買物もできるローマへ、いちど、ホリデイツアーでお出かけ下さい。      

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