ホリデイ現役添乗員日記

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ガリレオ・ガリレイとピサの斜塔

2013-02-08 21:28:12 | ホリちゃんイタリア
ホリちゃんですガリレオ・ガリレイはピサの町出身の偉大な物理学者ですピサといえば、おなじみの「斜塔」の町ですが、全盛期は11世紀の昔です。コルシカ、サルジニア、マジョルカ等(スペイン領)などの大きな島々を領有し、イスラム教徒の精鋭とも戦争で勝利し、ヴェネツィアやジェノヴァと肩を並べてイタリア最強の都市国家にのしあがったのですねその頃の莫大な戦利品や冨を集約しているのが、「奇跡の広場」です

       

洗礼堂、ドゥオーモ(大聖堂)、そしてドゥオーモ付属の鐘楼としての斜塔、その3つが一度に見渡せる広場はまさに壮観で、「奇跡の広場」の名に恥じないものですね話は別ですが、「ピサ」の正式なイタリア語は「ピザ」と濁るのです。「ピザ」といえば、日本人は食べる「ピザ」をイメージしますが、そちらの正式なイタリア語は「ピッツァ」と言わなければ、現地で通じません。もちろん、ピザ専門店は「ピッツェリア」ですねさて、ガリレオ・ガリレイが生まれたのは16世紀ですから、ピサの全盛期はとっくに過ぎていて、それどころか、フィレンツェの軍門に下ってしまった衰退期に生まれたのですね、没落した貴族の子としてお父さんはしかし、出来の良い息子に期待し、傾いた家運を再び上昇気流に乗せるべく、ピサ大学の医学部に進学させたこれでよし医学を志した息子は立派な医者となり、名誉と裕福な生活の両方を間違いなく手に入れてくれると期待したしかし、ピサ大学にはマテオ・リッチという数学者がいて青年ガリレオに影響を与えてしまいます。、息子の関心は、何と「お金にならない」(と、当時も思われていた)数学と物理学の方にいってしまいましたしかし、もともとそてらの素養が優れていたのですね。ほどなく、ピサ大学の教授になります。若くして論文が認められたわけですが、「振り子の等時性」のテーマもあったのですが、これは、ドゥオーモの中の揺れるランプに着想を得たものです

       

それから、天文学にも関心をもって、自作の天体望遠鏡で天体を観測します。研究が進んで、ポーランドのコペルニクスの「地動説」を支持するようになります。しかし、当時、学問の世界でも絶対的な権威をもっていた「天動説」というカトリック教会の教えに真っ向からバッティングするものでしたカトリック教会から目をつけられたガリレオは、言うことを聞かないと破門するぞと脅迫されます。しかし、「天文学対話」という代表作で、カトリック教会の天動説を支持する著作にするよう厳命されていたのに、ガリレオは、「神を信じてはいるが真実は曲げられない」として結果的に地動説の正しさを結論づけたため禁書 身分はく奪、軟禁という重い処分が下されます。宗教裁判でも、自説を曲げず、「それでも地球は回っている」とつぶやいたのは有名な話ですガリレオは死して名を残し、斜塔はガリレオが「物体落下の法則」の実験を行ったガリレオゆかりの観光地でもあるのです

       

ホリデイツアーでは、ピサの斜塔に上ったり、「奇跡の広場」を楽しむ企画が満載ですパンフレットで見て、お好みのツアーに行ってみて下さい

       

       

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