ホリデイ現役添乗員日記

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サンモリッツは雪でも楽しい

2010-06-28 02:58:40 | デイちゃんスイス
お久しぶりデイちゃんです

スイスに行っていました


サンモリッツのシンボルは太陽

昔、イギリス人の大金持ちは夏の保養にしか来てくれなくて

冬のサンモリッツにも来てほしかった、あるホテルのオーナーは

帰る準備をしていたイギリス人に賭けを申し込んだ


もし冬にサンモリッツに来て、太陽が出ていなかったら

その時は往復分の旅費を

お支払いいたします


賭け事なら大好きなイギリス人は、それならと冬にもやってきた

峠越えに苦労し呪いながらサンモリッツに近づいていくと

だんだん晴れてきて

ワイシャツ一枚のホテルのオーナーがにこやかに待っていた


なのに・・・

6月なのに・・・


なぜ雪

しかも大雪

朝起きてデイちゃんは自分の目を疑った


予定していたハイキングは遭難しそうだったので急遽中止

でもそのかわり・・・セガンティーニ美術館に行きました


セガンティーニは太陽の光を求め

山にこもりエンガディンの自然を描いた


三連祭壇画である

生成・生存・消滅は未完成ながら

生きる喜びと、日々の苦しみと、永遠の命への旅立ちと、

デイちゃんがとてもとてもお勧めの壮大な絵だ


生成の絵は産まれたての赤ちゃんをマリアとおぼしき女性がいとおしそうにだっこしている


でも、イエスの将来を暗示するかのように夕日の絵だ




生存は一日の労働が終わり我が家へ帰っていく絵

やはり夕日で道のりは上り坂

日々の労働は果てしなく決して楽ではない




消滅の絵はお葬式の絵

まだ未完成だが、セガンティーニも盲腸で亡くなってしまったのだ

でも遺体を運ぶそりは下り坂

朝日に向かって滑って行く

まるで天国への道が約束されているようだ




山歩きとともにサンモリッツに行ったら

例え晴れていても


是非セガンティーニ美術館にも行って下さい

月曜休みで10フランです


サンモリッツをもっと好きになりますよ




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