マクロ経済そして自然環境

経済的諸問題及び自然環境問題に感想、意見を書く事です。基本はどうしたら住みやすくなるかです。皆さんのご意見歓迎です。

”遺伝子組換えでない”でも実は遺伝子組換含有食品でした。ってご存知ですか?

2012-06-10 13:20:19 | Weblog

 ”ビッグイッシュー”と言う雑誌があります。ご存知の方も多いとは思いますが、月2回刊で、イギリスから始まったホームレスの方が販売してその生活資金に充てるというもので、都市圏の主要駅等で販売しています。その6月1日号に遺伝子組換えについて(私の)知らなかった事が載っていますのでご紹介します。

京都大学教授の久野秀二氏へのインタビューと言う事で載っているのですが、遺伝子組換えについての部分を転載します。

 

”遺伝子組換え食品が既に広く流通し私たちがそれを消費していることはご存知と思います。いや御存じないかもしれません。というのも日本では表示義務はあるものの、5%未満の含有率であれば「遺伝子組換えでない」と表示できます。逆に言えば「遺伝子組換えでない」の表示がされていても原料の大豆やトウモロコシの5%未満はGM作物である可能性が有ると言うことです。また家畜飼料の大豆粕とトウモロコシはほぼGM作物ですが牛乳や食肉に表示義務はありません。GM作物の国内での安全性評価は食品としての安全性(食品衛生法)や飼料としての安全性(飼料安全法)だけでなくカルタヘナ法に基づいて生態系への影響評価と生物多様性の確保が必要とされています。現実にはカルタヘナ法導入以前も含め影響評価を経栽培認可されたGM作物は数多く有ります。国民の不安や批判が根強いため、商業栽培の実績は事実上ありませんが、農家は栽培しようと思えば栽培できるわけです。

したがって「TPPが締結され日本がそれに正式に参加することになればGM作物種子が日本にも流入する」と言う表現は不正確なのですが大きな問題が懸念されているというのは確かです。

0.9%と言う許容限界基準が設定されている欧州諸国など米国以外の主要国でGM義務表示の無い国はありませんが、米国政府と多国籍企業はこの表示義務を「科学的根拠の無い不当な貿易障壁」と見做し其の撤回を各国に求めています。TPP交渉も例外ではありません。オーストラリアとニュージーランドも同じ圧力に直面しており国民の間で懸念と反発が強まっています。”

 

 

 と言う事で例えば豆腐等でも5%未満の含有であれば「遺伝子組換えでない」と言う表示ができると言う事です米国はまた”遺伝子組換え”の表示をなくせと言っているわけで其の言うとおりになっていたら何を食べさせられるかわかった物ではない問う事でしょうか。尚EUでは遺伝子組換えが0.9%以上であれば表示義務があるとの事です。

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