藤森照幸的「心」(アスベスト被害者石州街道わび住い)

アスベスト被害者の日々を記録。石綿健康管理手帳の取得協力の為のブログ。

深山 霞の「霞的心」

2013-01-04 18:38:49 | インポート

「憂う」について考える(2)。

今日、広島県議会始まって以来の「リコール選挙」が告示された。

この事件は、私から見ると不思議な事件である。当選したばかりの県議会議員が、初めての県議会開催の日に無免許運転で逮捕され起訴されたのである。

どこが不思議かといえば、前回の選挙時彼は落選した。その時も彼は免許は持っていなかった。それから四年間、彼は太田川橋のたもとに朝五時半から十時まで立ち続けた。一日の休みもなく。そして今回当選を果たした。

普通、すべての選挙で警察は次のようなことを行う。候補者が公民権の停止中ではないか。過去に選挙違反の事実はないか・・・・。警察には選挙が告示される前から専従班が組織され、各候補者の情報を隈無く集める。また各候補者の主だった運動者の動向や来歴がくまなく調べられている。

私などは常にその対象者である。その警察が、候補者が無免許であることを知らなかった事自体、不自然である。候補者が当選したあと逮捕したほうが世間から注目を浴びる。警察はよくやったと。

しかし私はそうは思わない。むしろ大きな「憂い」をそこに感じたのである。戦前の特高警察のやるような事を、現在の警察がやるとしたら問題である。

昨年五月、私は広島県警監察室を訪ねて、ある警察署と土木工事会社の癒着を指摘し告発した。その足で、この事犯に関係している県会議員の事務所を訪れて、今後議員の権力でこの事犯をもみ消そうとしたら次回選挙でこの事実を公にすると釘を刺した。この県会議員は母校の先輩で弁護士でもあるが、その後私のことを調べたらしく、今後一切この事犯には手を貸さないと報告してきた。

「憂う」とはこうした政治家と、警察権力やその他の権力が、常に絡み合いながら利権を漁って合っていることである。

今回の政府を私は「セメント内閣」と命名した。公共工事の減少で、山口県の徳山セメント、小野田セメント、宇部セメントは悲鳴を上げていた。加えてそれぞれの子会社のスレート製造会社からは、石綿の被害者が続出しその保証問題も今から本格的に裁判になっていく気配である。

麻生セメント、秩父セメントが加わり、公共事業の大盤振る舞いによる景気回復作を打ち出してきた。自民党の互助会政策は、必ず「バブル」を生み破綻する。しかし、自らが推進してきた原発の事故の処理だけはしっかりとやっていただきたいものである。「東京電力のお金で」。

コメント
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