私は、小沢昭一の真似をして表題をつけたのではない。彼の死を知ったのは、1月の5日の日である。私は彼をプロと呼べる人間として尊敬していた。彼の他には、立川談志、古今亭志ん朝。プロ野球では、稲尾、張本、金田、の三人以外にはいない。イチロウはファンでわあるが、尊敬はしていない。
さて話を戻し、「憂う」について書かなければばらない。
ここまで来たら、徹底的に憂いてみることにした。大阪市立桜宮高校のホームページを閲覧して気づいた。スポーツで全国的に活躍してきたのに、東京六大学をはじめとする、スポーツ強豪校に誰も進学していない。そこで私は冷静に考えてみた。
私がスポーツ強豪大学のコーチや、監督であったら、やはり推薦があってもご遠慮願う。個々の選手に染み付いた垢を落とすのに三年かかる。なぜならば高校三年間の間に染み付いた癖や考え方を直し、教え導くには同じ年数が必要だ。才能に満ち溢れていても、1年生から活躍してくれなくては困る大学は、そうした選手はいらない。
かつて私は、縁あって広島カープの元エース、安仁屋宗八氏の隣の家を立て替えた。迷惑をかけるので挨拶に伺い、話が弾み最後には持参した日本酒の栓を開け、宴会になってしまった。その時広島カープの裏話をいろいろ聞いた中に、広島カープがなぜに若手選手の育成の巧さが、プロ野球界に鳴り響いたのかの理由を聞いた。
カープも即戦力の選手はもちろん欲しい。貧乏球団であるから借金をしてでも手に入れたい。しかし、ドラフト制度はそうはさせてくれない。ではどうするか。スカウトや、OBの出番である。日本全国にOBは存在する。その情報によりスカウトが自らの目で確かめ、3年後に一軍で活躍できる才能を持った選手を探していく。
3年間の寮生活の中で、高校時代の垢をすべて取り除き、大人としての教育つまりプロ選手としての人間教育をするのだそうである。そうした選手の中から、阪神の金本、新井選手や、大りーがーの黒田春樹などが育っていったのである。
そのことを思い出し今一度、桜宮高校のホームページを見てみると、いた。プロ野球には十人を超える卒業生が存在した。
この事は何を物語るのか、皆さんと一緒に考えてみたい。この学校に集まったスポーツ系の生徒はそれぞれに才能があるのだ。あたらその才能を潰してしまっているのではなかろうか。その結果が、暴行事件であり、有望な才能を持ちながら活躍できる場を失ってきたのでなないだろくかという事である。
この学校は、すべての組織のあり方から、抜本的に再構築しない限り、あたら有能な若者をただの人間にしてしまう。教育機関ではなく、教員救済機関に成り下がたものを立て直すのは、余程の人物でなければ出来ないであろう。
これからこの学校は、十年間の低迷期を迎えると考えたほうが良い。もしそれを打ち破ることができたとすると、生徒の中に素晴らしい能力を持ったものが現れ、生徒が一丸となって、学校改革をおこなった時である。
私はそうなって欲しいと念じている。