本日は終日家に篭り、アスベストの資料の点検をした。昨日の市議会議員との、市の施設視察が少しハードであったようだ。
先ほど自分のブログを開き、「みどり」様からコメントを頂いている事に気づいた。友人のご主人が、気胸で苦しんでおられる由。職業は大工。
大工さんは皆、自分はアスベストには関わりがないと思っているが、とんだ勘違いである。案外に毎日の様に、アスベスト入り新建材を切断加工する仕事をされていることに気が付いていないのです。今年になり、四人の大工さんの「健康管理手帳」（石綿）の申請を受理していただきました。資料があれば、国の責任で救済される道があります。まず近くの「労働基準監督署」に行き、「健康管理手帳」（石綿）申請書を入手して、自分の職歴を証明していただける会社や、同僚を見つけ、証明していただければ、後は年二回の健康診断が無料になり、また病状によっては、労災の適用がされます。お近くにお住みなら、申請のお手伝いが出来るのに残念です。
今を去る３３年前、若かりし私が現場所長で施工した、広島市立亀山公民館である。会社として公共施設の大型施設を始めて受注した工事であった。私にとっては、過去にこの規模より大きなRC建設の工事をいくつか手がけていたのですが、入札後すぐに、地元タクシー会社の車が、信号無視で私の車の横から衝突し、打撲傷を受けるという事態の中で、工事が始まり当初、広島市は若い現場員ばかりの状況を見て大変不安がり、ようやく１箇月後、私が現場に着任すると、安堵された事が、昨日のように、思い出されます。
さてこの建物も、アスベスト製品の宝庫で、まずは天井、ソーラートンと呼ばれる、アスベスト含有耐火吸音ボードです。施工方法は軽量鉄骨製の下地にプラスターボードを張ります。これもアスベスト含有製品です。その上から、接着剤と工業用ホッチキスで貼り付けます。特に耐火、吸音を必要とする場所の天井に使用します。公民館では、防災センター事務所。廊下部分の天井当がこれに当たります。
次に床ですが、アスベスト含有のPタイル、おもに使用頻度の高い床に使います。耐磨耗に優れれ、欠点は長い年月で収縮し、継ぎ目が現れその隙間から接着材が露出することです。この施着剤に大量のアスベストが使用されています。
同じ事が長尺シートにも適用されす。この様に区役所や児童館、学校等、公共施設はアスベストで出来ているといえるほどです。これらの建物が耐用年数を超えたとき、解体されるときまた、改装工事の時、アスベスト汚染が起きます。１９９２年社民党がこの様な状況打破のために、アスベスト前面使用禁止法案を国会に提出しましたが、当時の自民党は、石綿工業会の要請により、この法案を廃案にした事実が判明しました。つまり、現在のアスベスト被害の責任は、当時の責任政党の自民党にあることが、判明しました。自民党は、過去の過ちを認め、早急にアスベスト被害者の救済策を示し、また、当時自民党に圧力をかけ、アスベストを使用し続けた、石綿工業会はその責任において、早急に被害者救済に乗り出すべきです。現在、その責任を認め、企業として保障に応じている企業は、クボタ鉄鋼のみです。クボタ鉄鋼の英断に声援を送ります。
