FX寺子屋 by 葛勝老師

残りの人生FXに預けた!

RBAの議事録から、利下げの打ち止め感が網羅されず下落。

2012-05-15 18:32:41 | 日記
今夜は経済イベント自体はかなり多いようです。 とはいえ、現在進行形で物議をかもしているギリシャの新政権樹立に向けた連立交渉以上に市場の注目を集めるような経済指標はなさそうです。

ギリシャについては、パプリアス大統領が極右政党を除いた、議席を持つ政党全てと挙国一致内閣樹立に向けて話し合いを行う予定となっています。 これで実際に内閣樹立となるかどうか、進捗についての報道はユーロ相場を中心に影響する見通しです。

<豪ドルの本日の動向から>
AUD・円は安値更新後夕刻には持ち直しかかっています。
RBA議事録で利下げに打ち止め感が出なかった事から、1月17以来の安値となる79.30円台まで下落しています。 しかし、後場に入り日経平均が下げ幅を縮小した事をきっかけに買戻しが優勢になり、連日の下落に対する反動からショートカバーの動きが強まると80円台まで反発しました。

BRA義理録から :
・成長回復や適切な借入金利のために0.50%の利下げが必要であった
・銀行の資金調達コストは低下したが、2011年半ばの水準よりは依然高い
・商業銀行はRBAの利下げにも関わらず、今年に入り貸出金利を引き上げた
・短期的に、雇用の伸びは引き続き抑制が予想される
・海外経済や金融の環境がなお極めて不透明と判断
・欧州債務問題が悪化するリスクが残る
・中国の経済成長は当局の意図通りより持続可能なペースに原則の見通し
・極めて近い将来に住宅市場が回復する可能性は低い
・今後数年、インフレ率はRBAの目標(年2~3%)の下限で推移する見込み
・鉱業セクターは引き続き極めて堅調

ギリシャのユーロ離脱が大きくクローズアップされ、水面下では離脱後の動きについて模索し始めているような記事をよく目にするようになってきました。 連立政権が樹立出来るのか、決裂のままユーロ離脱を選ぶのか? 大きな分かれ道にさしかかりました。

中国中央銀行・預金準備率0.5%の引き下げ、オセアニア通貨に与える影響について。

2012-05-14 06:00:00 | 日記
<中国中央銀行・預金準備率の引き下げ>中国中央テレビから
中国人民銀行(中央銀行)は12日、市中銀行から強制的に預かる資金の比率を示す預金準備率を18日から0.5%引き下げると発表しました。 昨年12月、今年2月に続き、現在の景気減速局面で3度目の引き下げとなります。

中国経済は輸出や生産の鈍化が鮮明となっている状況下での追加の金融緩和で景気を下支えとなります。

中国政府はインフレ抑制を引き続き重視しつつも、最高指導部が交代する共産党大会を控え、経済政策運営の軸足を景気の下支えに移しています。 同準備率を下げると、銀行は貸し出しに回す資金の余地が広がります。

今年1~4月平均の消費者物価指数(CPI)の伸びは前年同期比3.7%と、政府の抑制目標である4%前後の範囲に収まっています。 一方、1~3月期の実質国内総生産(GDP)成長率は8.1%に沈み、5四半期連続で減速。 足元では生産の低迷も顕著となっています。

輸出の伸びの鈍化に加え、公共インフラ投資の反動減などが響いており、中国経済の先行き不安がくすぶるなか、資金供給量を増やして景気減速の底打ちをめざし、安定的な成長軌道に乗せる狙いがあります。 今回の引き下げにより、同準備率は大手金融機関の標準で20%、中小金融機関は16.5%となります。

前回の預金準備率引き下げは、2月18日に行われました。 今回は0.5%と大きく引き下げ、筆者の年初の予想(0.25% 4回引き下げ)の試算では、後1回の0.25%の引き下げが行われると想定しています。 問題は政策金利の引き下げが行われるかどうかがポイントとなってきそうです。 

現在、中国経済の実情はなだらかに下向きトレンドになってきており、今回の銀行準備率の引き下げはカンフル剤にはなりそうです。 この引き下げがオセアニア通貨にどのような効果として現れるのかが見物です。 AUD/NZD共に1~1.5円程度は反転しそうな雰囲気ですが、ギリシャ問題が控えているだけに短命に終わりそうです。

今週の為替予想レンジ(5月14日~5月19日)

2012-05-13 13:06:57 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     79.20~80.80
>ユーロ・円   102.50~104.80
>ポンド・円   127.00~130.00

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
14日 NZ・Q1小売売上高(前期比)
15日 豪・RBA理事会議事録公表(5月1日分) EU・Q1GDP 米・4月小売売上高(前月比) CPI
16日 英・ BOE四半期インフレレポート公表 米・FOMC議事録公表(4月24・25日分)
17日 米・ 新規失業保険申請件数 5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数 4月景気先行指標総合指数
18日 特に無し

<今週の見通し>
今週も先週に引き続きギリシャの政局の懸念で神経質な展開が続きそうです。 指標的には小粒なものが多く、ギリシャで再度総選挙にならなければ小動きと言ったところでしょうか。 当面、ドル・円相場では80円を挟んでの展開となりそうです。

ギリシャでは再選挙回避に向けた組閣交渉が大詰めを迎えているが、依然として状況は流動的であり、ユーロ離脱への警戒感も燻っています。 またスペインは先日、大手行に公的資金を注入する事態となり、欧州各国で反財政緊縮策への機運が高まっており、欧州信用危機への懸念が再燃しているが、少なくともギリシャでの新政権が樹立され、ユーロ残留や緊縮財政策履行への方針が明らかとなるまでは、神経質な展開が続くだろう。

15日には前回のFOMC議事録の発表が予定されている。 前回のFOMCでは量的緩和第2弾(QE2)を6月末に予定通り終了する方針が確認されたが、足元の経済指標の悪化や欧州情勢の不安定化で、量的緩和第3弾(QE3)への期待感も高まっている。 今後の追加量的緩和の見通しに関してどのような議論が行われたかが注目されるが、次回のFOMCまで一月以上あるため、目先の相場動向への影響は限定されたものになろう。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

何時迄続くのかギリシャのEU離脱問題。

2012-05-13 00:18:54 | 日記
格付け会社フィッチは11日、ギリシャがユーロ圏を離脱することになった場合、ユーロ圏全体のソブリン格付けに悪影響を及ぼすとの認識を示した。 フィッチは声明では、ギリシャがユーロを離脱した場合、ユーロ圏全加盟国の格付けを ”ネガティブ・ウォッチ” に指定する公算が大きいとした。

さらに、現在見通しが ”ネガティブ” に指定されているフランス、イタリア、スペイン、キプロス、アイルランド、ポルトガル、スロベニア、ベルギーの格付けが引き下げられる差し迫ったリスクがあるとしています。

また、ギリシャが現在の政治危機によって、もしくは今後、経済の安定化を達成できず、(ユーロ圏を)離脱することになれば、フィッチはギリシャのユーロ離脱に伴うシステム上の影響および国ごとの影響を再評価し、残りのユーロ圏加盟国すべてのソブリン格付けをレーティング・ウォッチ・ネガティブに指定する公算が大きいと見ているようです。

格下げの可能性や程度をめぐっては ”欧州の政策対応のほか、影響拡大をどの程度まで抑制できるか、ユーロ圏の改革に関する信頼の置ける展望を描けるかにかかっている” としたうえで、 ”ユーロ圏全加盟国のソブリン格付けはリスクにさらされる可能性がある” と指摘しています。

連立政権が樹立出来ない状態であり、再び解散総選挙の呈しているだけに1~2カ月位はギリシャの政局から目が離せない日々が続きそうです。

何時まで振り回されるのか、ギリシャ政局不安?

2012-05-11 22:03:48 | 日記
閑散期を向かえ今日、工場はお休みでしたが、董事長に呼ばれ上海市内の事務所で半日会議。 中国語で半日も経営会議のお付き合いするのは本当に疲れます。 中国語の勉強に来たのでは無いのですが、工場では朝から夜迄中国語で話をしていると、日本語がおかしくなりそうです。 上海に駐在している日本人関係者からは、仙人のような暮らしをしているとよく言われますが、自分でもよく耐えれていると感心することもしばしばです。

<ギリシャ問題、不透明感を増す>
ギリシャ民主左派党のクベリス党首は11日、EU・IMFの支援策を支持する連立政権は支持しないとの考えを表明しました。 これにより連立政権樹立への望みが絶たれ、ギリシャが再選挙を実施する可能性が濃厚になってきたように感じます。 ユーロ離脱も視野に入れておいた方が良さそうな雰囲気がただよい始めました。 

世界経済の視点から見ると、ユーロからの離脱を求めているのであれば国民の意思でもあり早く区切りを付けて垢落としして欲しいところです。 現状のままギリシャに引き回されるのは、心理不安を高めるだけで何のメリットも無いのではないでしょうか。 離脱を表明すれば、瞬間暴落を余儀なくされることでしょうが、不良債権のカットと言う面では、もしかすると暴騰する可能性すら秘めているのではないでしょうか。

もうしばらくはギリシャ問題に引き回される日々が続くでしょう。

<NZD・円相場の見通し>
外為市場のテクニカルで、売られ過ぎ、買われ過ぎの過熱感を示すのがRSI指数(相対力指数)ですが、NZD・円の日足RSI指数は9日に26%、10日に29%となり、昨年9月以来の低水準へと切り下がってきています。 あくまでテクニカルでは 短期的なNZDの売られ過ぎ警戒ゾーン入りが意識されつつある状況ではないでしょうか。

最近のRSIの最低水準とNZD安の過熱ピークには、昨年9月の26%、昨年8月の22%、昨年3月の16%などの例がありました。  今回の場合、現状の27%から一段のRSI低下とNZD続落によるオーバーシュートを経て、売られ過ぎ修正の調整反発へと転じることになるのか。  あるいはこのままNZDの下げ止まりと値固めを経て、短期的な自律反発へと向うのか。

その転換点を見極める重要攻防に直面してきています。 オセアニア通貨は金利も高く積極的に買い玉を増やしたいところです。

当面、ギリシャのユーロ離脱が急に起きない限り、NZD・円の安値は61.20~50位ではないかと予想しています。

AUD・円 80円割れは積極的に買いポジションを増やしたいところ。

2012-05-10 19:30:06 | 日記
<AUDの今後の短期見通し>
(豪) 4月失業率 4.9%(前回5.2% 市場予想5.3%)  今朝10:30に発表された内容。

失業率は2011年4月以来の低水準となりましたが、労働参加率の低下や、新規雇用者数の伸びが非常勤が中心(常勤雇用は減少)となるなど、中身を見ると手放しで喜べる内容ではありません。 とはいえ、事前に失業率の悪化や新規雇用者数の減少が伝えられたマーケットにて、予想を大きく上回るヘッドラインが出た事が好感され、発表直後の市場の反応はAUD買いとなっていると考えられます。

AUD・円は発表直前に10銭以上急落して79.96円前後まで下げましたが、発表後夕刻迄には80.72円まで急騰しました。

AUDは、心理的な節目にあたるパリティ(等価水準)が近づくに連れて、利益確定の買い戻しが入る可能性が高く、反発上昇してもおかしくない状況でしょうか。

筆者からの提案 : ギリシャの不透明感はあるものの、大きく崩れない限りAUDは78円台迄の下落は無いように思われます。 80円割れは積極的に買い進みたいところです。 当面の目標 82.80付近。

<今夜の指標について>
米国市場では新規失業保険申請件数の発表が予定されています。 市場では36.8万件と前回(36.5万件)よりわずかに増加が予想されており、予想幅とのかい離が手掛かり材料となりそうです。 その他、バーナンキ米FRB議長の講演もあります。

もっとも、市場の関心は欧州債務不安に集まっています。 昨日、スペイン政府は金融機関の一部国有化を発表。 同国の財政や金融システムに対する不安が強まり、同国の10年債利回りが一時6%を突破しました。 本日、国債利回りが一段と上昇するようですと、リスク回避の動きが強まる事が予想されますが、ドルと円はユーロに対して双方買われるため、ドル・円自体は方向感が出にくい状態になりそうです。

オセアニア通貨の動向について、AUDは80円割れの可能性有り。

2012-05-09 18:37:20 | 日記
5~6月は1年で超閑散期となっており、各セクションは休みを取りながら調整に入っています。 今週末は3日間の連休となりそうです。

<NZDの金融報告から>
本日早朝、NZ準備銀行(RBNZ)は半期に1度の金融安定報告書を公表しています。

>物価がさらに下落しても、NZDは高い水準を維持する可能性有り。
>商品価格の下落は輸出企業の重しになる可能性有り。
>豪州と中国で景気減速の兆しが見られる。
>最近のNZD下落は、商品相場の下落や弱い経済指標、欧州情勢などを受けたもの。

今回は金融政策についての直接的な言及は見られなかったことから、直後の市場の反応はほとんど見られませんでした。

<AUDのチャート判断>
昨日のAUD・円は200日線を割り込んで引けました。 現在、同線はわずかですが下向きで推移しており、戻りの鈍さが目立つようならばグランビルの法則の売りサインが点灯との見方から、豪ドル売りが強まる可能性があります。

200日線を回復できない場合は無論、仮に同線を回復したとしても、今週の上値を抑えている81.60円レベルで頭打ちとなるようですと、相場は上値の重さを嫌気して下値を模索する動きが予想されます。 一方で、81.60円レベルを突破し、5/4日につけた陰線を被せる陽線が出現するようならば、短期的には底入れ暗示との見方から反発余地が生まれる事も考えられます。

上値目処を見ると、200日線が位置する81円台前半や、81円台半ばに複数の目標値が位置しており、82円台半ばを前に上値は重そうです。 一方、下値は昨日までのサポートゾーンであった80.50円レベルを大きく割り込み、目先は80円の大台割れが射程に入りつつあります。

明日の雇用統計に注目が集まっています。 追加利下げの可能性を残した状況であり、明日の雇用統計が予想値を大きく割り込むとことになると78円台も視野に入れた方が良いかもしれない状況です。

AUD・円 80.55のラインの攻防が続く。 守りきれないとダム決壊か。

2012-05-08 18:30:53 | 日記
日本で購入したシムフリーのアイフォン4Sで中国移動通信のシムカードを挿入したところ、何の違和感も無く上手く使えています。 日本ではドコモ・中国では移動通信 シムカードを指し換えるだけで両国で使用可能。 音量から操作勝手まで何の問題もありません。 残るはテザリング機能を探し当てれば完璧です。 電話機を何時も2台持つ必要は無くなりました。 中国語もフォントを変えるだけで自由自在。 こんなに便利な携帯になるとは、本当に嘘のようです。

<AUD・円の動向から>
AUD・円の日足を見ると、200日移動平均線を挟んでの値動きが続いています。 7日安値(80.55円)を割り込むようだと、チャート上では売りサインと解釈されて下値模索の動きが強まる可能性があり、同線を巡る攻防の行方が今後のAUD相場の行方を左右するのではないでしょうか。

材料面では、ギリシャ急進左派連合(SYRIZA)による組閣には注意したいところです。 本日昼過ぎに同党党首が ”組閣できれば債務の支払い猶予を求める” と発言した事を受け、ユーロが売りで反応する場面が見られました。 同党が組閣を試みる3日間については、不安が停留しやすくなっています。 市場ではギリシャの債務不安はリスク回避の動きにつながりやすく、AUD・円には下押し圧力が掛りやすいと予想されます。

欧州株が軟調に推移した上、原油価格も下落したことを受けてAUDはジリジリと値を下げ、80.80円台まで下落しています。

当面はギリシャ政局には目が離せない状況が続くものと思われます。

ギリシャ総選挙の結果如何ではユーロが大きく売られる要因高し。

2012-05-07 18:24:19 | 日記
今日の上海は日中32度になり作業をチェックしていても汗が吹き出して来ました。 このまま一気に真夏とは行かないでしょうが、35~40度の高温多湿の日々が刻一刻と近づいて参りました。

<ギリシャの動向から>
東京市場のドル・円相場は79円台後半でのもみ合いとなりました。 ただ、主役はあくまでユーロであり、ギリシャの総選挙の行方等に対する不安などから早朝からユーロが売られ、ユーロ・円は一時103.22円まで値を下げています。 やはり市場の関心は週末に行われたギリシャの総選挙の結果に集中しそうです。

この件については、現在政権を取っている連立与党の全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と新民主主義党(ND)の2党で過半数である151議席を確保できるかが焦点でしたが、これを確保するのは難しそうです。

ここから、第1党となったNDが少数政党を連立に組み込んで新政権を樹立できるかが当面のポイントになります。 これが難しいことを示唆する報道が相次ぐようだと、財政再建の困難さや、EU/IMFによる支援頓挫などの憶測を絡めつつユーロが一段と売られる可能性もあるでしょう。

<安住財務相の発言>
・適宜適切に対応(円高について)
・投機的な円高の動きがあるか十分監視しなければならない
・欧州の選挙結果が株・為替の不安定要因になっている可能性

2月以降の円高修正の動きが一服し、ドル・円が再び80円割れの水準で推移する中、一部には円売り介入の可能性を指摘する声も聞かれます。

今週の為替予想レンジ(5月7日~5月12日)

2012-05-06 18:31:20 | 日記
今週の為替予想レンジ

>ドル・円     78.50~81.50
>ユーロ・円   103.50~106.50
>ポンド・円   127.00~131.00

<今週のテーマ・指標>(3つ星以上の大きな指標)
 7日 豪・3月小売売上高<季調済>
 8日 豪・3月貿易収支
 9日 特に無し
10日 豪・4月新規雇用者数(前月比) 英・3月鉱工業生産指数(前月比) 英中銀MPC・政策金利発表(現行0.50%) 米・新規失業保険申請件数
11日 中・4月CPI/PPI 4月小売売上高 米・PPI 3月ミシガン大学消費者信頼感指数<速報値>

<今週の見通し>
今週は、アメリカの雇用統計発表の翌週となり小粒の指標が多くなっています。 今週は何と言っても今日行われるフランスの大統領選挙とギリシャ総選挙の結果如何によっては大きな岐路に立たされる可能性がありそうです。

<ギリシャの総選挙前にこのようなフレーズが飛び出しています>
6日のギリシャ総選挙、結果次第ではユーロ圏離脱の可能性有り。  ギリシャ最大与党である全ギリシャ社会主義運動(PASOK)のベニゼロス党首(前財務相)は4日、総選挙を6日に控えた最後の演説で、選挙の結果次第ではギリシャがユーロ圏離脱を余儀なくされる恐れがあると訴え、有権者の支持を仰いでいました。
ベニゼロス党首は ”ギリシャ国民は6日、運命の岐路に立つ” とし、 ”ギリシャが欧州、かつユーロ圏にとどまるのか、もしくは国家を破たんさせ、国民を深刻な貧困に陥れるかは、6日に決定される” と述べています。

ギリシャ国民が自殺行為の道を選ぶような行動に出れば、ユーロの秩序は崩壊を意味し雪崩現象に陥るのではないでしょうか。 不安定要素一杯ではありますが、円だけが独り歩きするようになるのではないでしょうか。 よって今週の予想は大きく外れる可能性が高いと見た方が良いと思われます。 反対にギリシャ国民が安定を望むなら、ユーロ・ドルともに幾分かは買い戻されるように思われます。

今週も読者の皆様には爆益がありますようにお祈りいたします。

再び始まったか、円高トレンド相場。

2012-05-05 10:13:14 | 日記
今日の上海は雲ひとつない快晴。 既に半袖姿が多くなり、真夏そのものです。 上海の夏は暑くて湿度が異常に高く過ごしづらい地域であり、外出の際にはハンカチでは無くタオルを持ち歩く日々が近づいて参りました。 

<昨夜の雇用統計について>
昨夜のニューヨーク外国為替市場では、ドルが対円で下落したものの、AUDやNZDなどの通貨に対しては値上がりしました。 朝方発表された米雇用統計を受け、投資家の間で米景気減速感が強まるとともに、リスク選好が後退した。

またフランスやギリシャでの選挙を控え、ユーロは軟調となっています。 非農業部門雇用者数は前月比11万5000人増にとどまり、予想の17万人増を大幅に下回った。 増加の鈍化は3カ月連続。失業率は前月の8.2%から8.1%に低下し、3年ぶりの低水準を更新したが、職探しをあきらめた人が増えたためで、中身に欠ける格好となったようです。 雇用統計の内容には全般的に失望し、リスクオフ環境のなか円の動きが好調となりました。

週末にはフランス、ギリシャで行われる選挙などが目先の取引リスクとして意識されているようです。

しばらくの間は円高傾向が続きそうな様相を呈してきました。 

米・4月の雇用統計の結果発表 どちらに振れるのでしょうか。

2012-05-04 20:59:40 | 日記
今日は帰国報告会で本当に疲れました。 研修をさせていただいたメーカーさんにもお礼のメールを出さないとならないのに時間が無くて焦っているところです。

<4月度の雇用統計はどちらに軍配が上がるか>
3日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが対ドルで4日続落。 ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁が域内経済に対し一段と前向きな見方を示す一方、追加緩和の余地も残したことが材料となっています。 また米雇用統計への警戒感も根強かったようです。
 
ユーロは一時2週間ぶり安値から戻すなど、全般的に値が振れる展開となっています。 ドラギ総裁はユーロ圏経済について、年内回復する公算が大きいとしながらも、見通しは下方リスクに振れやすい状態だと述た。ECBはこの日の理事会で政策金利を1%に据え置いかれています。

ドラギ総裁発言でユーロは一時的に上昇したものの、ECBの政策に実質的な変更ななく、ほぼ現状維持だったことで、その後の市場の反応は控えめだったようです。 もし市場がECBの追加緩和の可能性はないと判断したならば、ユーロはさらに値上がりする可能性が高い。 ECBによる追加緩和の可能性は依然残っているとした上で、フランスやギリシャでの週末の選挙や米雇用統計の発表を翌日に控えていることもユーロ買いを抑えたとした。

4月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が17万人増加すると予想されている。 朝方発表された週間の新規失業保険申請件数は前週比2万7000件減の36万5000件と、予想以上に改善したことが材料になったようです。 さてどちらに軍配が上がるでしょうか。

ユーロ/ドル共に、不安定要因続出か。

2012-05-03 07:52:14 | 日記
昨夜は早く床につきましたが、蚊に悩まされて何度も目が覚めることになりました。 この時期にもう蚊の心配をしないといけないとは驚きです。 つい1カ月前迄防寒服を着ていたかと思うと不思議な感じがします。 上海も大陸性気候であり、極端に春が短いと思わずにはいられません。

この度、日本へ出張したおりアイフォン4S(シムフリー版)を購入しました。 日本の携帯はドコモ/中国の携帯は中国電信、共に対応出来ると秋葉原の店員に言われ、信じ込んで購入しました。 昨日、上海駅の近くの不夜城と言う携帯電話専門街に行ってシムカードを切ろうとしたところ、シムフリー版のアイフォンでも唯一中国電信のカードは対応していないとの事でした。 確認の為に5軒回りましたが、答えは同じでした。 瞬間、頭に血が上りましたが信じて購入した自分が悪いと反省。 仕方がないので新たに中国移動電話のカードを購入(この会社のシムカードは対応出来たので一安心)。 一つの問題はユーザーへ電話番号変更のお知らせを行わないとならず手間暇がかかりそうです。

<不安定要因続出か>
昨夜は、東京市場終盤の円安の流れを引き継ぎ、80.60円台まで上昇するものの、80円台後半では売り圧力も強く、上げ幅を縮小。 その後はユーロ・円の下落に連れて80.20円台まで上げ幅を縮小しています。 一方、ユーロは下落。 イタリアやフランスの4月製造業PMIが市場予想を下回った上、ドイツの4月雇用統計が予想以上に悪化。 さらにイタリアの4月失業率も大幅に悪化したこと等を受け、ユーロは全面的に下落しました。 

米・4月ADP全国雇用者数も大きく外れ(予想 17万 結果11.9万)、再び底値模索の展開となりました。 明日の雇用統計が気になるところです。 結果いかんによっては、ユーロの不透明感と米・量的緩和第3弾(QE3)が大きく浮上しかねない環境になってきています。 ユーロ/ドルが大きく売られる可能性が高いのではないでしょうか。

豪ドル、政策金利0.5%引き下げ後の値動き予想。

2012-05-02 08:03:52 | 日記
久しぶりの労働節休暇。 日本での出張の疲れも徐々に取れてきました。 日本で毎日美味しい物を食べたせいか、こちらに帰ってきての食事が非常に辛く感じられます。

<豪ドルの昨日の動きから>
昨日、豪ドル(政策金利引き下げ0.5%)は予想外の展開となってしまいました。
AUD・円は昨日の東京市場での下げにより、82円台半ばから84円台後半のレンジを下抜け、直近安値(4/11につけた82.48円)のみならず、昨年10/4安値72.05円からのサポートラインをも割り込んでいます。 このポイントより下抜けていくのか、それとも回復していくのか、注目が集まりそうです。

他方、レンジを維持する場合、相場は上昇に対する戻し相場ではなくレンジ形成に向かう可能性があります。 そしてサポートラインをも回復できるようであれば、ラインを割り込んだのはダマシとの見方から、ガス抜き完了で反発、というシナリオも考えれます。 いずれにせよ、この2パターンとなる場合、目先の方向感が見えないので手を出しづらい相場展開となることも考えられます。

本日の値動きから :
レジスタンスライン 第一抵抗 82.95~83.00  第二抵抗 83.30~83.35
サポートライン    第一指示 82.10~82.00  第二指示 81.70~81.75

豪・政策金利発表はどのような結果をもたらすのか。

2012-05-01 11:42:26 | 日記
9日間の日本での予定を終わらせ、昨夜上海へ戻ってきました。 今日から労働節で3日間のお休みはありがたい限りです。 昨日、成田空港の免税店を見て歩きましたが、何と中国の空港かと思うほど中国人で一杯で、店員も中国人スタッフを大幅に増強して対応に当たっていました。 高級品をどんどん買っている姿に驚かされるばかりであり、20年前では想像もつかない光景でした。

<今日のトピックス>
今朝のアジア市場ではドルは円に対して弱気モメンタムを維持するとみられます。 注目材料は本日のオーストラリア準備銀行(中央銀行)の政策判断で、準備銀行の利下げ幅が0.25%と0.50%のどちらになるかが注目されています。 さらに、利下げすればオーストラリアドルの重しになるとみられるため、円に対するオーストラリアドルの動きも米ドルに影響を及ぼす可能性があるのではないでしょうか。 

今日値動きの予想 :
ドル・円     79・40~80.10
ユーロ・円  105.20~106.30

昨夜、米シカゴ連銀中西部製造業景況指数(PMI)が発表される直前にドルは80円を割り込み、2月下旬以来の安値となる79円88銭をつけています。 80円を下回る円高・ドル安は、米連邦準備制度理事会(FRB)が経済指標の軟化を受けて追加金融緩和を行うとの期待が市場で高まりつつあることを示唆しています。 ドル・円は金利差に最も影響される通貨ペアの1つであるため、の追加緩和観測が高まれば米金利は圧迫され、ドルを押し下げる要因となるでしょう。 ドルは、76円02銭の安値をつけた2月初め以来の上昇分を半分以上解消しています。

本日、オーストラリア準備銀行の政策金利の結果によっては大きく相場を壊す結果となりかねだいだけに目が離せない1日となりそうです。